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2018-01-01から1年間の記事一覧

【エッセイ】『ご冗談でしょう、ファインマンさん』―いたずらが天才を育む

『ご冗談でしょう、ファインマンさん』リチャード・P・ファインマン / 訳:大貫昌子 / 岩波書店 ↑上下巻あります。 ファインマンといえばノーベル物理学賞を取った天才物理学者として有名です。 しかし、どういう学術的業績があったのかは僕は一切知りませ…

【マンガ】『僕だけがいない街』(全9巻)―行動する者だけが誰かを救える

『僕だけがいない町』三部けい / 角川書店 10巻以下で完結していて、しかも誰が読んでも面白いマンガは? と聞かれたら、その候補にはまず間違いなくこのマンガが入ってくるでしょう。 2巻までまずは読んでみて下さい。 確実に3巻以降を買ってしまうはずです…

【マンガ】『さよならミニスカート』(1巻)―単なるジェンダー論で終わらない一級のミステリーサスペンス!

『さよならミニスカート』牧野あおい / 集英社 ⇧2018年11月発売。 <最強の少女マンガの誕生> おそるべき面白さです。 少女マンガ雑誌「りぼん」で連載しているのですが、テーマ性を考えるとそれもすごいことです。小学生が読んで理解できるのかが多少疑問…

【小説・ミステリー】『破滅の王』—国境を越えられるのは音楽だけではない

『破滅の王』上田早夕里 / 双葉社 ⇧「このミステリーがすごい!2019」第19位! <パンデミック系SF> 未知の細菌感染によるパンデミックは、アメリカドラマをはじめとして、今やかなりおなじみのネタですね。「災害パニックもの」とでもいうのでしょうか。 …

【教育・自己啓発】『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』―豊かな人生とは何か

『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』落合陽一 / 小学館 ←11/29発売 今話題の本ですね。 近所の書店には売り切れで(?)置いていなかったのでAmazonにて購入。 以下、『ゼロヒャク』と書きます。(タ…

【読書術(9)】長期休暇にこそ長編を読め

年末年始の正月休み、お盆休み、ゴールデンウイークといった長期休暇は読書するにはうってつけの期間です。 連続して自分の自由に使える時間が120時間(5日)以上あるという状況は、 現代の日本人では非常に珍しいことだと思います。 学生でも社会人でも、ま…

【新書】『間違う力』―あえて間違えそうな方へ行く

『間違う力』高野秀行 / KADOKAWA 僕が買ったものには、著者がクモ(の素揚げ?)を食べている帯が付いていました。 アジアのどこかの村に宿泊したときに、提供された料理です。 帯を取るとシンプルな表紙ですが、新書はどの出版社でも全部そういう表紙です…

【マンガ】『進撃の巨人』(27巻)―悲劇は拡大していく

『進撃の巨人』諫山創 / 講談社 ←楽天 著者は悲劇を描くスペシャリストなのでしょうか? これ以上、皆(全キャラクターたち)につらい思いをしてほしくない一心で読んでいました。 もうこれ以上憎しみの炎を燃やさないで。 その先には悲劇しか待っていないよ…

【小説・文学】『日の名残り』―デレを知らないツンツン執事の悲劇

『日の名残り』カズオ・イシグロ / 訳:土屋政雄 / 早川書房 ⇧文庫版は2001年に出版されていますが、イギリスで発表されたのは1989年です。 <著者について> カズオ・イシグロといえば、2017年にノーベル文学賞を取ったことで話題になりましたね。受賞当時…

【小説・ミステリー】『乗客ナンバー23の消失』―世間の常識が犯人の正体を見誤らせた

『乗客ナンバー23の消失』セバスチャン・フィツェック / 訳:酒寄進一 / 文藝春秋 ←『このミステリーがすごい!2019』海外編第7位。 セバスチャン・フィツェックといえば『治療島』が有名ですが、僕はどうもピンときませんでした。そんなに騒ぐほどのものか…

【マンガ】『3月のライオン』(14巻)—発売してくれて うれしいい~!

