【ビジネス】『悶える職場』―会社(職場)を神聖視するな
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『悶える職場』吉田典史 / 光文社
著者が様々な理由で職場を去ることになった人達にインタビューして個別にまとめたルポです。
つくづく、会社という組織は理不尽で非効率・非合理的で、足の引っ張り合いのサバイバル―延々と続く泥仕合みたいなものなんだと暗い気持ちになります。( ノД`)
就活生が読んだら社会に絶望したり、就職するのが怖くなりそうな内容です。
社会人の方が読めば、ウチにも同じような例があると苦笑するのか、どこも同じなんだなと落ち込むか自嘲するか。
職場で苦しんでいるのは、優秀だけどマジメすぎる人か、うぬぼれていて誰かに嫉妬している人か。(退職した人が必ずしもパワハラやいじめの被害者というわけでもない。)
いずれにせよ、この本に登場するのは、マジメすぎて頭が固く、プライドが高い人が多い印象を受けました。
たかが仕事。
世の中に星の数ほどあるうちのイチ会社に過ぎないという発想には思い当たりもしなかったのでしょう。
そこまで嫌だったり、苦しかったり、つらかったら会社を辞めたらいいのに、と僕は思います。
辞めることが「負け」なんじゃない。
がんばるポイント、忍耐力を発揮するポイントが的外れなのでは?
何年も働いてきた人ほど「たかが仕事」と思えなくなります。
別に100%そう思えというわけではありません。
一旦そういう視点で状況を客観的にとらえ直すことが大事だということです。
それができないと精神を病んでしまいます。
ずっと苦しんでいるわけですから。
「たかが仕事」と思えれば、許容できる部分も出てくるはずです。
それでも絶対に譲れない部分はどこか。
それだけを大事にすればいいので、今よりも生きやすくなるはずです。
会社や仕事を神聖視し、不可侵なものと捉えてしまうことが、生きづらさの原因だと思います。
マジメすぎる人ほど、「仕事なんて適当でいいんだ」と考えるくらいでちょうどいいんです。