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【マンガ】『ハスリンボーイ』1巻―非合法な道具、紹介します

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『ハスリンボーイ』草下シンヤ・本田優貴 / 小学館

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 ⇧2018年7月発売。

 『進撃の巨人』の諫山創さんや堀江貴文(ホリエモン)さんが推薦されていたそうなので読んでみました。

 

<奨学金の返済>

大学に行ったはいいけれど、卒業してから奨学金の返済に苦しんでいる人は多いと聞いたことがあります。

若い頃に多額の借金を背負うことになるからです。

4年間で500万円の奨学金を借りたとして、1ヶ月2000円ずつ返済していくと、

完済までに20年かかる計算になります。

そのときの年齢は40歳を過ぎています。

長い長い返済期間です。

 

この状況では「もう人生詰んでいる」と、このマンガの主人公はとらえます。

だから卒業までの間に借金の無い状態にもっていき、まっさらな状態で社会人生活をスタートさせたいと考えました。

そのためにはビジネスを立ち上げるしかありません。

 

最近では学生時代にビジネスを立ち上げて、大学に通いながらお金を稼いでいる人も多くなってきました。

もちろんアルバイトをしている学生さんも大勢いますが、その程度の給料で奨学金を完済することはできません。生活費と学費に充てれば残りはもうわずかでしょう。

学生時代に自分でビジネスを立ち上げて大学生の間に500万円の利益を確保しようとすれば、かなりリスクのあることに挑戦しないといけません。

 

このマンガの主人公が手を出したのは、非合法の道具屋でした。

 

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<あらすじ>

大学卒業まであと半年を迎えた主人公・タモツ。

500万円の奨学金を学生時代の間に完済するために、半年前から「非合法の道具屋」というビジネスをやっていました。

(つまり1年間で500万円の利益を出そうとしているわけです。)

 

 ヤクザや窃盗団などの非合法なやり方でお金を稼いでいる人たちの要望を受け、指定された「道具」を調達して届ける仕事です。

「道具」というのは例えば、

 

バンプキー(ピッキング対策されたディンプルキーでも開けられる最強の鍵)

飛ばしケータイ(他人名義の携帯のこと)

(他人名義の銀行口座のこと)

 

などがあります。

いずれも違法行為が目的のための道具です。

まっとうな理由でそんなものを欲しがる人はいません。

 

当然、付き合う人間たちもアブない奴らばかりになります。

顧客もそうですが、道具の仕入れ先の人間も裏社会の住人です。

タモツは大学生活と裏ビジネスでの顔を見事に使い分けながら、裏社会の人間たちに搾取されないようにうまく立ち回って、それなりの地位を確立するまでに至りました。

 

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<裏社会を生き抜く>

『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平)や『ギャングース』(肥谷圭介・鈴木大介)など、現代の裏社会を描いたマンガは数多くあります。

このマンガもその一つです。

そのほとんどが、これからも裏社会で生きていかざるを得ない主人公たちを描いていますが、この『ハスリンボーイ』は違います。

借金を完済したら裏社会からは足を洗うつもりで、非合法ビジネスに手を出しています。

一度足を踏み入れると、しがらみから中々抜け出せないだろうことは考えていません。

まずは借金を返すことに頭が囚われているので仕方ないですね。

 

ちなみに作中で「板」が一枚5万円、「トバシ」が3万円などと相場が書かれていますが、仕入れ先からの原価を考えれば、1件あたりの純利益は多くて数万円です。

毎日仕事があるわけではないので、1日あたりの稼ぎは平均すれば、普通のアルバイトを週6くらいで入って頑張るのとそこまで変わらないのではないかと思いました。

非合法というリスクの割には、うまみが少ない気がします。

(まあ税金は引かれないですが・・・)

 

なぜそこまでして裏社会の人間と付き合うのでしょうか?

その世界に入るキッカケなどはまだ1巻では描かれていませんが、

おそらくほとんどの人が「知人の紹介」なのではないでしょうか。

自分が何も知らない非合法の世界に、わざわざ飛び込んでみようと考える人はまずいません。

つまり最初の段階から、周りの環境が大事だということです。

知らない人は信用するなとは言われますが、知っている人から言われたことなら、

軽い気持ちで「ちょっとやってみようかな」と考えてしまうのは、人付き合いの観点からも仕方のないことです。

 

タモツは覚悟も度胸も発想力もコミュニケーション力もあって頭も良いです。

お調子者で人情家な一面もあって、悪に徹しきれない部分もあります。

裏社会でやっていくには損をつかまされる性格です。

彼のような人間には成功してもらいたいですね。

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