巻末のひなちゃんのセリフを真似て、「発売してくれて うれしいい~」と一緒に叫びましょう。

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ようやく新刊が発売(12/21)されました。(1年3ヶ月ぶりです)

ただでさえゆっくりな刊行ペースが、さらにゆっくりになってきていますね。

平均刊行速度をとったら『HUNTER×HUNTER』より遅いんじゃなかろうかという疑念が・・・。

さて、最近の桐山くんは幸せそうですね。
昔の彼は、一人で生きていくためにただひたすらに将棋に打ちこみ、他のことは目に入らないように過ごしていました。
家族や世間との関係を断ち切り、自分の内側にひたすら潜っていく毎日。
将棋で強くなるためには仕方のない選択だったのかもしれませんが、周囲の大人たちから見れば、彼の苦闘する姿は痛々しかったでしょう。

「一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ。でないと実は誰もお前にも頼れないんだ」
という林田先生のセリフは至言です。
自分から助けを求めない限り、周囲も助けてあげられない。助け方が分からないのです。

川本家の人達が優しいというのもありますが、桐山くんはようやく人に頼り頼られる関係を築けるようになりました。

著者は「将棋に打ちこむ青年」を描きたいのではなく、
「将棋を通して成長していく青年」を描きたいのだなと、ようやく分かりました。
1巻のあとがきに、作品の方向性についてぼんやりと言及されていましたが、こういうことなんだなと。

本格将棋対決シーンが最近なくて物足りないよ!という方には、
『月下の棋士』や『ハチワンダイバー』がオススメですよ。


14巻の後半では懐かしの『ハチクロ』メンバー(男性陣のみ)が登場します。
著者は『ハチクロ』の9巻の表紙を描いたときに、『3月のライオン』14巻のシーンをいつか描こうと構想されていたそうです。(将棋の職団戦)
12年かけての伏線の回収!
気が遠くなりそうですね。
『スラムダンク』ではないですが、『ハチクロ』の彼らのその後が軽く触れられている点も、
『ハチクロ』ファンをニヤリとさせてくれる仕掛けになっています。

f:id:A-key-Hit:20181221223523j:plain   ←kindleでだけ読める「ハチクロ」その後

↑まだ紙の本も絶版になっていないようです。

電子書籍版もありますが、紙の新刊(非古本)も入手可能です。
10年以上前に発売した作品なのにすごいですね。
 

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