【マンガ】『ランウェイで笑って』13巻―ついにデザイナーへ!【2020年1月~アニメ化】
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『ランウェイで笑って』猪ノ谷言葉 / 講談社
⇧2019年11月15日発売。
2020年1月10日からアニメ放送が開始されます。
(MBS、TBS、BS-TBS アニメイズム枠にて放送)
藤戸千雪役:花守ゆみりさん
都村育人役:花江夏樹さん
<あらすじ>
ファッションデザイナーになるのが夢である高校生の主人公・津村育人。
母子家庭で育ち、現在母は病気で入院中です。
彼は4人兄弟(育人が長男で妹3人)で経済的にも苦しかったため、進学を諦めて就職しようと考えていました。
しかしパリコレモデルを目指しているクラスメートの千雪の計らいで、プロのデザイナー事務所(柳田一のアトリエ)で働けることになりました。
育人はアトリエでアルバイトとして雇ってもらって働きます。
彼は高校を卒業して、アトリエで正社員として雇ってもらえないか交渉しようとする矢先、柳田はアトリエを畳むことを宣言しました。
職場を失った育人は、芸華大学に進学することに決めます。
ところが芸華大学の校内にある掲示板を見て、デザイン事務所がインターンを募集していることを知ります。
学校で学ぶよりも現場で学んだ方がより早く成長できるだろうと考えた育人は、すぐにインターンに応募しました。
育人が応募したのは業界でも有名なブランド・Aphro I dite(アプロアイディーテ)。
そのデザイン事務所は育人の他にも多くのインターン生がすでに働いていて、彼らは皆、自分の実力が評価されて正社員に昇格することを夢見ていました。
そんな中で、育人は3ヶ月で正社員に昇格するという快挙を成し遂げます。
そして育人は、彼よりも先にAphro I diteに入って、チーフデザイナーをしていた柳田の元へヘルプに行くよう指示されます。
順風満帆に実力をつけてきた育人は、柳田に戦力として認めてもらえました。
しかし周囲の社員からは「ただのコネ入社の若い奴」という嫉妬と憎しみが混じった目で見られます。
そのため育人は彼らに疎外されますが、育人の服作りへの真摯な姿勢が徐々に誤解を消し去っていきました。
そして育人のチームは結束を固めるため、NYカプセルコレクションに参加します。
一番のメインは、柳田のデザインをもとに育人が作り上げた服です。
柳田のコレクションは高い評価を得て、それに貢献した育人もまた高い評価を得ました。
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<パタンナーからデザイナーへ>
服をデザインする現場には2種類の人間がいます。
デザイナーとパタンナーです。
前者がデザイン案を作り、後者がそれを実際の形に試作します。
デザイン事務所において、実績が無い人間はデザイナーになることができません。
即戦力になる者だけが、デザイナーとして使ってもらえます。
育人が目指しているのはデザイナーであって、パタンナーではありません。
しかし彼には実績が無いため、パタンナーからスタートしました。
育人も最初こそ何も考えずに「デザイナーに早くなりたい」と言っていましたが、今ではパタンナーとして経験を積んで、デザイナーになるために土台を作らなくてはいけないと分かってきました。
育人はデザイナーの意図をくみ取るのが得意で、パタンナーの仕事を通して彼自身のデザインの発想力も磨かれていきました。
そしてNYカプセルコレクションでの功績が認められ、ついにデザイナーに昇格できることになりました。
柳田の下から離れて、別の生産ラインのトップに立つということです。
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<東京ガールズコレクション>
育人の元クラスメートだった千雪も、彼に負けないようモデルとして少しずつ実績を積んできました。
そしてついに、東京ガールズコレクション(TGC)から出演オファーがやって来ました。
オーディションではなく出演依頼なので、知名度のあるモデルなら自分の好きなブランドを呼べる可能性があります。
これまで千雪は、身長が低いというだけでチャンスに恵まれなかったため、育人にかなり助けられてきました。
「肩を並べてパリコレを目指すためには、いつまでも育人に頼ってばかりじゃダメだ」と思い始めた矢先のオファーだったので、彼女は喜びました。
今度は、千雪が育人にチャンスをあげられるからです。
つまり育人をTGCのデザイナーとして呼べるかもしれないということです。
育人と千雪の二人は別の職業で高みを目指しつつ、お互いの才能を認め合ってもいます。
それぞれがハンデを背負っているけれど、協力し合うことでチャンスをモノにすることができました。
「別のことをやっているのに、実は同じ場所を目指している」という展開は、少年漫画っぽくていいですね。
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