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【小説・SF】『七人のイヴ Ⅰ』―月が分裂したら人類が滅ぶ

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『七人のイヴ』ニール・スティーヴンスン / 訳:日暮雅通 / 早川書房

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 「七人のイヴ」=「Seveneves」←回文になってる。(だから?)

 原著では1冊だけど、日本語版は3部に分かれています。

ビル・ゲイツが帯で推薦していたので買ってみました。

現在「Ⅰ」を読み終えたところです。

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ある日突然、何らかの力で月が7つに分裂した。

しかし重心は分裂前のポイントに未だ存在し、月の破片が離散してしまわない状況。破片はじっと止まっているわけではなく、たまに衝突し合って小破片をさらに生み出し、それらは地球に隕石として降ってくる。

 やがて衝突は頻度を増し、いずれはすべてが小破片となって地球に降り注ぐことになるという予測が各国でなされ、ほぼ確実視される。

月の破片がすべて地球に落下してきたら人類は生存できなくなる。

タイムリミットはあと2年。

人々は宇宙ステーションに人材を集め、地球資源を保存するために宇宙ステーションに運搬し、人類が宇宙で生存できるよう宇宙ステーションの増築計画を進める。

人類全員が宇宙に逃げられるわけではない。

定員が決められ、各国は生き延びさせたい代表者を選出する。

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SFでは、「人類滅亡」系、「地球滅亡」系などの世界終末モノが無数にありますが、この小説もその系譜の直系でストレートなガチガチのハードSFです。

テクノロジーの描写がまあ多いです。

月の破片が降ってくる前に核爆弾とかで破壊できないものなのかな?という疑問は残りますが、巨大すぎて破壊し尽せないのでしょう。たぶん。

地球上に5000発くらい核弾頭があるんじゃなかったでしたっけ?

一応少しは削減されているのでしょうか。

一斉に月に向かって撃てば1/3くらいは焼却できないもんなんですかね?

あ、月まで届かないのか。

 

急ピッチで宇宙ステーションの増築をしていくので、人々はこんな調子じゃ計画がうまくいきっこないことをうっすら悟ってしまっています。

どうやって人類は助かるのでしょうか。

結局無理なのでしょうか。結末が気になります。

逆転の一手を示してほしいものです。

 

世界終末モノの醍醐味の一つに、「そういう運命を知らされた後の人類の態度」の描写があります。絶望から自殺したり、暴動に走ったり、諦めて最後の日を迎えるまで穏やかに過ごそうとしたり etc・・・

読者は、「自分だったらこんな状況でどうするか」を考えてしまうはずです。

まずは仕事を辞めて、普段は食べないおいしいものを食べに行って・・・と普通のことしか思いつかないのですが、世界が終わるとなっても、生活はあんまり変わらない気がします。自分の場合は。

 

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