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読み終わったマンガ、小説、その他の本の中でオススメのものを紹介しています。 ブログのYou Tube動画版(チャンネル名は同じ)もあります ➡ https://www.youtube.com/channel/UCPzX3QHV6x9LM1AMOdme7qw

小説

【小説】『このミステリーがすごい!2020年版』―2019年に発表された本ベスト20!

『このミステリーがすごい!2020年版』宝島社 ⇧2019年12月11日発売。 乃木坂46の白石麻衣さんが表紙です。 ※去年は同クループの高山一実さんが表紙でした。 今後も乃木坂46メンバーが表紙を飾っていくのかもしれません。 マスコットキャラのニャームズが、い…

【小説】『黄』―盲目の中国人探偵の慧眼【このミステリーがすごい2020・16位】

『黄』雷 鈞 / 訳:稲村文吾 / 文藝春秋 ⇧2019/7/24発売。 『このミステリーがすごい!2020年版』海外編で第16位にランクインしました。 <盲目なら叙述トリック> この小説の主人公は盲目です。 ミステリーにおいて、盲目の主人公視点で物語が記述されてい…

【小説】『紅蓮館の殺人』―クローズド・サークル×時間制限【このミステリーがすごい2020・6位】

『紅蓮館の殺人』阿津川辰海 / 講談社 ⇧2019年9月20日発売。 文庫です。ハードカバー版はありません。 『このミステリーがすごい!2020年版』で国内編第6位を獲得しました。 <クローズド・サークル×時間制限> ミステリーには、「海上の孤島」や「吹雪の山…

【小説・ミステリー】『生まれながらの犠牲者』―13歳の少女は何故いなくなったか

『生まれながらの犠牲者』ヒラリー・ウォー / 訳:法村里絵 / 東京創元社 ⇧2019年9月28日発売。 文庫です。ハードカバー版はありません。 絶版になっていましたが、新訳版で復刊されました。 <失踪事件の難しさ> 失踪事件は、世界中で起きている最も難しい…

【小説・ミステリー】『ベーシックインカム』―3つの鉄壁セキュリティの突破法

『ベーシックインカム』井上真偽 / 集英社 ⇧2019年10月4日発売。 文庫版はまだありません。 <近未来の技術を題材にした小説> 5話収録の短編集で、全部SFミステリーです。 タイトルは掲載順に『言の葉の子ら』『存在しないゼロ』『もう一度、君と』『目に見…

【小説・ミステリー】『国語教師』―物語の競作で相手の真意を探れ!【このミステリーがすごい2020・10位】

『国語教師』ユーディト・W・タシュラー / 訳:浅井晶子 / 集英社 ⇧2019年5月24日発売 『このミステリーがすごい!2020年版』の海外編・第10位を獲得しました。 <競作と共作> 「 競作」という行為をご存知でしょうか。 芸術全般に通用する考え方で、テーマ…

【小説・ミステリー】『サイコセラピスト』―犯行後に心を閉ざした殺人犯

『サイコセラピスト』アレックス・マイクリーディーズ / 訳:坂本あおい / 早川書房 ⇧2019年9月5日発売 <殺人犯が黙秘を続ける理由> 警察に捕まった後の容疑者は、しばしば取り調べで黙秘を続けます。 警察が証拠を揃えられなければ、自分が罪を自白しない…

【小説・ミステリー】『アリバイ崩し承ります』―アリバイトリック専門の安楽椅子探偵【2020年1月~ドラマ化】

『アリバイ崩し承ります』大山誠一郎 / 実業之日本社 ⇧文庫版は2019年11月25日発売。 『2019本格ミステリ・ベスト10』で1位を獲得した作品です。 2020年1月からドラマ放送が開始されます。(土曜夜11時15分~) 主演は安田顕さんと浜辺美波さんです。 ⇩⇩⇩こ…

【小説】『七つの魔剣が支配する』―剣と魔法はどちらが強いか論争

『七つの魔剣が支配する』宇野朴人 / KADOKAWA ⇧2018年9月発売。 最新刊のⅣ巻は、2019年10月10日に出ました。 電撃文庫です。 『このライトノベルがすごい!2020』で第1位を獲得しました。 漫画化もされています。 1巻が2019年10月10日に発売されました。 作…

