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【マンガ】『東京核撃』―一家に一冊!核災害マニュアル

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『東京核撃』細野史羽 / 集英社

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⇧2018年8月発売。

1冊で完結です。

 

 <核災害対策>

米朝協議で一時はおとなしくなっていた北朝鮮ですが、最近はまたアメリカにかまってもらえなくなったからか、ミサイル試射実験を再開しましたね。

しかし脅威的な行動のはずなのに、北朝鮮がミサイルを飛ばしても、日本人はそれに慣れてしまって、そんなに動揺しなくなりました。

「ああ、またか」と思うにとどまる人が大半ではないでしょうか。

為替や株式市場も以前はリスク回避の値動きをしていましたが、現在ではほとんど反応しなくなりました。

「慣れ」というのは恐ろしいものです。

 

では、実際に日本列島のどこかに核弾頭が着弾したときのシミュレーションが出来ている人はどれほどいるのでしょうか?

会社や学校で「Jアラート」の教育があったような気はするけど、ほとんど覚えていないという人も多いのではないでしょうか。

 

このマンガでは、実際に東京の上空で20キロトンの核弾頭が爆発したとしたら、何に気をつけて、どうやって生き延びればよいのかが詳しく描かれています。

核災害対策マンガです。

 

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 <あらすじ>

 主人公は夫と二人の子どもを持つ女性・佐原祐希。

彼女は夫の眞人(まさと)の仕事が忙しく、家族と一緒に過ごす時間が少ない事に不満をもっていました。

ようやく眞人の休みがとれたと思ったら、家族4人で「Jアラート」が鳴った時の行動について練習するだけで一日を使いました。

「核ミサイルとかあるわけないでしょ」という祐希に対して、眞人は「あるわけないけどさ・・・確率はゼロじゃないから」と答えます。

 

 後日、いつも通りに子どもを幼稚園に送り届け、夫婦それぞれの職場に仕事に向かいました。しかし午前10時過ぎに「Jアラート」が街中に鳴り響きます。

核ミサイルが飛んでくるということは半信半疑なまま、祐希は先日の家族訓練で学んだ通りに爆発のショックに耐える姿勢(かがんで身体を丸め、目と耳を手の平で覆い、鼓膜が破れないように口を開ける)を取ります。

結果的にそれが彼女の命を救うことになりました。

数分後にミサイルが飛んでくることを信じられない上司や、パニックを起こして立ち上がった後輩は爆発直後の衝撃波で即死してしまいました。

 

どうやら爆心地は夫の職場付近なようです。

夫の生存は望めないと判断した祐希は、幼稚園に子どもを迎えにいきます。

核爆発の熱線や衝撃波はほぼ一瞬ですが、放射線はしばらく残ります。

被爆しないように、彼女は地下鉄(もちろん動いていない)のトンネルを歩いて幼稚園に向かいました。

 

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<まとめ>

祐希は子どもを連れて帰るという目的がありましたが、基本的には火災や建物の崩壊や風向きに気をつけながら、爆心地から離れることを推奨しています。

核爆発後は死の灰が混じった雨が降るので、風向き情報はメチャクチャ大事なのです。

 

 核ミサイルは「Jアラート」が鳴ってから2~3分後に着弾するそうです。

その数分の行動が生きるか死ぬかの鍵を握るわけです。

まずカッコつけたり、ふざけたりしないこと。

屋内にいるときは窓ガラスから遠い位置に離れること。

屋外にいるときは、乗り物からは降りて、地下鉄や地下街に退避すること。

「Jアラート」発令後、10分間は待機すること。

 

核弾頭が炸裂したら、熱線衝撃波初期核放射線に注意しないといけません。

熱線は衝撃波よりも到達が速いので、周辺が粉砕されてから避けることはできないそうです。

衝撃波は音よりも速く、ガラスが多用される高層建築はガラス片が銃弾のように飛散して危険だそうです。

初期核放射線は1分間続き、自分と爆心との間になるべく大量の物質・質量を置くのが防御の基本だそうです。

あと、核爆発の電磁パルスによってスマホは使えなくなるそうです。

 

その他にも避難方法や除染の方法など、いろんな役立つ情報が満載の一冊です。

マンガなので、楽しみながら学ぶことができます。

 一家に一冊常備しておくべき本です。

 

 

「東京に核ミサイルが降ってきても終わりじゃない。」という最後の言葉が印象的です。

核爆発があっても生き延びる者はいますし、日本は続いていくのです。

 ミサイルが着弾したら日本は終わると思っていた自分は、思考停止していたのだということに気付かされました。

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