【マンガ】『間違った子を魔法少女にしてしまった』―不良が魔法少女になったら?
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『間違った子を魔法少女にしてしまった』双龍 / 新潮社
⇧1巻は2017年5月に出ました。
最新刊の7巻は、2019年9月9日に発売されました。
<魔法少女もの>
漫画やアニメには、「魔法少女もの」というジャンルがあります。
一般人にはない不思議な力を使って、事件を解決したり敵を倒したりする女の子(たち)が主人公の話です。
主人公の女の子に、魔法という特殊能力が先天的に備わっている場合もありますし、後天的にその能力が何者かに与えられる場合もあります。
どちらにせよ彼女たちは、その課せられた使命を果たそうと、真面目に「魔法少女」として取り組みます。
それが王道パターンであり、基本的な流れでもあります。
具体的には『魔法使いサリー』に始まり、『おジャ魔女どれみ』や『プリキュア』シリーズなどが代表例です。
『セーラームーン』や『カードキャプターさくら』も「魔法少女もの」といえます。
そして『魔法少女まどか☆マギカ』の登場によって、「魔法少女もの」の王道パターンから外れるものも多く作られるようになりました。
『まどか☆マギカ』は主人公たちが過酷な運命を背負わされるというダークファンタジーです。
「魔法少女」に皆憧れるけど、決して明るくハッピーな仕事じゃないんだよという発想の転換が革命的でした。
とはいえ、『まどか☆マギカ』でも主人公たちが真面目に「魔法少女」として頑張っている点は変わりません。
しかしこれから紹介する漫画は、さらにそこを逸脱します。
主人公が、己に課せられた使命に素直に従わないのです。
そもそも勝手に魔法少女にさせられたのに、「なんで真面目にやらなきゃいけないの?」という「魔法少女もの」に対するアンチテーゼでもあります。
マジメそうに説明しましたが、ギャグ漫画です。
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<あらすじ>
主人公は女子高生の真風羽華代(まじば かよ)。
見た目はツインテールで可愛らしく成績も優秀ですが、超短気ですぐに暴力を振るい、常にタバコが欠かせない不良です。
ある日、華代は宇宙の守護神・ミュに力を与えられ、「魔法少女」にされてしまいました。
この世界には「アタスンモ」と呼ばれる悪魔たちが存在します。
そいつらは人間の「負の力」を養分に誕生して、すべての生き物を無に返そうとします。
ミュたちは、対抗しようにも実体がないからそいつらに直接攻撃できません。
そこで才能を持った人間に力を与えて、アタスンモを倒してもらうことにしたのです。
力を与えられた「魔法少女」が、人類や世界を救える唯一の存在だということです。
しかし勝手に無許可でそんな力を与えられ、「アタスンモを倒せ」と言われても、華代は納得できません。
「魔法少女」に1ミリも憧れていないからです。
そもそも彼女は不良なので、人類を救うなんてことは面倒だしダルしやりたくありません。
そうはいっても華代の高い魔力にひかれて、アタスンモは彼女の前に何体も現れます。
彼女は持ち前の暴力衝動を爆発させて、アタスンモを素手で殴り倒します。
「魔法少女」といえば「変身」ですが、「変身するんだ!」とミュに言われても、彼女は素直に従いません。
変身自体に興味がないし、変身しなくても余裕で勝てるからです。
華代は毎回、余計で邪魔なアドバイザーのミュを殴り飛ばしながら、なんだかんだアタスンモを倒して結果的に人類を守っていくのでした。
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<まとめ>
「魔法少女もの」のセオリーを逆手に取ったギャグ漫画です。
華代が魔法に頼らなくても異常に強いことが笑えます。
魔法のステッキも不良の金属バットのような使い方しかしません。
ミュが「魔法少女かくあるべし」という発言をしますが、華代は毎回それを裏切った行動をします。
絵は非常に上手く、バトルシーンはシリアスなバトル漫画よりも迫力があります。
絵のキレイさとふざけた内容とのギャップが楽しいです。
異端の魔法少女漫画です。
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