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【マンガ】『極東事変』1巻―終戦直後の東京はまだ戦場

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『極東事変』大上明久利 / KADOKAWA

 ⇧2019年10月15日発売。

 終戦直後の東京を舞台としたガンアクション漫画です。

 

 

<終戦直後の日本>

1945年8月に日本はアメリカに原爆を落とされ、同月15日に無条件降伏を受け入れることになりました。

つまり終戦です。

同月30日に連合国軍最高司令官・マッカーサーが厚木飛行場に到着し、日本の占領が始まりました。

 

それから日本国内では短期間のうちに武装解除が行われましたが、終戦が受け入れられない人達もいました。

つい先月まで命がけで戦うように国全体が動いていたのに、急に「もうこれからは争うな」と言われても、すぐに現実に対応できる人の方が少なかったでしょう。

戦闘停止命令も下されましたが、身内や親しい者をアメリカ人に殺された人達の感情は、それで納得できるはずもありません。

進駐軍(連合国軍)が日本に続々とやって来るにつれ、彼らと東京市民との間にはピリついた空気が生まれます。

 

また、戦時中の満州には「731部隊」というものが存在しました。

大日本帝国陸軍の研究機関の一つです。

表向きは感染症予防などを主な任務としていましたが、生物兵器の研究開発も手掛けており、人体実験もしていました。

 

 終戦後にアメリカ軍は731部隊について何度も調査しますが、実験データの多くは隊員たちが密かに日本に持ち帰っていました。

そして731部隊の研究者たちは裁判で裁かれることなく、各医学研究機関に就きました。

皆アメリカから高い報酬を受け取って、実験データを提供したといわれています。

 

この漫画では731部隊によって生み出された生体兵器(ヴァリアント)たちが、GHQ側と反GHQ側に分かれて戦います。

 

⇩終戦後の東京

 「終戦 東京 画像」の画像検索結果"

 

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<あらすじ>

舞台は1945年9月の東京。(終戦直後)

主人公はフィリピンの戦場から日本に帰還した復員兵・近衛勘九郎。

彼は銃火器の扱いに長けており、戦場では高い戦果を挙げていたにもかかわらず、玉砕命令を下した上官を殺害し、脱走兵扱いになっていました。

つまり日本軍に彼を受け入れてくれる就職先はないということです。

 

 近衛は東京の町を歩いていたところ、女にぶつかられました。

女は進駐軍の兵隊たちに追いかけられていました。

路地の行き止まりに追い詰められた女は、兵隊たちに銃を向けられます。

今まさに発砲されるかという瞬間、近衛は兵隊たちに殴り掛かり、女を助けました。

 

弱い者イジメを助けたつもりだった近衛でしたが、その直後に女の味方である民間兵たちが集まってきました。

彼らは気絶しているだけの進駐軍の兵隊たちに銃でトドメをさし、近衛にも銃を向けます。

なんと彼らの正体は、731部隊によって作られた生体兵器(ヴァリアント)だったのです。

彼らは不死とまではいかないけれど、銃で数発撃たれた程度の出血では死なない頑丈な身体に改造されていました。

 

「日本が焼け野原から復興するためには、731部隊に関わる過去の遺産は消し去るべき」という考えのもと、GHQはヴァリアントを殺処分したがっていました。

もちろんそんな勝手な話が受け入れられるはずもなく、ヴァリアントたちはアメリカ軍に抵抗を続けていたのです。

 

ヴァリアントたちに銃殺されそうになった近衛を救ったのは、一人の少年でした。

彼はヴァリアントたちに背後から発砲し、彼らを撤退させます。

少年の名前は砕花(さいか)。

彼もまたヴァリアントでしたが、GHQに雇われて戦争の後片づけの仕事をしていました。

他のヴァリアントと敵対関係になるのですが、GHQに命を狙われないためには、GHQの手先として働くしかなかったのです。

 

行くアテのない近衛は砕花について行き、砕花の職場であるGHQ治安衛生局で働くことになります。

 

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<まとめ>

 731部隊によって作られた生体兵器たちが、GHQ側についた者とGHQに抵抗する者とに分かれ、自らの生存を賭けて戦います。

 ヴァリアントという設定はフィクションですが、終戦直後の社会情勢人々の身の振り方(仕事探し)はリアリティがあります。

ついこの前まで敵だった者たちの傘下に入ってでも生き延びてやろうという、ハングリー精神を持ったキャラクターばかりです。

 

絵も描き込みが細かく、著者が楽しんで描いている物語なのだと伝わってきます。

 

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