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【マンガ】『ナナマルサンバツ』(10-14巻)ー高校生クイズ地方予選編

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『ナナマルサンバツ』杉基イクラ / KADOKAWA

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 高校クイズ研究会の本番といえば、夏の高校生クイズ大会でしょう。

10~14巻には地方予選編が収録されています。(関東予選)

 

現実世界でも、高校生クイズ大会は毎年テレビで放送されていますよね。

けっこう楽しみなのですが、いつも不満に思っていたことがあります。

予選1回戦の〇✖クイズはまだマシだとしても、序盤は運動会というか運ゲー要素が大きくて、せっかくこの日のために準備してきたであろう優勝候補に名を連ねる知識派勢が脱落していくシーンです。

「こんなのクイズじゃない。体力自慢が適当に選んで勝てる確率とほとんど変わらないじゃないか」と思っていました。

 

しかし、よくよく思い返してみれば、決勝戦に近づくにつれて勝ち上がってくるのは結局は地頭のいいチームたちになっています。

運に助けられた?

違います。

 

実力があってきちんとした準備をしてきたチームが勝てる要素も十分あるのだということが、11巻を読むと分かります。

最初は易問から始まり、徐々に難問になっていくように構成されているのです。

テレビだと結構カットされているので気付きませんでした。

つまり序盤と中盤以降では戦略を変えないといけないのです。

このマンガを読むまでは競技クイズの戦略性など知りませんでした。

ただ「知ってるか知らないか」だけではないということです。

 

2回戦のチーム対抗早押しクイズでも、易問の場合は確定ポイントの前にボタンを押していくことも作戦の一つとして十分有効。逆に難問になるほど確定ポイント前にボタンを押したら間違うように誘導される文章構成になっているみたいです。

その辺のかけ引きは非常に面白いですね。

 

知識量はもちろんですが、問題の先読み能力が早押しでは重要で、「クイズプレイヤーたちはボタンを押してから答えるまでにどういう推理をしているのか」を知ることができるのがこのマンガの醍醐味です。

 

チーム戦なんだから、誰もが活躍できるチャンスが与えられた問題構成にした方がプレイヤーたちも視聴者も面白いだろうという番組制作者やクイズ制作者の意図によって予選の序盤はヤキモキさせられる状況になっているということですね。

昔の高校生クイズは序盤から難しかったのでしょう。

つまり世間にクイズブームが来ているときはそれでもいいが、ブームが去ったら難問クイズ番組はクイズガチ勢しか観ないから視聴率が稼げない。

それでは困るからガチ勢以外も取り込むために易問や運要素も盛り込み、参加人数(視聴者含む)を増やそうという工夫が必要だったということでしょうか。

 

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