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【ビジネス】『HARD THINGS』—CEOは僕には無理だ

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『HARD THINGS』ベン・ホロウィッツ / 訳:滑川海彦・高橋信夫 / 日経BP社

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著者は現在、シリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル(アンドリーセン・ホロウィッツ)の共同創業者。

それまでもネットスケープやオプスウェアのCEOを務めていた、今や伝説の人物です。

 

普通、成功者のビジネス書には、うまくいった戦略と綺麗事しか書かれていません。

失敗や苦悩は隠され、著者がカッコよく見えるような構成になっているものです。

しかしこの本では、著者がCEOとして乗り越えてきた数々のピンチが提示され、その決断に至った当時の思考、行動が惜しみなく描かれています。

 

読んでいるだけで胃が痛くなるようなピンチ、苦悩、ストレスの嵐。

当事者だったら胃に穴があくレベルではなく、穴があきすぎて胃が無くなるレベルのしんどさ。確実に寿命が20~30年縮まっていたでしょう。冗談ではなく。

著者がこれになぜ耐えられたのかが不思議です。

 

人事、採用面接、リクルート、幹部育成、会社を売却すべきかの判断、良いチームの作り方、CEOの資質、経営の本質 etc・・・

不十分な情報だけで行わねばならない数々の決断が連続する毎日。

社会人として経験があればある人ほど、共感の震えが止まらないでしょう。

お腹いっぱいになるほど、著者の身を削った貴重なエピソードが詰まっています。

 

CEOという職務はここまでしなきゃならないのかと尊敬しました。

逆にストレスとプレッシャーが凄すぎて、僕には到底無理だと思いました。

出世には元々興味はないのですが、トップがこれほどの苦境でも独りで背負わねばならない重圧を思うと、気楽に仕事しているのが少し申し訳なくなりました。

 

一流のCEOは誰もが、命を削って仕事をしているのだ!

 

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