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2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【マンガ】『ゴールデンゴールド』(1-3巻)—どうにも説明できない怖さと面白さ

『ゴールデンゴールド』堀尾省太/ 講談社 変なタイトルである。 それ以上に奇妙なのはストーリーである。 面白いのに、人にその面白さを伝えようとしても1ミリも伝わらない。 たぶん初読の方の感想の多くが「何これ?!」でしょう。 説明が難しすぎるという…

【マンガ】『二月の勝者』(1-2巻)―ホラーより怖い受験戦争

『二月の勝者』高瀬志帆 / 小学館 一部の子どもは「早く大人になりたい」と願い、 一部の大人は「子どもに戻りたい」と願うものです。 僕はどちらでもありませんでした。 大人になった今「学生時代に戻りたい」と1ミリも思わないのは受験があるからです。 受…

【マンガ】『アヴァルト』(1-2巻)―世界観の設定が天才的に上手い

『アヴァルト』光永康則 / 講談社 ある日、宇宙飛行士?の主人公・ロイドは冷凍睡眠から目が覚めた。 宇宙船内には仲間の乗組員の姿はなく、一人がミイラ化状態になっているのを発見する。ミイラの乗組員はゲームをやりながら死んでしまったように見える。彼…

【マンガ】『星明かりグラフィクス』(1巻)ー潔癖症の女子大生の日常

『星明かりグラフィクス』山本和音 / KADOKAWA デザインセンスは天才的だがコミュ障で友達が少ない美大生の主人公・吉持。 彼女は潔癖症のため苦労の絶えない日常を送っていた。 一方、同じ美大に通う吉持の唯一の友達・園部。 彼女は吉持とは逆に、凡才だが…

【マンガ】『うらたろう』(1巻)―不死になりたいか?

『うらたろう』中山敦支 / 集英社 著者の中山敦支氏の特徴といえば、『ねじまきカギュー』で可愛さと狂気を同居させた異能の絵柄と、他の作家では躊躇するような読者への挑発的なテーマの提示だと僕は思っています。 読者である少年少女に対して、「生ぬるい…

【マンガ】『ゴールデンカムイ』(1巻)—青年マンガ版「ONE PIECE」!

『ゴールデンカムイ』野田サトル / 集英社 明治後半。日露戦争を生き延びて帰還した主人公・杉元は、北海道で砂金採取に勤しんでいた。お金が必要だったからだ。しかし成果は上がらない。 ある老人からアイヌの隠し金塊(8億円相当)が北海道にあることを教…

【マンガ】『虹色のトロツキー』(1巻)ー超絶絵師による冒険と政治的陰謀

『虹色のトロツキー』安彦良和 / 潮出版 全8巻。月刊コミックトム連載。 このマンガ雑誌は聞いたことありますが、実物を見たことはありません。 奥付を見ると、1990-1991年号に収録されたらしいので30年程前の作品です。 著者の安彦良和氏といえば、「ガンダ…

【マンガ】『ナナマルサンバツ』(10-14巻)ー高校生クイズ地方予選編

『ナナマルサンバツ』杉基イクラ / KADOKAWA 高校クイズ研究会の本番といえば、夏の高校生クイズ大会でしょう。 10~14巻には地方予選編が収録されています。(関東予選) 現実世界でも、高校生クイズ大会は毎年テレビで放送されていますよね。 けっこう楽し…

【仮想通貨・アルミ製】『アルミ製ETH(イーサリアム)作ってみた』(1)ー切り出し

『アルミ製ETH作ってみた』(1)―切り出し アナログの仮想通貨・コインを作ってみるシリーズ。 木製ETHが硬すぎて削れないことが分かったので、柔らかい金属なら大丈夫だろうと考え、まずはアルミで挑戦することにしました。 ホームセンターでアルミ板を購入。…

【マンガ】『Fの密命』(1巻)ー「茶」の全てを盗み出せ!