『3月のライオン』羽海野チカ / 白泉社 巻末のひなちゃんのセリフを真似て、「発売してくれて うれしいい~」と一緒に叫びましょう。 ようやく新刊が発売(12/21)されました。(1年3ヶ月ぶりです) ただでさえゆっくりな刊行ペースが、さらにゆっくりになっ…

【マンガ】『金剛寺さんは面倒臭い』(1巻)―平和だねぇ~

『金剛寺さんは面倒臭い』とよ田みのる / 小学館 ↑「このマンガがすごい!2019」オトコ編第2位! とよ田みのる氏といえばストレートすぎるラブコメ・『ラブロマ』が有名ですが、 『金剛寺さんは面倒臭い』もジャンルはラブコメです。 2位獲得はすごいですね…

【マンガ】『ヤングブラック・ジャック』(1巻)―医者はどこだ!

『ヤングブラック・ジャック』田畑由秋・大熊ゆうご / 秋田書店 ↑12/20に14巻発売予定。 手塚治虫の代表作の一つ『ブラック・ジャック』。 これは最初から、ブラック・ジャックが医者になって名声を獲得した状態から物語が始まります。時々、幼少期のエピソ…

【マンガ】『ランウェイで笑って』(8巻)―ファッションショーの優劣は何で判断されるのか

『ランウェイで笑って』猪ノ谷言葉 / 講談社 ↑12/17発売 主人公・育人がデザイナーとして初めてファッションショーに参加することになり、 7巻後半からショーが始まりました。 8巻ではついに育人の作った服が登場します。 この前までは仲間だったモデルの千…

【小説・ミステリー】『元年春之祭』—ミステリー史上最恐・最哀の動機

『元年春之祭』陸秋槎 / 訳:稲村文吾 / 早川書房 ⇧「このミステリーがすごい!2019」海外編第4位 本屋大賞2019で2位獲得。 <文章がカッコイイ> 表紙がカッコイイ!中国人の作家さんです。 文章もカッコイイ!中島敦『山月記』を思い出しました。 ←文章が…

【マンガ】『君は春に目を醒ます』(1巻)―ハインライン『夏への扉』の少女視点

『君は春に目を醒ます』縞あさと / 白泉社 ↑「このマンガがすごい!2019」オンナ編第10位。 現代の日本社会では、男子高校生(大学生でもよい)が女子小学生と二人きりで、同じ空間にいるだけで犯罪かのような風潮があります。 触る(肩に触れる、頭ポンポン…

【小説・ミステリー】『チュベローズで待ってる』—他人に思考を預ける生き方は不幸なのか

『チュベローズで待ってる』加藤シゲアキ / 扶桑社 ←前編 ←後編 著者はアイドルグループNEWSのメンバーである加藤シゲアキさんです。 『このミステリーがすごい!2019』でランキングには入らなかったものの、大森望氏に推薦されていたので読んでみました。 …

【マンガ】『彼方のアストラ』(1巻)―ミステリーとSFの幸せな融合

『彼方のアストラ』篠原健太 / 集英社 ↑全5巻。「このマンガがすごい!2019」第3位! 著者は『スケットダンス』(週刊少年ジャンプ連載)で有名ですね。 この頃から会話のかけ合いが最高に面白かったのですが、『彼方のアストラ』でもそのノリとテンポの良さ…

【哲学・思想】『菊と刀』―アメリカ人から見た日本人論

『菊と刀』ルース・ベネディクト / 訳:角田安正 / 光文社 ↑2008年新訳版。講談社その他でも出版されています。 著者はアメリカの文化人類学者(女性)だそうです。 第二次世界大戦末期、米国戦時情報局の依頼を受けて、日本人の研究をした報告書のようなも…

【マンガ】『このマンガがすごい!2019』―1位は何かって?考えるまでもないね!

