【マンガ】『アルテ』―貴族の娘が画家を目指す【2020年4月~アニメ化】
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『アルテ』大久保圭 / 徳間書店
⇧1巻は 2014/4/19発売。
最新刊の12巻は、2020/1/20に出ました。
2020年4月からアニメ放送開始です。
TOKYO MX、BSフジほかで放送されます。
監督は浜名孝行さん。
主人公のアルテ役は、小松未可子さんが担当されます。
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【マンガ】『アルテ』―貴族の娘が画家を目指す【2020年4月~アニメ化】
<舞台設定>
この漫画の舞台は16世紀のフィレンツェ(イタリア)です。
つまりルネサンスの時代です。
ルネサンスは13世紀にイタリアで始まりました。
中でも、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロが活躍した16世紀初頭がピークだったようです。
ルネサンスとは、経済、思想、文学、美術、建築、音楽などの様々な文化活動の隆盛のことですが、それを担ったのはほとんどが男性です。
その頃はまだ男尊女卑の価値観が幅を利かせており、女性は最前線の文化活動に参加させてもらえなかったからです。
女性はたとえ貴族であっても、礼儀作法と最低限の読み書き、計算、縫い物、楽器などしか習えず、活動の場は家庭内に限られました。
つまり主人の言うことをよく聞いて、子どもを産み育てればよいというわけです。
そんな、女性が自由にやりたい職業に就くのが難しかった時代。
この漫画の女性の主人公は、画家になろうとします。
ルネサンス真っ盛りで、芸術家を目指す男性のライバルが大勢いる中で、彼女は「女である」という重いハンデ(差別)を背負って、目標を目指して頑張ります。
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<あらすじ>
16世紀初頭・フィレンツェ。(ルネサンス発祥の地)
貴族の家に生まれ育った主人公のアルテは、小さい頃から絵を描くのが好きでした。
そんな彼女を父親は応援してくれましたが、母親は反対していました。
やがて父親が亡くなって家計が厳しくなると、母親はアルテの絵を燃やし、絵を描くことを辞めさせて結婚させようとします。
このままでは自由に生きられないと判断したアルテは、画家になって独立しようと考えて家を出ました。
この時代、芸術作品を作って生活する職人になるためには、どこかの工房で弟子になって、そこで仕事を手伝いながら一人前と認められるしか方法はありません。
アルテは片っ端から工房を訪ねて弟子にしてくれるよう頼みますが、「女である」というだけで、どこからも門前払いされてしまいました。
訪問リストの最後の工房にも断られ、アルテはそこの親方とモメました。
その騒ぎの仲裁に、レオという男が入ってきました。
彼は工房を持っている画家でした。
彼に弟子がいないことは有名だったので、周りの皆はレオにアルテを連れて行くよう依頼しました。
レオの工房にやって来たアルテは、自分が職人になりたいことを伝えました。
そして持参した自分の描いた絵を見てもらいました。
レオは貴族の家で育った甘ったれた娘を追い出すため、「画板20枚の下準備を一晩でやる」という無茶な課題をアルテに課しました。
ところがアルテはその課題をやり遂げました。
「当時の女の生き方」を強要してくる人達を、どうしても見返したかったからです。
アルテはレオに言いました。
「どこかでのたれ死ぬかもしれなくても、工房で学んで、自分自身の力で生きられる道を目指したいんです」
レオはアルテの覚悟を認め、弟子入りを許可しました。
これから職人になるための修行の日々が始まります。
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<まとめ>
16世紀のフィレンツェという、女性が一人で生きていくことに理解のなかった時代。
ルネサンス真っ盛りで、芸術家を目指す男性のライバルが大勢いる中で、主人公・アルテは「女である」という重いハンデを背負って、画家を目指して生きていきます。
絵の技術うんぬんではなく、女性が一人で生きていくための心構えが描かれます。
作画は上手く、線も綺麗で、細かな背景にも手を抜かない著者のこだわりが伝わって来ます。
困難な壁は、覚悟と社会への怒りで乗り越えられると教えてくれる漫画です。
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