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2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【小説・SF】『アリスマ王の愛した魔物』―数えることに取りつかれた男

『アリスマ王の愛した魔物』小川一水 / 早川書房 ⇧2017年12月発売。 文庫です。ハードカバー版はありません。 <幅広いタイプのSF小説を書き分ける作家> 著者の代表作といえば、今や『天冥の標』シリーズになっていますが、 その他にも数多くの名作を生み…

【マンガ】『賢者の学び舎』1巻―理不尽さに耐えろ

『賢者の学び舎』山本亜季 / 小学館 ⇧2018年5月発売。 <体育会系の医学部> 僕は体育会系のノリが苦手です。 必要以上に先輩に敬意を払わねばならず、不必要に後輩に威張りちらす様は傍から見ていてもしんどそうです。 大声を出すことを強要され、出せなけ…

【ビジネス】『10年後の仕事図鑑』―自分にしかできないことをする

『10年後の仕事図鑑』堀江貴文 落合陽一 / SBクリエイティブ ⇧2018年4月発売。 <自分の仕事は将来も存在しているのか> 社会人の方は、今自分のやっている仕事は5年後、10年後も存在しているのか不安に駆られたことがあると思います。 学生の皆さんの中には…

【科学】『へんな毒 すごい毒』―毒の雑学

『へんな毒 すごい毒』田中真知 / 筑摩書房 ⇧2016年11月に文庫版発売。 <毒物の致死量について> ミステリーを読んでいると、犯行で毒物を使用されることが時々あります。 その場合、その毒物の「致死量は〇〇mg」という説明がよくされます。 それはどうや…

【小説・SF】『第四の館』―ユーモアと緊迫感は反比例する

『第四の館』R・A・ラファティ / 訳:柳下毅一郎 / 国書刊行会 ⇧2013年4月発売。 アメリカでは1969年に発表された作品です。 <あらすじ> 主人公のフレッド・フォーリーは新聞記者です。 彼は変な記事を書いてばかりいるので、上司にクビにするぞとよく怒ら…

【マンガ】『ブルーピリオド』(4巻)―絵を描く難しさ

『ブルーピリオド』山口つばさ / 講談社 ⇧『このマンガがすごい!2019』第4位。 最新刊の4巻は2019年2月22日発売。 超アツい美大受験マンガです! <3巻までのあらすじ> 適当に不良をやりつつも、家ではしっかり勉強して成績優秀な主人公・矢口八虎。 順風…

【小説・文学】『一千一秒物語』—美しさ=はかなさ?

『一千一秒物語』稲垣足穂 / 新潮社 ⇧1969年出版の短編集。 表題作は1923年に発表されたものです。 <ピース・又吉さんのおすすめ本> この本は、お笑い芸人のピースの又吉さんがおすすめされていたので買いました。 僕は又吉さんが好きなのですが、本の趣味…

【マンガ】『月曜日の友達』(全2巻)―大人になる速度

『月曜日の友達』阿部共実 / 小学館 ⇧『このマンガがすごい!2015』オンナ編第1位獲得。 全2巻です。 <中学1年生での戸惑い> 小学生から中学生に上がったときの違和感を憶えている大人の方は、 一体どれくらいおられるでしょうか。 ここでいう「違和感」と…

【ビジネス】『ザ・プロフィット』—ビジネス書は出た瞬間に読むべきか

『ザ・プロフィット』エイドリアン・スライウォツキー / 訳:中川治子 / ダイヤモンド社 ⇧2002年発売。 <ビジネス社のヒット作> この『ザ・プロフィット』は、 エリヤフ・ゴールドラットの『ザ・ゴール』が前年(2001年)に大いに売れたから、 二匹目のド…

【マンガ】『BE BLUES! 青になれ』(34巻)―人を変えるものとは

『BE BLUES! 青になれ』田中モトユキ / 小学館 ⇧2019年2月18日発売。 <組織内で苦手な人とやっていく方法> よくビジネス書や自己啓発本や心理学系の本には、 「人間関係がうまくいかなくて困っているなら、 他人(周囲)を変えようとするのではなく、自分…