『このマンガがすごい!2019』宝島社 ↑2018.12.11発売 『このミステリーがすごい!』のマンガ版も同日発売しましたね。 2019と書いてありますが、2018年に発売されたマンガが対象です。 オトコ編とオンナ編があります。掲載誌の種類別ですね。 オトコ編1位は…

【マンガ】『数字であそぼ』(1巻)―数学が苦手な我々のために

『数字であそぼ』絹田村子 / 小学館 ⇧2018年12月10日発売。 <大学の数学を題材とした少女マンガ> ジャンルは少女マンガですが、読者対象はやや大人向けです。 大学での数学を題材にしているからです。 中学生以下の方には中々興味を持ってもらいにくいかも…

【小説・ミステリー】『このミステリーがすごい2019』―2018年で面白かったミステリーランキング

『このミステリーがすごい2019』 / 宝島社 ↑乃木坂46の高山一実さん。表紙に人間が採用されたのは初? 12/11発売なのに、Amazonで予約したら9日に届きました。あざす<(_ _)> 毎年12月初頭に発売される、その年1年間に発表されたミステリーのランキングです。…

【小説・ミステリー】『ジェリーフィッシュは凍らない』—鮮やかな密室脱出トリック!

『ジェリーフィッシュは凍らない』市川憂人 / 東京創元社 ⇧2016年出版。 文庫化はまだされていません。あと半年くらい先だと思います。 <密室モノ> 「自然環境が作り出す密室モノ」といえば、絶海の孤島だったり、吹雪の山荘だったり、大雨や嵐による増水…

【マンガ】『Artiste』(4巻)―いい仕事に傲慢さはいらない

『Artiste』さもえど太郎 / 新潮社 ↑2018.12.07発売 3巻から1年8ヶ月ぶりの新刊です。 コミック刊行ペースがゆっくりになってきているのは何故でしょうか。 ようやく厨房内では仲間意識が全員に芽生え、仕事が上手く回りだしたかに見えたところで、今度は厨…

【新書】『恐怖の構造』―人は恐怖よりも不安を恐れる

『恐怖の構造』平山夢明 / 幻冬舎 ↑2018年7月出版 平山夢明氏は有名なホラー小説作家です。 『独白するユニバーサル横メルカトル』や『ダイナー』が有名ですが、前者はほとんどミステリーですし、後者はホラーというよりコメディ色が強いです。 この本を読ん…

【マンガ】『アオアシ』(15巻)―過信や保身では未来は拓けない

『アオアシ』小林有吾 / 小学館 ⇧2018年11月30日発売。 ジャンプコミックと一緒にAmazonで予約したら、発売日に届かずに12/4に届きました。発売日が違う本は一緒に予約注文したらダメということを学びました。 <あらすじ> この15巻ではチームのNo.2といっ…

【マンガ】『ワールドトリガー』(19巻)―ついに発売!待ちに待った新刊

『ワールドトリガー』葦原大介 / 集英社 ⇧2018年12月4日発売! 3年くらい待っていた気がしますが、実際は1年9ヶ月ぶりの新刊発売です。 一時は続投が危ぶまれたようですが、著者の体調も復活し、連載再開となったようです。19巻までは週刊少年ジャンプに連載…

【小説・文学】『キャッチ22』―ポップだから伝わる反戦論

『キャッチ22』ジョーゼフ・ヘラー / 訳:飛田茂雄 / 早川書房 ↑2016年に新装版。旧版は1977年出版。 時は第二次世界大戦末期。 中部イタリアのピアノーサ島にあるアメリカ空軍基地が舞台。 主人公・ヨッサリアンはとにかく生き延びたかった。 戦闘機で出撃…

【ノンフィクション】『死体の教科書』―米津玄師「Lemon」を聴きながら

『死体の教科書』上野正彦 / 朝日新聞出版 ⇧2010年出版。 ジュンク堂でフェアやってたので買いました。 ドラマ『アンナチュラル』は非常に面白かったですね。 不自然死の遺体を解剖して死因を究明するという、法医学を題材としたお話でした。 日本における不…

【小説・文学】『地下室の手記』―正論はプレゼン能力があってこそ

『地下室の手記』ドストエフスキー / 訳:江川卓 / 新潮社 ↑1970年出版。光文社から新訳版が2007年に出ています。 ドストエフスキーといえば『罪と罰』、『カラマーゾフの兄弟』などが超有名ですが、 それらは結構な長編なのでかなりテンションを高めてから…

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