【小説】『ケイトが恐れるすべて』―超心配性の女探偵【このミステリーがすごい2020・34位】

『ケイトが恐れるすべて』ピータースワンソン / 訳:務台夏子 / 東京創元社 ⇧2019年7月30日発売。文庫です。 『このミステリーがすごい!2020年版』海外編・第34位にランクイン。 <殺人事件との関わり> 一般の人は殺人事件が身近で起こっても、怖いし、変…

【小説・ミステリー】『教場』―警察学校の教官は全てを見抜く【2020年1月ドラマ化】

『教場』長岡弘樹 / 小学館 ⇧2015年12月発売。文庫です。 警察学校を舞台にした物語です。 「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第2位を獲得した作品です。 シリーズ続編の『教場2』と、 スピンオフ作品の『教場0 刑事指導官・風間公親』も文庫で発売…

【小説】『カルカッタの殺人』― イギリス統治下のインドでテロ?【このミステリーがすごい2020・18位】

『カルカッタの殺人』アビール・ムカジー / 訳:田村義進 / 早川書房 ⇧2019年7月4日発売。 『このミステリーがすごい!2020年版』海外編・第18位にランクイン。 <イギリスのインド統治> この小説の舞台は、イギリス統治下のインド・カルカッタ(コルカタ)…

【小説・ミステリー】『希望が死んだ夜に』―女子中学生が同級生を殺害した理由

『希望が死んだ夜に』天祢涼 / 文藝春秋 ⇧2019年10月9日に文庫が発売されました。 ⇩⇩⇩この記事のYou Tube動画版です⇩⇩ 【小説】『希望が死んだ夜に』/ 女子中学生が同級生を殺害した理由 <生活保護問題> 生活保護の問題には、不正受給と同時に、保護を本当…

【小説・ミステリー】『そして誰も死ななかった』―バカげたホラーに見せかけた本格ミステリー

『そして誰も死ななかった』白井智之 / KADOKAWA ⇧2019年9月30日発売。 ハードカバーです。文庫版はまだありません。 ホラーミステリーです 。 <著者の作風> 著者の白井智之さんの作風は、『人間の顔は食べづらい』や『少女を殺す100の方法』など、身も蓋…

【小説・ミステリー】『悪いうさぎ』『依頼人は死んだ』―葉村晶シリーズ【2020年1月~ドラマ化】

『悪いうさぎ』『依頼人は死んだ』若竹七海 / 文藝春秋 ⇧両方とも文庫になっています。 ⇩⇩⇩この記事のYou Tube動画版です⇩⇩ 【小説】『悪いうさぎ』『依頼人は死んだ』/ 葉村晶シリーズ【2020年1月~ドラマ化】 <シリーズについて> 「探偵・葉村晶シリーズ…

【小説・ミステリー】『虚構推理』―偽物の犯人をでっち上げろ!【2020年1月~アニメ化】

『虚構推理』城平京 / 講談社 ⇧2019年1月23日発売。(文庫です) ⇩⇩⇩この記事のYou Tube 動画版です⇩⇩ 【小説】『虚構推理』偽物の犯人をでっち上げろ!【2020年1月~アニメ化】 <注意!> この本は講談社タイガというレーベルから出版されたものであり、20…

【小説】『七つの殺人に関する簡潔な記録』―ジャマイカの英雄ボブ・マーリー銃撃事件

『七つの殺人に関する簡潔な記録』マーロン・ジェイムズ / 訳:旦敬介 / 早川書房 ⇧2019年6月20日発売。 ハードカバーです。文庫版はありません。 ジャマイカ人による、史実を元にしたジャマイカ小説です。 この作品で世界的に権威のあるイギリスの文学賞・…

【小説・ミステリー】『絞首商會』―容疑者全員が犯人になりたがる事件【メフィスト賞】

『絞首商會』夕木春央 / 講談社 ⇧2019年9月19日発売。 ハードカバー(四六判)です。文庫版はまだありません。 第60回メフィスト賞受賞作です。 <犯人になりたがる容疑者たち> 世の中にあるほとんどのミステリーでは、容疑者は早期の段階で10人以下に絞ら…

【小説・ミステリー】『ぼくのメジャースプーン』―サイコパスを反省させる方法

『ぼくのメジャースプーン』辻村深月 / 講談社 ⇧2009年4月発売。 文庫です。 <悪人を反省させる方法> 生まれながらの悪人はこの世にいないのかもしれませんが、成人の中には厳然たる悪人が存在します。 生まれてから十数年が経過する中で、もう更生しよう…

