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【小説・ミステリー】『生まれながらの犠牲者』―13歳の少女は何故いなくなったか

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『生まれながらの犠牲者』ヒラリー・ウォー / 訳:法村里絵 / 東京創元社

 

 ⇧2019年9月28日発売。

文庫です。ハードカバー版はありません。

絶版になっていましたが、新訳版で復刊されました。 

 

 

<失踪事件の難しさ>

失踪事件は、世界中で起きている最も難しい事件です。 

殺人事件は現場、凶器、犯人像、殺害方法はすぐに分かります。

誘拐事件は犯人から身代金などの要求があるため、そこから手がかりを得られます。

家出だと分かっているならば、潜伏先は絞られてきます。

事故だと明確に分かる場合は、現場検証で詳細が明らかになります。

 

失踪事件が難しいのは、殺人なのか、誘拐なのか、家出なのか、事故で動けなくなったのか分からない点にあります。

つまり可能性が多すぎて捜査方針が定まらないのです。

新たな手がかりが出て来ない限り、警察は闇雲に失踪者を捜し回ることしかできません。

 

細かく言えば、事故に遭って動けないだけなのか、事故に遭って死んでしまったので家に戻らないのか。

あるいは連れ去られて殺されたのか、殺されてから連れ去られたのか。

あるいは単なる計画的な家出なのか。

これが判明しなければ、警察もどれだけ人員を割けばいいのか分かりません。

他の事件の捜査にも人手が必要だからです。

 

この小説では、失踪事件が起こります。

手がかりが少なく、捜査は難航します。

 

「森 画像」の画像検索結果

 

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<あらすじ>

舞台はアメリカの地方都市。

主人公は警察署長のフレッド・フェローズ。

彼はある日の夜、バーバラという13歳の少女が行方不明だという電話を、部下から受け取りました。

夜になっても家に帰って来ないバーバラを心配した母親(エヴリン)が、警察に連絡してきたのです。

 

まだ友達の家にいるんじゃないかとフェローズは考えましたが、一応バーバラの家に行ってみることにしました。

バーバラの家はケンパー通りの端にあり、近くにがありました。

事情を知った通りの住人たちは森を含めた近所を捜索していますが、バーバラは見つかっていません。

フェローズはエヴリンに詳しい状況を聞きました。

 

バーバラは前日の夜に、初めてのダンスパーティーに参加しました。

家に迎えに来てくれたのは、パーティーに誘った男友達です。

パーティーが終わって深夜にバーバラが帰宅した形跡はあるものの、その時はエヴリンはすでに寝ていました。

エヴリンが目覚めた時、バーバラの部屋のドアは閉まっていたので、バーバラは帰って来て寝ているのだとエヴリンは思いました。

その後、エヴリンは仕事に行き、帰ってくるとバーバラは家にいませんでした。

つまりエヴリンが実際にバーバラの姿を最後に見たのは、前日のパーティーに出かける時です。

ちなみにバーバラの父親は、彼女が1歳の時に出ていったきりです。

 

バーバラが帰って来る気配が全くないので、警察は捜索に真剣になりました。

ところがエヴリンは、「もう娘は帰って来ない」と諦めモードに入り、無駄だからもう捜さないでくれとフェローズに頼んできました。

まだ誘拐か事故か殺人かも分からない段階なのに、すでにもう娘はこの世にいないと確信しているかのようなエヴリンの態度に、フェローズは違和感を抱きます。

どうやらエヴリンは何かを隠しているようです。

 

バーバラがパーティーに着て行ったドレスが彼女の部屋にあることから、彼女は帰宅した後に着替えてどこかに出かけたようです。

 

警察はダンスパーティーの参加者やその親、近隣住人に聞き込みをしますが、バーバラを目撃したという情報が一切上がって来ません。

仕方なく新聞記者たちに事情を話し、情報提供者には報奨金まで出すことにしましたが、有力な情報は得られませんでした。

 

手がかりが見つからないので、フェローズは刑事の勘を頼りに、バーバラの親類縁者を調べていきます。

 するとバーバラの哀しい生い立ちが判明します。

 

一体、バーバラは何故いなくなったのか。

ラストに衝撃の事実が明かされます。

 

「花壇 画像」の画像検索結果

 

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<まとめ>

 13歳の少女が失踪し、彼女の行方を捜す警察署長が主人公のミステリーです。

大抵の警察もののミステリーは現場の刑事が主人公なのに、捜査を取り仕切る署長が主人公というパターンは珍しいです。

情報が彼のもとに次々と集まってくるので、捜査の全体像が分かりやすいのが読者側のメリットです。

とはいえ、彼自身も現場に出向いて怪しい人物の事情聴取をしたりします。

 

驚くようなトリックは登場しませんが、少女がいなくなった理由は誰もが驚かされるでしょう。

現実にもありそうで、かなり怖いです。

 

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