【マンガ】『あひるの空 THE DAY』1巻―最後の一日の始まり
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『あひるの空 THE DAY』日向武史 / 講談社
⇧2019年6月17日発売。
前巻から7ヶ月ぶりの新刊です。
本来ならば51巻という表記なのですが、
仕切り直して『THE DAY』の1巻として再スタートされました。
「約束の日」、「最終章の始まり」、「主人公たちにとって最後の日」という意味がこめられています。
ストーリーは50巻からの続きです。
なんと、2019年の10月からアニメ放送が開始されるそうです。
アニメ公式サイトURL⇩
<特殊なスポーツマンガ>
このマンガでは、高校バスケを描いています。
特殊な必殺技も出て来ませんし、超人的な動きが出来る選手も登場しません。
王道スポーツものです。
しかし他のスポーツマンガとは決定的に違っている点があります。
それは、
「主人公たちがインターハイに行けずに負けてしまうことが、読者にはすでに分かっている」
ということです。
これは39巻で示唆されています。
「スポーツもの」は、主人公たちが敵チームに勝てるかどうかが一番気になるポイントなのに、もう結果が分かってしまっているのです。
それなのに、10巻以上もそこから話が続けられています。
そんなマンガは他に存在しません。
しかし主人公たちが最後の試合(敗北)に向かっていくその軌跡は、つまらないどころか、むしろ輝きを増しています。
一番重要な宿命の相手との勝負の結果がすでに分かっているというのに、面白さが失われないというのは不思議です。
「マンガは勝負の結果よりも、過程を見せる方が大事」という証明のような作品です。
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<あらすじ>
主人公・空は高校2年生。
信頼している先輩とともに、高1の1年間に色んなものを乗り越えてきました。
母の死。部室焼失。部としての復活を学校に認めてもらうまでの活動。
体育館が使わせてもらえずに、練習が満足にできない状況に耐える日々。
専門的な指導者がいない中で、試行錯誤して技術を磨く毎日。
苦労の末、ようやく部として「インターハイを目指す」と公言することを許されます。
素人だったチームメイトたちも上達して自信をつけました。
試合にも勝てるようになってきました。頼れる後輩も増えました。
そしてようやく今、宿命の相手(横浜大栄)とインターハイ出場をかけた、悲願の公式戦を迎えることになったのです。
空たちは1年前の練習試合で、横浜大栄にボロ負けしてしまいました。
そのときに、自分達と相手チームとのステージが違い過ぎることを思い知り、再戦を誓いました。
それから1年間はさらに必死に練習してきました。
そして現在、試合が始まってみれば、1年前から空達のチーム全員が成長したように、敵もまたそれ以上にレベルアップしていて、圧倒的だった力の差は全く埋められていないかのような試合展開になりました。
最初に不意打ちのように取った4点だけが唯一の得点で、それ以降は何もさせてもらえないまま、第1Qが終わってしまいます。
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<まとめ>
いよいよ最後の試合が始まりました。
たった1試合で、この最終章『THE DAY』も終わってしまいます。
地区予選の決勝戦が4巻分くらいかかったので、それ以上のドラマが描かれるとしたら、6~8巻くらいは続くのではないかと予想しています。
まだまだ試合は始まったばかりで、敵チームのスタメン選手の軽い紹介が済んだといったところです。
相手の横浜大栄は、その年に全国制覇を成し遂げる最強のチームですが、完璧なわけではありません。
『スラムダンク』の山王工業の河田美紀男のように、最強のチームの中にも若干スキのある選手もいます。
そこから突き崩すことができるのかどうか・・・。
この試合は負けることが決定しています。
前半にすでに圧倒的な点差がつけられてしまい、力の差も歴然で、ここから追い上げようがあるのでしょうか。
勝つか負けるかよりも、どう負けるのかが気になります。
結局、試合に勝ったか負けたかなんて、マンガの読者にとって実はそこまで重要ではないのかもしれませんね。
面白いマンガは、結果よりも過程が面白いからです。
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