【マンガ】『進撃の巨人』28巻―生身の人間が戦うから面白い
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『進撃の巨人』諫山創 / 講談社
⇧2019年4月9日発売。
<巨大ロボットもの>
アニメやマンガには「巨大ロボットもの」というジャンルがあります。
特撮系とは似て非なるものです。
多くは人類を攻撃してくる巨大な敵に対して、巨大なロボットを使って対抗してやっつけるストーリーです。(あるいは人類同士が巨大なロボットを使って戦う。)
『ガンダム』や『エヴァンゲリオン』、『コードギアス』、『エウレカセブン』など数え上げたらキリがないほどの作品が存在します。
「巨大ロボットもの」は大きく二つに分けられます。
パイロットがロボット内に搭乗して操縦するパターンと、
人間が外部から遠隔操作でロボットを動かすパターンです。
上記に挙げた4つの作品は前者にあたります。
後者の代表例は『鉄人28号』です。
『20世紀少年』では、悪役たちが巨大ロボットをどちらのパターンで行くか議論していましたね。「巨大ロボットもの」好きには重要な点なのです。
(「ともだち」は「両方の方式を採用したい」と言ってその場を収めていました。)
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<ロボットか生身の人間か>
大人から子供まで多くのファンがいる「巨大ロボットもの」ですが、僕は残念ながらあまりロマンを感じません。
「非現実的だから」などと言うつもりはありません。そんなことを言い出したら全てのフィクションがそうです。別に嫌いでもないので作品を観ることはしますが、ロボットを観たくて観ているわけではありません。
僕は巨大な敵に対して、巨大ロボットで戦うのではなく生身の人間が戦う方が好きなのです。
力や体格では絶対に敵わない巨大な敵に、小さな人間たちがチームワークや作戦によって勝利する展開の方が楽しいと感じるからです。
巨大ロボットに乗って巨大な敵を倒すシーンに、あまりカッコよさを感じないのです。
著者の諫山創さんは、「主人公が巨人になって戦うのがカッコイイ」からそういうストーリーに路線変更していったと何かのインタビューでおっしゃっていました。
(※『進撃の巨人』は、当初は人類が正体不明の巨人たちに襲われていくというパニックホラーでした。巨人の秘密を明らかにしていく流れで、現在の「人間が巨人に変身して戦う」という設定になりました。)
ロボットを操縦して戦うのか、生身の人間のまま戦うのか。
どちらの方が支持派が多いのかは不明ですが、このマンガではその両方が兼ね備えられています。
巨人になって戦うのが主人公のエレン。
生身の人間のまま巨人と戦うのが、ミカサやリヴァイなどの兵士たちです。
僕は兵士たちの方が好きです。
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<リヴァイ VS ジーク再び>
この28巻では、敵国を裏切って味方になったと思われたジークが、再び裏切って調査兵団の精鋭たち30人を残らず巨人にしてしまいます。
王家の血を引くジークは、仕掛けを施した人間を彼の掛け声一つで、意志なき巨人兵器に変身させることができるのです。
たった一人、巨人化の仕掛けから逃れたリヴァイ。
彼の元へ、さっきまで仲間だった巨人たちが襲いかかります。
20巻でエルヴィンたちの犠牲により、あと一歩までジークを追い詰めたリヴァイでしたが、状況がジークを殺しきることを許しませんでした。
そして再び、リヴァイとジークの戦いが始まったのです。
ジークはサイズでいうと「超大型」を除けば一番大きく、意外に俊敏でもある巨人です。
20巻では周りに建物もなく、仲間を囮にして彼に近づくしか方法がありませんでしたが、今回は周りに高木がそろっている森が戦いの場所なので囮は必要ありません。
最強クラスの巨人と人類最強との対決です。
巨人VS人間が一番ワクワクします。
勇気、機動力、戦術で人間が巨大な敵を倒すのが面白いのです。
もはやこのマンガの主人公はエレンではなく、リヴァイになりつつありますね。
29巻は8月9日発売予定。
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