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【マンガ】『ひゃくえむ』5巻―極上の10秒を味わえ!

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『ひゃくえむ。』魚豊 / 講談社

⇧2019年10月9日発売。

この5巻で完結です。(5ヶ月連続刊行最終巻)

 

タイトルの「ひゃくえむ」とは「100M」。

つまり「陸上競技の100M走」のことです。

このマンガは「100M走」を題材とした作品です。

1~5巻の間に、主人公の小学生時代から社会人選手時代までが描かれています。

 

それぞれの巻の紹介記事も書きました。

⇩クリックすると該当記事に飛べます。

 

1巻:激アツの100m競争!

2巻:孤立しないことより大事なこと

4巻:応援を安心に使ってはならない

 

 関連画像

 

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<あらすじ>

小学六年生のトガシは生まれつき足が速く、100M走では負けたことがありません。

学校の体育はもちろん、大会に出ても優勝しかしていません。

「速く走れる」ということが彼の唯一の特技でしたが、それだけでクラスの皆からは一目置かれる存在となり、まったく問題ない学校生活を送れていました。

 

ある日、小宮という少年がトガシのクラスに転校してきました。 

小宮はオドオドしていたので、初日からイジメのターゲットになってしまいます。

トガシは、「100mだけ誰よりも速ければ、大抵の問題は全部解決する」のだと持論を語り、小宮に走り方を教え続けました。

小宮はそれからメキメキと実力をつけていきます。

 

ある日、自身を付けた小宮はトガシに真剣勝負を持ちかけます。

公式戦でもなく、ただの河原での勝負です。

そこでトガシは生まれて初めて全力で走ることになりました。

同時に負けるかもしれない恐怖をリアルに感じました。

そしてもし負けてしまったら、自分の人生が変わってしまうという不安に襲われました。

 

結局、勝負はトガシの勝ちで終わり、小宮はまた転校していきました。

しかし彼はその日から、足が速いというアイデンティティを守るため、苦しみながら陸上競技を続けることになります。

 

中学に入ってもトガシは3年間全国大会で優勝し続けました。

しかし才能が劣化してきていることを明確に自覚します。

周りとの差もなくなり、いつか誰かに追い抜かれることに怯えながら、彼は毎日練習に励んでいました。

 トガシは、学生生活の中で自分が評価されて友達もできたのは、すべて陸上での実績のおかげだと思っています。

そのため陸上で負ければ、友人も評価も失って「孤立する」と恐れていました。

 

高校に入ったトガシは、アメフト部と敵対した結果、陸上部で仲間ができます。

 彼には安心感が生まれ、調子を崩していた陸上の成績も戻ってきました。

 そしてインターハイ(全国大会)にまで駒を進めました。

その会場でトガシは、なんとあの小宮と再会します。

 

 小宮はトガシと会っていない3年間で、圧倒的に速くなっていました。

才能の衰えを自覚しつつも無敗を続けるトガシと、

心を閉ざして孤高の道を歩こうとする小宮。

そして迎えたインターハイの決勝。

ついに二人は初めて公式戦で勝負します。

 

関連画像

 

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<社会人選手へ>

インターハイから10年後。

 小宮に負けたトガシは、それ以降、勝ったり負けたりを繰り返す平凡な選手になっていきました。

 社会人選手となった今では、契約更新できるかギリギリのレベルをうろつき、緩やかな右肩下がりが続いています。

 

トガシの周りには、ベテランから若手まで注目選手が何人もいます。

同僚や陸上関係者の口から、もはやトガシの名前が出ることはなくなりました。

そんな毎日でも、

 「現状は良くはないが、維持はできている。今の自分の走りは十分だ

彼はそう自分に言い聞かせて、 平静を保とうとしています。

 

しかしある日、ふと疑問が浮かびました。

「そもそも、何でこんな状況で走り続けたいんだ?」と。

小学生のときは皆の輪の中に入るためで、

高校生のときは陸上部の仲間と走るためでした。

そして今は何のために走っているのか分かっていなかったことに気付いたわけです。

 

それからトガシは練習中に肉離れを起こしてしまい、試合出場にはドクターストップがかかり、契約を切られてクビになってしまいました。

彼に残された選択肢は二つ。

陸上を完全に引退するか、今年休養して来年は無所属でがんばるかです。

そのときになって彼は唐突に現実を理解しました。

自分は惨敗しており、とっくに終わっているんだということに。

 

そして誰が望まなくても、人に迷惑をかけても、現実に阻まれても、自分はまだ走りたいのだという一番大事なことにも気付きます。

 来年走りたいわけでも、どこかの企業に所属して走りたいわけでもなく、今走りたいのだと。

「陸上の世界で長く生き残るためにどうするか」という未来を見据えていた考え方を、今を生きることに切り替えたわけです。

 

そして日本陸上が開幕し、トガシはケガの完治を待たずに出場することに決めました。

 ライバルたちは今のトガシよりも速い奴らばかりです。

果たしてトガシはどんな走りを見せてくれるのでしょうか。

 

最後まで作品の熱量は衰えません。

完結した今、一気読み推奨です。

 

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