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【小説・ミステリー】『罪の声』―グリコ森永事件の真相【2020年映画化】

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『罪の声』塩田武士 / 講談社

⇧2019/5/15発売(文庫版)

 

『ミステリーベスト10』2016年版・第1位。

第14回本屋大賞 第3位。

山田風太郎賞受賞作です。

 

2020年に実写映画化されます。

主演小栗旬さんと、星野源さんです。

 

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【小説】『罪の声』/ 昭和の未解決事件・グリコ森永事件の真相【2020年映画化】

 

 

<グリコ・森永事件について>

この小説は、「グリコ・森永事件」をモデルに書かれています。

 「グリコ・森永事件」とは、昭和59~60年に阪神地域で起きた、食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件のことです。

まずは江崎グリコ社長の誘拐事件に始まり、江崎グリコに対する脅迫や放火が実行されました。

犯人はその後も丸大食品、森永製菓、ハウス食品、不二家、駿河屋などの他の食品企業にも脅迫を行いました。

 

毎回、多額のお金を要求するくせに、犯人は現金の引き渡し場所には一度も現れませんでした。

「キツネ目の男」と呼ばれる容疑者らしき人物はいましたが、結局正体は分からずじまいです。

警察はその男を追跡しましたが、逃げられてしまいました。

犯行の手口から犯人は複数人だと思われますが、一人も関係者が逮捕されていないのです。

 

脅迫の他にも、犯人たちは犯罪を起こしました。

兵庫、大阪、京都、愛知、東京のスーパーで、青酸入りのお菓子をばらまいたのです。

全国の消費者たちを不安にさせたのはもちろん、グリコその他の企業の株価も著しく下がりました。

そのため犯人の正体には、「グリコの関係者説」や「株価操作の仕手筋説」が生まれました。

 

長らく手がかりがつかめなかったグリコ・森永事件ですが、2000年2月に時効を迎え、迷宮入りとなりました。

 

この小説は、そんなグリコ・森永事件を調べ直して、真相を明らかにする話です。

企業名や細かなキーワードは変更されていますが、事件内容は同じです。

 <例>グリコ森永事件では犯人は自分のことを「かい人21面相」と名乗っていますが、この小説では「くら魔天狗」と名乗っています。

 

 「夜 住宅街」の画像検索結果

 

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<あらすじ>

 この小説には主人公が二人います。

一人は京都でスーツ屋を営む曽根俊也。

もう一人は大手新聞社に勤める文化部の記者・阿久津英士。

 全く関係のない二人が、それぞれ別々の目的で「グリコ・森永事件」(この小説では「ギン萬事件」)について調べ始めます。

 

曽根は父親が亡くなったことから、店を引き継いで二代目店主になりました。

ある日、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートが出てきました。

ノートには英文がぎっしり書かれていましたが、曽根は英語が読めません。

ただ最後のページには、日本語で「ギンガ」「萬堂」という表記がありました。

その二つは日本を代表する製菓メーカーです。

曽根はすぐに昭和の未解決事件「ギン萬事件」を連想しました。

 

カセットテープをラジカセで再生してみたところ、そこには両親の声の他に、曽根の子供時代の歌声も録音されていました。

その他に、

「京都へ向かって1号線を2km、バス停、城南宮のベンチのこしかけの裏」

という、何かの場所を示すような、子どもの曽根のセリフも入っていました。

 

 気になった曽根は、検索サイトで「ギン萬事件」を調べてみました。

するとギン萬事件では、犯人は企業を脅迫する時に音声を録音したテープを使っていたことが判明します。

 動画サイトでその問題のテープの内容を再生してみたところ、それは先ほど父の遺品から見つかったカセットテープの音声と全く同じでした。

つまりギン萬事件の脅迫に、子どもの曽根の声が使われていたわけです。

自分の声がそんなことに使われていたことを、今まで曽根は知りませんでした。

曽根は、父がギン萬事件とどういう関わりがあるのか調べ始めました。

 

一方、新聞記者の阿久津は、年末企画として「ギン萬事件」を調べるよう上司に指示されました。

実はギンガ(グリコ)の社長が誘拐される4ヶ月前に、オランダのビールメーカーのハイネケンの社長も誘拐されていました。

ギン萬事件の記事の枝葉としてハイネケン事件を加えるため、阿久津はロンドンに飛びました。

日本に帰国後は、ギン萬事件の関係者たちに取材をして回ります。

すでに時効になった事件なので、沈黙を守っていた当時の関係者たちも、口がやや軽くなっています。

 

曽根と阿久津の別ルートからの調査により、ギン萬事件の真相が徐々に明らかになっていきます。

 

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<まとめ>

 父親が「ギン萬事件」に関与したかもしれないという疑いを晴らすため、息子の曽根は家族に隠れて調査を続けます。

新聞記者の阿久津は、時効を迎えて関係者たちが話しやすくなった今だからこそ、これまで知られていなかった事実を次々とつかんで行きます。

 

身内が「ギン萬事件」の関係者なら誰にも知られないようにしたい曽根と、

どうしても真相を明らかにしたい阿久津。

やがて二人は出会うことになります。

 

果たして、どういう結末を迎えるのでしょうか。

昭和の未解決事件の真相は、どんなものなのでしょうか。

 非常に緊張感のある物語です。

 

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