『Fの密命』秋月カイネ / 双葉社 着眼点がすごい。よくこの題材でマンガを描こうと思いましたね。 ------------------------------------------------------------------------------------ 19世紀のイギリス。アヘン戦争直後。 イギリス人の茶を飲む習慣は…

【マンガ】『空が灰色だから』(1-3巻)—メンヘラ+キュートなギャグマンガ

『空が灰色だから』阿部共実 / 秋田書店 1話完結のギャグマンガです。(週刊少年チャンピオン連載) 絵柄はシンプルでポップでカワイイのにメンヘラ気味の小中高生たちが主人公です。 思春期特有の感性というか、周囲や社会への違和感というか、モヤモヤした…

【小説・SFファンタジー】『切れ者キューゲルの冒険』―知恵を駆使する小悪党

『切れ者キューゲルの冒険』ジャック・ヴァンス / 訳:中村融 / 国書刊行会 表紙カバーイラストが、僕が敬愛してやまない石黒正数氏によるものだったので買いました。石黒氏は『それ町』と『天国大魔境』との間の期間に『フルット』を描きながらも、色んな小…

【マンガ】『イサック』(1巻)ー圧巻のスナイパー

『イサック』真刈信二・DOUBLE-S / 講談社 作画担当のDOUBLE-S氏といえば『死がふたりを分かつまで』で絵が上手いことに驚いたものですが、この作品でもその超絶技巧の画力を遺憾なく発揮されています。 1コマ1コマが上手すぎて笑えてくるほど。 -----------…

【小説・文学】『世界が赫に染まる日に』―いじめの加害者に天誅を!

『世界が赫に染まる日に』櫛木理宇 / 光文社 いじめは世界から根絶できないでしょう。人類が存在する限り。 しかし、加害者を許すわけにはいきません。 <あらすじ> ----------------------------------------------------------------------------------- …

【マンガ】『山賊ダイアリー』(1巻)ー狩猟を生業とするには

『山賊ダイアリー』岡本健太郎 / 講談社 昨日、You Tubeで「イノシシが死んでた。食べた」という動画が急上昇1位になってましたね。 『罠ガール』(緑山のぶひろ)を読んでからこのマンガを知ったのですが、 Amazonでは「『山賊ダイアリー』の方が上だ」とい…

【マンガ】『先輩がうざい後輩の話』(1巻)―こんないい先輩いないよ!

『先輩がうざい後輩の話』しろまんた / 一迅社 面倒見のいい先輩・武田(オッサン?)が後輩・五十嵐(女の子)に世話を焼く?マンガです。 五十嵐は若さからか(?)素直になれず、先輩をうざったく感じつつもちょっと嬉しい。でも反抗的な態度になってしま…

【小説・文学】『戒厳令の夜』―ロマンティック「ギャラリーフェイク」+センチメンタル「宗像教授伝奇考」

『戒厳令の夜』五木寛之 / 新潮社 恩田陸推薦本にあったので読んでみました。 40年前に出版された小説です。(著者はこれを40代で書いた。すごい!) なんともジャンル分けしにくい(あらゆる要素を内包した)不思議な物語でした。 マンガの『ギャラリーフェ…

【小説・ミステリー】『崩れる脳を抱きしめて』―たまには超王道の恋愛小説を

『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人 / 実業之日本社 久々に爽やかな読後感を味わえました。 脳に爆弾(手術不可能な膠芽腫)を抱えて余命数ヶ月のユカリと 研修のために終末医療病院にやってきた新人医師のウスイ。 二人は段々距離が縮まっていくものの、研…

【エッセイ・紀行文】『メガロマニア』―南米の遺跡巡り

『メガロマニア』恩田陸 / NHK出版 南米のマヤ遺跡やインカ文明などを旅行で巡りながら、そこから派生する妄想というかイマジネーションを綴った紀行文になっています。 現地で撮影した遺跡やその周辺の写真が多く挿入されていて、それらを見るだけでも目に…

【ビジネス】『HARD THINGS』—CEOは僕には無理だ

『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ / 訳:滑川海彦・高橋信夫 / 日経BP社 著者は現在、シリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル(アンドリーセン・ホロウィッツ)の共同創業者。 それまでもネットスケープやオプスウェアのCEOを務めていた、今や伝…

【小説・SF】『七人のイヴ Ⅰ』―月が分裂したら人類が滅ぶ

『七人のイヴ』ニール・スティーヴンスン / 訳:日暮雅通 / 早川書房 「七人のイヴ」=「Seveneves」←回文になってる。(だから?) 原著では1冊だけど、日本語版は3部に分かれています。 ビル・ゲイツが帯で推薦していたので買ってみました。 現在「Ⅰ」を読…

【マンガ】『三つ目がとおる』(1巻)ー元祖・中2病?

