【マンガ】『斬り介とジョニー四百九十九人斬り』―飛天御剣流よりヤバい殺人剣!
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『斬り介とジョニー四百九十九人斬り』榎本俊二 / 講談社
⇧2010/12/10発売。
1冊で完結です。
<人を斬りまくる漫画>
誰もが暴力的な気分になることはあります。
しかし実際に行動に起こすと犯罪になるので、代替手段が必要になります。
その手段の一つが、シンプルで暴力的な漫画を読むことです。
とはいえ、暴力衝動に身を任せただけの作品は意外と少ないものです。
漫画作品で戦いが描かれる時、対立する二つの勢力の両方に言い分があります。
どちらが正しくどちらが間違っているかは、実際には決められないことが多いです。
大抵は、そういった現実に即したドラマが描かれます。
「勧善懲悪もの」だったとしても、どういう風に相手が悪く、それを倒そうとする主人公側にどういう正しさがあるのかを説明する必要があります。
これは大人だけでなく、子どもを対象とした物語にも当てはまります。
(例:水戸黄門、戦隊もの.etc)
このように、手軽にスカッとしたい漫画が読みたいだけでも、状況や設定の説明を理解するという手続きが必要なのです。
面倒なので省略してほしいと思う方もおられるはずですが、そんな漫画は世の中にほとんどありません。
一方、これから紹介する『斬り介とジョニー四百九十九人斬り』は、なんと設定の理解が不要の漫画です。
ただひたすらに人を斬りまくるだけだからです。
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<あらすじ>
ストーリーは至ってシンプルです。
世界観は「侍がいる時代」という理解だけでOKです。
とある村の娘が野武士にさらわれます。
村人は通りすがりの腕の立つ二人の侍に、娘を取り返して欲しいと依頼します。
敵の数も分からぬまま、二人は野武士のアジトに乗りこみます。
野武士たちは大勢いたので、大乱戦になります。
二人は連携しながら、バッサバッサと敵を斬り倒していきます。
以上があらすじです。
ほとんどセリフがない戦闘シーンがメインに描かれます。
主人公の二人が圧倒的に強いので、次々に敵を倒していく展開になります。
善悪や倫理観、背景にある人間関係などを一旦置いておけば、純粋にチャンバラ漫画として楽しめます。
絵柄はリアルではなく漫画的にデフォルメされているので、そこまでグロテスクではありません。
とはいえ迫力は抜群です。
縦横無尽に動くカメラワークが、読者を飽きさせません。
背景描写も細部までこだわりが感じられます。
テーマは特にありません。
どちらに正義があるとか、小難しいことも考える必要はありません。
ただひたすらに剣劇アクションを楽しめばよい漫画です。
終盤の劇的な展開と、最後のオチも笑えます。
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<まとめ>
さらわれた娘を奪還するため、二人の侍が大人数の野武士たちと戦います。
凄腕の2人 VS 499人の大乱戦です。
とにかく敵が多いので、主人公の二人は高速で敵を斬り倒していきます。
『るろうに剣心』の飛天御剣流も真っ青な、超神速の殺人剣です。
敵の野武士たちが高速でまとめ斬りされるように、意図的な配置になっています。
これが一番の爆笑ポイントです。
主人公二人の容赦の無さや、敵を倒すために手段を選ばない点(ウンコを敵の顔に投げつける)、 敵の下っ端たちのザコっぷりも笑えます。
著者の榎本俊二さんは、短編をメインに描かれている作家です。
この漫画は、その慣例を破って長編に挑戦した作品です。
なんとネーム112ページを描くのにほぼ1年かかり、そこからペン入れをした完成原稿が出来上がるまで2年近くかかったそうです。(あとがきより)
確かに、1コマ1コマに魂がこもっている感じがします。
著者の作風は、シュールなギャグです。
この漫画も、シリアスさを装ったギャグです。
最後のページで笑って、スカッと読み終われます。
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