【小説・伝記】『遠き落日』―ビッグマウスの世渡り術

『遠き落日』渡辺淳一 / 講談社 ⇧角川文庫からは1982年に出ていますが、講談社からは2013年に出版されました。 上下巻に分かれています。 <野口英世の異色の伝記> この本は、細菌学で有名な野口英世の伝記です。 「日本の偉人たち」といえば、野口英世の名…

【科学】『死を悼む動物たち』―動物は本当に死を悲しんでいるのか【サイエンス】

『死を悼む動物たち』バーバラ・J・キング / 訳:秋山勝 / 草思社 ⇧文庫版は2018年2月に発売。 <草思社文庫は骨太の科学読み物> この本は草思社文庫です。 草思社は良質で骨太の科学本を多く出しています。 代表的なのがジャレド・ダイアモンドの『銃・病…

【マンガ】『ランウェイで笑って』(9巻)―デザイナーは見ている世界が違う

『ランウェイで笑って』猪ノ谷言葉 / 講談社 ⇧2019年2月15日発売。 コミックの刊行ペースがずっと2ヶ月に1回(隔月)で持続しています。 次の10巻の発売予定日も2ヶ月後(4月17日)になっています。 週刊連載の中でも驚異的なスピードです。 読者としては嬉…

【新書】『理系と文系はなぜ分かれたのか』—安易な二元論に与しないために

『理系と文系はなぜ分かれたのか』隠岐さや香 / 星海社 ⇧2018年8月発売。 新書にしてはややブ厚めの256ページ。 <学問分野の二分法の流れ> 「日本は文系・理系といった分類の仕方があるけれど海外にそういう区分はない」 と言われたりします。 例えば、フ…

【マンガ】『スピリットサークル』(全6巻)―平成版・『火の鳥』

『スピリットサークル』水上悟志 / 少年画報社 <『火の鳥』について> 手塚治虫の『火の鳥』はご存知でしょうか。 数々の人物が過去現在未来どこかの時代に生まれて死ぬまでの生き様を、 不老不死の火の鳥の視点を通して描写していく壮大な物語です。 角川…

【小説・文学】『奇跡も語る者がいなければ』—奇跡はいつでも起きている

『奇跡も語る者がいなければ』ジョン・マグレガー / 訳:真野泰 / 新潮社 ⇧2004年11月発売。 文庫化はされていません。 タイトルがいいですね! 原題は『If Nobody Speaks of Remarkable Things』。 「Remarkable」は「注目すべき」とか「驚くべき」とか「特…

【マンガ】『ミステリと言う勿れ』(2巻)―なぜ人を殺してはいけないか

『ミステリと言う勿れ』田村由美 / 小学館 ⇧『このマンガがすごい!2019』オンナ編で第2位獲得。 3巻がAmazonで売り切れていました。 <あらすじ> カレー大好きの大学生の主人公・久能整(くのう・ととのう)。 カレーが作れてさあ食べようかというときに、…

【小説・文学】『不敗の村』—ベトナム人作家から見たベトナム戦争

『不敗の村』グエン・ゴック / 訳:池上日出夫 / 新日本出版社 ⇧1966年出版。当然ですが絶版。 「世界革命文学選・第28巻」に収録してある版を買いました。 別にこのシリーズを買っているわけでも、27巻まで読んだわけでもありません。 古書即売会に行ったら…

【心理学】『思考のトラップ』—人は思い込みと偏見のかたまり

『思考のトラップ』デイヴィッド・マクレイニー / 訳:安原和見 / 二見書房 ⇧ マンガみたいなタイトルです。 つられて買ってしまいました。 ジャンルは「心理学」にカテゴリー分けしましたが、書店ではビジネス・自己啓発系の棚に置いてあると思われます。 …

【マンガ】『テロール教授の怪しい授業』(1巻)―カルトの構造

『テロール教授の怪しい授業』 カルロ・ゼン、石田点 / 講談社 ⇧2018年12月21日発売。表紙が怖すぎます。 原作は『幼女戦記』の方です。 <大学新入生はテロリスト予備軍> このマンガは、テロール教授が大学新入生に対して行う「テロリズム」に関する講義で…

【マンガ】『アンダーニンジャ』(1巻)―現代に生きるナルト(NARUTO)?

