【小説・文学】『誠実な詐欺師』―騙されている人間を誰も尊敬したりはしない
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『誠実な詐欺師』トーベ・ヤンソン / 訳:冨原眞弓 / 筑摩書房
トーベ・ヤンソンは「ムーミン」の作者です。
小説も書いていたことを知って買いました。
35年くらい前に出版されたようです。
雪に埋もれた海辺の町。
そこに住む絵本画家の老女。
彼女は(おそらく町一番の)お金持ちである。
その家に、ある姉弟がやってきて飼い犬と一緒に住み込みで働くことになる。
犬に対する接し方や手紙の仕分け方など、ことあるごとに老女と姉は意見をぶつけあう。
姉のセリフは逐一、僕の心に刺さります。
「騙されている人間を誰も尊敬したりはしない」
・・・至言です。
思考停止した人間ほど、他人を盲目的に信じて騙されやすい。
考えることを嫌がって放棄している人間は、尊敬されないし、信用されないし、好かれもしない。(好きなフリをして、利用してやろうと企む奴はいる。近づいてくるのは結局そういう人間だけになるのだ。)
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