【マンガ】『親愛なる僕へ殺意をこめて』―もう一人の人格は本当に殺人犯?
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『親愛なる僕へ殺意をこめて』原作:井龍一 作画:伊藤翔太 / 講談社
⇧1巻は2018年9月発売。
最新刊の6巻は、2019年10月4日に出ました。
二重人格もののサイコサスペンスです。
<二重人格もの>
漫画だけに限らず、小説や映画、ドラマでもサイコサスペンスの二重人格ものは数多くあります。
「主人公は自分が二重(多重)人格であることを自覚しておらず、もう一方の人格が裏で残虐な事件を起こしていた」というような展開が多いです。
二重人格つまり解離性同一性障害は、主に辛い現実(ストレス、トラウマ)から避難するために作り出されたものです。
異なる人格同士が交信したり記憶を共有していては、避難場所を作った意味がなくなるため、大抵はある人格でいるときは、別人格でいるときの記憶はないことが多いです。
日記や手紙などによって、自分に別人格が存在していると知ることはあるでしょうが、リアルタイムで別の人格が今何をやっているかを知ることは出来ません。
もう一人の人格がどうやら犯罪に手を染めていると知った主人公は、どういう行動に出るものでしょうか。
・なんとか意志疎通を図るために手紙を残したりする。
・周囲の人間に危害が及ばないように注意喚起しておく。
・警察に捕まりたくないので、犯罪を隠すためにアシスト役に回る。
いずれにせよ、大体が裏の人格が悪者、犯罪者、殺人犯という役回りです。
この漫画の序盤でも、一見そんな風に描かれています。
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<あらすじ>
主人公は大学生の浦島エイジ。
ある日、彼が合コンから帰宅して目を覚ましたら、知り合いでもない女が部屋にいました。
彼女の正体はミスキャン候補の美女・雪村京花です。
どうやら二人は数日前から付き合うことになったらしいのですが、エイジは身に覚えがありません。
エイジが大学に登校したところ、大学でも指折りのワルで有名な名脇にあいさつをされます。
彼は左目に眼帯を付けていました。
エイジの友人が言うには、以前から名脇が雪村に言い寄っていて、名脇をエイジが殴って撃退したことで雪村と付き合うことになり、名脇が舎弟のような態度をとるようになったとのことです。
これもまたエイジには身に覚えのないことでしたが、彼の右手は何かを殴ったときのようにいつの間にか負傷していました。
念のためにエイジは友人に「今日って24日だよな?」と聞きました。
友人は「何言うてんねん。今日は27日やろ」と答えます。
つまりエイジの知らない間に3日が経過していたのです。
彼は自分が完全に記憶喪失になっていることには気づいたものの、それ以上深く考えることはしませんでした。
美人の彼女が出来たことで浮かれていたからです。
短期的な記憶喪失よりも深刻な問題をエイジは抱えていました。
それは父親が殺人犯(通称LL)だということです。
エイジに罪は無いのですが、これまでそれを知られたときには差別や嫌がらせを受けてきました。
そういった事を避けるために、彼はその事実を隠して生活していました。
ある日、川原で若い女性の拷問された死体が発見されました。
遺体を目にした刑事の桃井は、それが15年前にLLが起こした殺人の手口と同じだと気付きます。
LLは4人の女性を殺害した後、焼身自殺しましたが、その直前にあるサイトにメッセージを書き込んでいました。
「また殺す LL」と。
数日後、エイジはまた記憶が3日間飛んでいることに気付きます。
周囲からは、した覚えのない会話や約束のことを言われました。
彼は動揺し、自分が二重人格なのだと確信していきます。
そしてもう一人の人格に手紙を書いてみようと考えました。
エイジはふと部屋を見回してみました。
すると一万円札が落ちていました。
さらに押し入れを開けてみたところ、そこには札束(3000万円)と血の付いた金属バットが入っていました。
どうやらもう一人の人格はマトモな奴ではないようです。
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<まとめ>
ある日、主人公の青年(エイジ)が自分は二重人格だと気付きます。
そしてもう一人の人格が犯罪に関与していることが分かってきます。
もう一人の人格で活動しているときの記憶はありません。
エイジは、もう一人の自分が一体何をやっているのかを探り始めます。
もう一人の自分がヤバいことに手を出していることは分かりますが、
本当に殺人を犯したのかは序盤では分かりません。
非合法な不良グループに潜入したり、警察から殺人を疑われたり、手に汗握る展開が続きます。
サスペンスの演出の仕方が上手いです。
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