『アンダーニンジャ』花沢健吾 / 講談社 ⇧2019年2月6日発売。 あの大ヒットゾンビマンガ『アイアムアヒーロー』の著者の新作です。 今度は「忍者マンガ」です。 『アイアムアヒーロー』からしてそうですが、狙いがもう世界標準ですね。 (「ゾンビ」や「ニン…

【小説・SF】『Ank:』佐藤究—暴力の感染メカニズム

『Ank: a mirroring ape』佐藤究 / 講談社 ⇧2017年8月発売。文庫版は未発売です。 カテゴリーは「SF」にしましたが、「ミステリー」としても読めます。 それぞれの要素が半々くらいの絶妙なブレンド具合です。 著者が『QJKJQ』で江戸川乱歩賞を受賞したこと…

【絵本】『終わらない夜』―大人が観るべき芸術的絵本

『終わらない夜』セーラ・L・トムスン、ロブ・ゴンサルヴェス / ほるぷ出版 ⇧クリックして拡大してみて下さい。驚きますよ。(水面) 本の判型もかなり大きめです。カバンにギリギリ入りました。 <錯視> 「錯視」という言葉をご存知でしょうか? そのまま…

【マンガ】『Dr.STONE』(9巻)―狂気的な行動こそ他人を感動させることができる

『Dr.STONE』Boichi・稲垣理一郎 / 集英社 ⇧2019年2月4日発売。 <前巻までのあらすじ> ある日、世界同時に原因不明の人類石化現象が起こりました 。 それから地球では何千年も経過し、当然科学文明は崩壊し、失われました。 3700年後、石化から目覚めた高…

【新書】『武器輸出と日本企業』―日本の企業は武器も作っている

『武器輸出と日本企業』望月衣塑子 / 角川書店 <改定された武器輸出規則> 「武器輸出三原則」というものをご存知でしょうか? 僕はこの本を読むまで、名前すら知りませんでした。 ニュースを見ないので知らなかったのですが、この「武器輸出三原則」が2014…

【小説・ミステリー】『数字を一つ思い浮かべろ』―冷静な緻密さと狂気が同居した執念のトリック

『数字を一つ思い浮かべろ』ジョン・ヴァードン / 訳:浜野アキオ / 文藝春秋 ↑表紙がカッコイイ! 『このミステリーがすごい!2019』第9位。 著者のデビュー作だそうです。 <数字を言い当てるトリック> トランプのマジックで、数字と絵柄を当てるネタがあ…

【マンガ】『きみを死なせないための物語』(1-2巻)―長命は善で、短命はかわいそうなのか?

『きみを死なせないための物語』吟鳥子 / 秋田書店 ⇧『このマンガがすごい!2018』オンナ編7位。 <ネオテニー> 「 ネオテニー」という言葉をご存知でしょうか。 日本語でいうと「幼形成熟」です。 幼生形の段階で生殖機能が成熟して繁殖可能な状態になる現…

【マンガ】『王様達のヴァイキング』(17巻)―ハッキングされた仮想通貨を奪い返せ!

『王様達のヴァイキング』さだやす・深見真 / 小学館 ⇧2019年1月30日発売。 <仮想通貨取引所のハッキング被害> 2018年は日本の仮想通貨取引所(コインチェックとZaif)のハッキング被害がニュースにもなって話題になりました。 日本だけでなく海外でも、仮…

紙の本も読みなよ / A-key-Hit