『三つ目がとおる』手塚治虫 / 講談社漫画文庫 恩田陸の『メガロマニア』で紹介されていたので読んでみました。 手塚治虫といえば『ブラック・ジャック』や『火の鳥』、『ブッダ』など数えきれないほど名作がありますが、『三つ目がとおる』は読んだことがあ…

【マンガ】『ドラゴンボール』(23巻)—ギニュー特戦隊と東海オンエア

『ドラゴンボール』鳥山明 / 集英社 最近、愛知のYou Tuber・東海オンエアの動画を観るのにハマっています。 6人が色違いのオーダーメイドスーツを着ている動画を観たとき、ギニュー特戦隊を思い出しました。 メンバーの人数は違いますが、どちらも個性があ…

【ビジネス】『悶える職場』―会社(職場)を神聖視するな

『悶える職場』吉田典史 / 光文社 著者が様々な理由で職場を去ることになった人達にインタビューして個別にまとめたルポです。 つくづく、会社という組織は理不尽で非効率・非合理的で、足の引っ張り合いのサバイバル―延々と続く泥仕合みたいなものなんだと…

【仮想通貨・木製】『木製ETH(イーサリアム)作ってみた』(3)—硬すぎて彫れません ( ノД`)

『木製ETH作ってみた』 ようやく切り出しも終わって、デザインも一応決めました。 先月購入した冷蔵庫の配送票の控えの裏についているカーボン紙を使って コインのオモテ面のデザインを転写し終えました。 ここから彫刻刀でガリガリ彫っていくつもりだったの…

【小説・ミステリー】『死刑にいたる病』―シリアルキラーへの憧れ

『死刑にいたる病』櫛木理宇 / 早川書房 <あらすじ>------------------------------------------------------------- 逮捕後の未決囚であるシリアルキラー(大量殺人犯)が、就活前の普通の大学生に手紙を送ってきた。「なぜ俺に?」 20人以上の殺人を犯し…

【仮想通貨・木製】『木製ETH(イーサリアム)作ってみた』(2)—切り出し完了

『木製ETH作ってみた』(2) 前回から停電が3日間続いたので作業を休止していました。 切り出し作業で汗かいても風呂に入ることができなかったので。 それ以前に真っ暗で手元が見えず危険だったので。 ようやく木の丸棒から厚さ8㎜くらいのコインの原型を切り…

【マンガ】『Dr.STONE』(7巻)―プラスチックって作れるの?

『Dr.STONE』稲垣理一郎・Boichi / 集英社 台風一過。停電が47時間。その後復旧しました。 ようやく電気が使えるようになりました。ああ、しんどかった。 電気が使えなくなるだけでメチャクチャ不便ですね。 現代人は電気に依存しまくった生活してることが痛…

【ノンフィクション】『バベる~自力でビルを建てる男』―クレイジージャーニーに出てきそう

『バベる~自力でビルを建てる男』岡啓輔 / 筑摩書房 「情熱大陸」よりも「クレイジージャーニー」で紹介されそうな方です。 「クレイジージャーニー」の出演者は誰もがクレイジーですが、著者も負けないほどクレイジーです。 10年以上も、自分と妻が住むた…

【仮想通貨・木製】『木製ETH(イーサリアム)作ってみた』(1)―切り出し

『木製 ETH (イーサリアム) 作ってみた』 ブログのタイトル「紙の本を読みなよ」からもお分かりの通り、僕はデジタルをあまり信用しておらず、アナログの手ざわり感が好きな人種です。 仮想通過は実際には手で触れるものではなく、単なるデジタルデータに過…

紙の本も読みなよ / A-key-Hit