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【マンガ】『狭い世界のアイデンティティー』―仇を探して漫画業界に殴り込み!

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『狭い世界のアイデンティティー』押切蓮介 / 講談社

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⇧1巻は2017/4/21発売。
最新刊の4巻は、2019年12月23日に出ました。

 

 

<漫画家マンガ>

 漫画家を題材にした漫画は数多くあります。

例えば

・藤子不二雄A『まんが道』

・島本和彦『燃えよペン』『吼えろペン』『アオイホノオ』

・ハロルド作石『RiN』

・えりちん『描かないマンガ家』

・東村アキコ『かくかくしがじか』

・余湖裕輝・田畑由秋『コミックマスターJ』

などです。

 

そして漫画家マンガの中で一番有名なのは『バクマン。』でしょう。

 

◆『バクマン。』小畑健・大場つぐみ / 集英社 / 全20巻

 

漫画家マンガは、大抵は漫画家たちの創作の苦悩が描かれます。

つまり、締め切りが迫っているけれどアイデアが出てこないとか、

何らかのトラブルがあって今のペースじゃ締め切りに間に合わないとか、

編集者と意見が合わないとか、なかなか連載が決まらないとか、

身体は限界だけど休むわけにはいかないとか、

創作上の様々なピンチについてです。

 

 一方、これから紹介する『狭い世界のアイデンティティー』では、そういったことは描かれません。

漫画業界の現状を誇張してふざけながら描いています。

 

『バクマン。』では、漫画家は夢のある職業であり、漫画業界はライバルたちが己の才能と努力でしのぎを削る、クリエイティブかつ根性論の世界として描かれていました。

一方『狭い世界のアイデンティティー』では、漫画業界は嫉妬や憎悪がうずまき、悪逆非道な奴らが潰し合う残酷な世界として描かれています。

 どちらもフィクションですが、業界の捉え方は真逆です。

 

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<あらすじ>

押切蓮介(著者と同名)は、漫画家になるのを夢見て、件社(くだんしゃ=講談社のもじり)に自分の描き上げたマンガ原稿の持ち込みにやって来ました。

ところが彼は16階の編集部の窓からガラスを破ってふっ飛ばされ、巨大な針の山に落下して串刺しになり、死亡しました。 

針の山がどこに設置されてあったのかは不明です。

 

主人公は死亡した押切蓮介の妹・神藤マホ。

彼女は兄を殺した人物を探して仇を討つため、件社編集部に潜入する必要があると考えました。

そのため彼女は漫画を描き上げて件社に応募し、年間賞佳作を受賞しました。

つまり新人漫画家としてデビューしたわけです。

 

年末の忘年会シーズンになり、件社では恒例の謝恩会が開かれました。

そこには新人作家から中堅、大御所まで様々な人種が参加します。

もちろんマホにも招待状は届きました。

彼女は兄を殺害した犯人を探るため、謝恩会に出席しました。

犯人は編集者なのか、たまたま居合わせた漫画家なのか分からなかったからです。

 

会場の檀上では、マホを含めた年間新人賞受賞者の5人が紹介されました。

連載できる枠は限られているので、誰もがライバルたちをいかに潰すか考えていました。

そんな中、マホは「漫画力だけでなく、「暴」の力でこの業界を邁進したい」と宣言しました。

即座に檀上で乱闘が始まり、マホは全員を殴り倒しました。

会場の様子をモニターで見ていた編集王(編集長?)は、マホのキャラクター性に興味を持ち、新人編集者を担当につけるよう部下に指示しました。

 

後日、マホは彼女の担当編集になった月井葉助と顔合わせをしました。

月井に連れられて16階の編集部に上がる途中、マホはエレベーターの中に25階のボタンだけが無いことに気付きます。

耳を澄ませば、かすかに悲鳴が聞こえてきました。

月井はマホに25階の説明をします。

何かの落ち度で連れて行かれる死のフロア

対象は会社の人間だけでなく、作家も例外でない事だけは忘れないで貰いたい」

つまり懲罰部屋のようです。

 

果たしてマホは、兄を殺害した犯人を見つけ出せるのでしょうか。

 

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<まとめ>

 漫画業界を茶化しながら、現状を皮肉っていく風刺漫画です。

 『ゆうやみ特攻隊』から始まった、著者特有の容赦のないバトルシーンも描かれています。

シリアスなストーリーと見せかけて、セリフの中身は完全にふざけています。

つまりギャグ漫画です。

 

東野圭吾『黒笑小説』シリーズの漫画業界版のような作品です。

 

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