【小説】『神前酔狂宴』―結婚披露宴は虚飾の遊び場だ!【文学】

『神前酔狂宴』古谷田奈月 / 河出書房新社 ⇧2019年7月11日発売。 ハードカバーです。文庫版はまだありません。 <仕事に対する客観視> 愛社精神を持って働いている人は、今の日本にどれくらいいるのでしょうか。 ひと昔前の終身雇用制が常識的だった社会で…

【小説・ミステリー】『ついには誰もがすべてを忘れる』―信用できない語り手の究極形

『ついには誰もがすべてを忘れる』フェリシア・ヤップ / 訳:山北めぐみ / ハーパーコリンズ・ジャパン ⇧2019年2月16日発売。 文庫です。ハードカバー版はありません。 <信用できない語り手> ミステリー用語の「信用できない語り手」をご存知でしょうか。 …

【小説】『恩讐の彼方に』―復讐を優先するな【PSYCHO-PASS SS case.3】

『恩讐の彼方に』菊池寛 / 岩波書店ほか ⇧今からちょうど100年前(1919年)に書かれた短編です。 紙の本版は岩波書店、新潮社、角川、筑摩書房など多くの出版社から出ています。 kindle版ならkindle unlimitedでなくても無料で読めます。 ⇩⇩⇩この記事のYou T…

【小説・ミステリー】『デフ・ヴォイス』―手話通訳士の世界

『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』丸山正樹 / 文藝春秋 ⇧2015年8月発売。文庫です。 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』はシリーズ第1作目であり、 他に『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』と『慟哭は聴こえない』が出ています。 これらはまだ文庫化さ…

【小説・ミステリー】『雪が白いとき、かつそのときに限り』―雪の密室と特別な才能

『雪が白いとき、かつそのときに限り』陸秋槎 / 訳:稲村文吾 / 早川書房 ⇧2019年10月3日発売。 『このミステリーがすごい!2020年版』海外編・第15位にランクイン。 著者は『元年春之祭』で「このミステリーがすごい!2019」海外編第4位を獲得して注目を集…

【小説・SF】『嘘と正典』小川哲―共産主義をなかったことにする方法【直木賞候補】

『嘘と正典』小川哲 / 早川書房 ⇧2019年9月19日発売。 文庫版はまだありません。 第162回直木賞候補作にノミネートされました。 <共産主義をなかったことに> この本は短編集です。 6つの話が収録されています。 タイトルは『魔術師』『ひとすじの光』『時…

【小説】『メインテーマは殺人』―手記形式なのにフェアプレイ(本格ミステリー)

『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ / 訳:山田蘭 / 東京創元社 ⇧2019年9月28日発売。 文庫です。(ハードカバー版はありません) 著者は『カササギ殺人事件』で「このミステリーがすごい!2019」海外編第1位を獲得した実力派作家です。 ⇩⇩⇩こ…

【小説・ミステリー】『国を救った数学少女』―南アフリカの少女がスウェーデンを救う話

『国を救った数学少女』ヨナス・ヨナソン / 訳:中村久里子 / 西村書店 ⇧2015年7月発売。 文庫版はありません。 <南アフリカ共和国の原爆> 世界の核兵器保有国をご存じでしょうか。 アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランスの5ヵ国が代表例です。 他に…

【小説・ミステリー】『絶唱』湊かなえ―著者の自伝的震災体験

『絶唱』湊かなえ / 新潮社 ⇧2019年6月発売。(文庫版) ハードカバー版もあります。 <震災体験> 震災体験を平気で語れるのは、その中心地にいなかった人達です。 「食器棚から物が落ちて割れた」とか、「あのとき以来、電車の振動にも敏感になった」とか…

【小説・ミステリー】『罪の轍』―昭和の誘拐捜査は超大変!

『罪の轍』奥田英朗 / 新潮社 ⇧2019年8月20日に発売。 文庫版はまだありません。 <昭和38年> 「赤電話」や「黒電話」という言葉をご存じでしょうか。 もはや世間からはとっくに消えた種類の電話機です。 赤電話は公衆電話。 黒電話は個人宅にある電話です…

【小説・文学】『穴の町』―消え始める町から脱出せよ!

『穴の町』ショーン・プレスコット / 訳:北田絵里子 / 早川書房 ⇧2019年7月4日発売。 文庫版はまだありません。 <オーストラリアの小説> オーストラリアで人々が主に居住している区域をご存じでしょうか。 ⇩下図はオーストラリアの地図ですが、白い部分に…

紙の本も読みなよ / A-key-Hit