【マンガ】『KILLER APE キラーエイプ』1巻―You Tuberが戦争に行く!
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『KILLER APE キラーエイプ』河部真道 / 講談社
⇧1巻は2019年3月22日発売。
最新刊の4巻は、2019年10月23日に出ました。
<You Tuber について>
You Tubeがますます盛り上がりを見せる中、YouTuberの数もどんどん増えています。
YouTuberには、数年以上前からYou Tubeで積極的に活動していた「先発組」と、最近になって参入してきた「後発組」がいます。
先発組は知名度と収益を上げているのに対し、後発組は膨大なYouTubeチャンネルの中に埋もれて、認知されにくくなっています。
YouTuberには様々なジャンルが存在しますが、後発組が一番苦戦しているジャンルが、本人の顔出しの「エンタメ系」(娯楽系)です。
身の回りにある日常的なものをネタにして、「〇〇をやってみた」と題して何かを紹介したり、チャレンジしたり、ドッキリを仕掛けたりします。
気軽に始められるジャンルだからこそ競争も激しく、後発組が知名度を上げるハードルは高いです。
ネタが他のYouTuberとかぶると独自性がなくなるので、YouTuberの動画は企画が重要になってきます。
誰かのネタをパクるのは論外として、自分の動画を見られても、後から誰にも真似されない(真似しようのない)企画にするのも大事です。
そうであれば企画にお金をかけたり、過激な内容になったりしていくのは当然の流れです。
YouTubeはそれを懸念して、最近は規制が厳しくなりました。
この漫画は、未来のYouTuberが主人公です。
本人顔出しのチャレンジ企画を実践しようとしています。
その企画は「兵士になって戦争の実況中継をする」というものです。
未来の動画共有サイトでは、規制が緩くなっているようです。
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<あらすじ>
舞台は2199年の広島。
主人公・坂本哲平(25歳)は動画配信者として、「広島風お好み焼きを食べる」という動画を撮影していました。
食べ物系の動画はウケがいいからです。
未来の世界では動画配信はすでに下火になっており、動画配信者の数も少なくなっていました。
彼はそんな中で、「世界一の動画配信者」になることを目標にしていました。
哲平が広島にやって来たのは観光目的ではなく、そこで就職することにしたからです。
就職先は大手民間軍事会社のWSECです。
つまり彼は兵士になろうとしているのです。
「兵士の視点から戦争を撮影してみる」という動画の企画なら、世界的にバズると彼は考えたわけです。
実際に哲平が会社に行ってみたところ、「軍事施設なので訓練だろうと撮影はダメ」と注意されてしまいました。
厳しい身体検査の末、彼はカメラの持ち込みを断念します。
しかし彼には切り札がありました。
メモリー付きの義眼です。
彼は10年前の世界的な災害で左目を失って、義眼にしていたのです。
2189年。
人類は世界規模の災害に遭い、科学技術が大きく後退しました。
それまではAIによる戦闘が行われていたけれど、災害によってそれらをコントロールする術も失われました。
つまり戦争は、人の手によって行われるものに逆戻りしたわけです。
そこで兵士を養成する必要が生まれ、軍事会社がその役割を担うようになりました。
軍事会社は人を殺す手段を教えるため、過去の歴史的戦争を仮想空間に再現して、社員たちをそこに転送し、その戦争に参加させることにしました。
タイムリープとは違いますが、目標設定された人物を殺すことでしか現実世界に戻る方法はありません。
さらに仮想現実では痛みも感じます。
仮想の戦場で死んだ者は、自分が死んだと本気で感じれば、本当に精神に異常をきたして死んでしまいます。
哲平たち新入社員が最初に転送されたのは、1815年のベルギー。
ナポレオン最後の戦争「ワーテルローの戦い」の中心地です。
標的はナポレオンです。
果たして戦争素人の哲平は、ナポレオンを討ち取ることができるのでしょうか。
⇩<ワーテルローの戦い>
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<まとめ>
「世界一の動画配信者」を目指す青年が、戦争に兵士として参加する話です。
哲平は動画を良い企画にするため、自分の命が危ない場面でも「こうすればもっとウケる(再生数が伸びる)かも」という発想で行動指針を決めます。
もはや職業病ですね。
そんな現代の動画配信者やSNS中毒者を茶化すような描写も交えつつ、
「戦争とは何か」「英雄とは何か」までマジメに考えさせる漫画です。
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