【マンガ】『警部補ダイマジン』1巻―隠蔽された未解決事件を追え!
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『警部補ダイマジン』原作:リチャード・ウー / 作画:コウノコウジ / 日本文芸社
⇧1巻は2019年6月発売。
最新刊の2巻は、2019年9月28日に出ました。
原作と作画のコンビは、『クロコーチ』(日本文芸社 / 全23巻)と同じです。
この『ダイマジン』も、『クロコーチ』と同じ刑事ものです。
<特命捜査対策班>
人気ドラマ『相棒』をはじめとして、警察ものには「特命〇〇班」というものがよく登場します。
実在している物なのかは謎です。
警察の捜査は組織的なものですから、事実をそのまま描くと、どうしても群像劇のようになってしまいます。
作者が主人公だけを目立たせたくても 、リアリティがなくなるので組織の中でスタンドプレーばかりさせられません。
組織の和を乱すような人間は上司や先輩に抑えつけられるのが普通で、勝手な行動ばかりしていたらメンバーから外されるからです。
そこで「特命班」というものを設定することで、不自然に見えない形で、主人公とその身近な人間だけに焦点を絞って話を展開できるようになります。
また「特命班」はその名の通り、特殊な任務に専念できるために、軸をブラさずに話を進めることができます。
通常は刑事たちは複数の事件を抱えていて、並行して捜査しているものです。
重大だとみなされた事件が発生すれば、そちらに人員を回され、他の事件の捜査は規模が縮小されたり一旦棚上げになったりします。
これをエンターテイメントでやると、確実に読者(視聴者)のテンションが下がってしまいます。
「特命班」にはそれが起こらないのです。
これで物語の主人公に付与される「特別感」を演出することが出来ます。
この漫画に登場する特命班は、「特命捜査対策班」といいます。
過去の未解決事件専門の対策室です。
2010年に時効が廃止されたことにより設置されました。
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<あらすじ>
主人公は警視庁捜査一課のエース・台場陣(通称ダイマジン)。
彼が身なりのキレイな老人(男)を殺害する場面から物語は始まります。
殺害方法は、相手の首にロープをかけて背中合わせで背負う「地蔵背負い」です。
そうすることで首吊り自殺に偽装できます。
「なんでいきなり主人公が一般人を殺害してるんだ?よく似たキャラクターか?」と初見の読者は驚くことでしょう。
殺害された男の名前は天羽大(あもう だい)。
セキュリティ会社の社長であり、警察庁OBの元警視監です。
事件は、警視総監まで現場にやって来るほどの大事になりました。
とはいえ、台場の目論見通り、警察は首吊り自殺と判断しました。
現場に呼ばれてやって来た台場は、警察の見立てが途中で他殺に傾かないように、「どう診ても自殺だろ?」と周囲に印象操作していきます。
そんな中で、「本当に自殺でしょうか?」と疑問を口にする男が現れました。
特命捜査対策班の平安才門(管理官=警視)です。
彼は「地蔵背負いならば自殺に見せかけることができる」と他殺説を主張しました。
自殺説で固まりそうだったので、台場は焦ります。
台場は今から天羽の別荘に行って捜査するつもりだったので、平安も一緒に連れて行ってあげることにしました。
天羽の別荘に不法侵入した二人は、そこで監禁部屋と拷問部屋を発見しました。
拘束器具や拷問器具もたくさんあります。
実は天羽は、30年間未解決だった幼女連続誘拐殺人事件の真犯人だったのです。
しかし警察の重鎮を容易に逮捕できるわけがありません。
それが分かっていたからこそ、台場は天羽を密かに処刑する道を選択したのでした。
そしてなんと、平安はそういった裏事情を全て知っていました。
その上で、殺人を見逃してやる代わりに特命班の捜査を手伝うよう台場に命令します。
台場は当然断れません。
これ以降、台場は凶悪な未解決事件の真相を追いかけていくことになります。
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<まとめ>
戦後の凶悪未解決事件は72個もあるそうです。
それらは、なぜ解決に至らなかったのでしょうか。
天才的に頭がいい犯人の場合もあれば、おそろしく幸運だった例もあるでしょう。
しかし大半は、警察が真相を解明したくなかったからです。
つまり警察幹部が真犯人だったり、大物政治家や官僚が絡む事件です。
権力者たちを断罪するためには、正攻法ではうまくいかないことが多いです。
この漫画では、どういった奇策で犯罪者たちを追い詰めていくのでしょうか。
巨悪を裁くためなら手段を選ばない、主人公の二人の活躍が痛快です。
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