【エッセイ・紀行文】『メガロマニア』―南米の遺跡巡り
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『メガロマニア』恩田陸 / NHK出版
南米のマヤ遺跡やインカ文明などを旅行で巡りながら、そこから派生する妄想というかイマジネーションを綴った紀行文になっています。
現地で撮影した遺跡やその周辺の写真が多く挿入されていて、それらを見るだけでも目に楽しい本になっています。
旅行書を眺めるのとはまた違った味わいがあります。
著者は読書家で有名です。
(色んなジャンルの本を書評などで紹介されているのですが、僕が信頼しているキュレーターの一人です。)
遺跡の空気から想起されたイメージを、過去に読んだ本の紹介も兼ねて?「この本を読んだときに今と似たような感覚を味わった」というおよそ読者の共感を呼ぼうと意図しているとは思えない伝え方がよくされています。
それがこの本の醍醐味でもあります。それが楽しい。
「おお、その本知らない。読んでみよう」と、次に読みたい本リストを増やしてくれること請け合いです。