【マンガ】『Dr.STONE』11巻―気球探索から小麦畑づくりへ
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『Dr.STONE』Boichi・稲垣理一郎 / 集英社
⇧2019年7月4日発売。
翌日の7月5日からアニメ放送が始まりました。
<あらすじ>
ある日、世界同時に原因不明の人類石化現象が起こりました 。
それから地球では何千年も経過し、当然科学文明は崩壊し、失われます。
3700年後、石化から目覚めた高校生の主人公・千空(せんくう)。
石化が解除されたメカニズムは不明のままですが、試行錯誤の末に、解除方法は発見できました。
石化している人間に、ある特定の濃度のナイタール液(復活液)をかけるのです。
(※ナイタール液=コウモリの糞尿から抽出した硝酸+アルコール)
同級生だった大樹(たいじゅ)と杠(ゆずりは)を復活液で目覚めさせ、
行きがかり上、格闘術の達人・司の石化も解除することになります。
司は、薄汚い大人がいる社会を復活させる必要などない、これは人類をリセットするチャンスだと言って、千空たちと対立します。
千空と司は袂を分かち、各々が自分の仲間(賛同者)を増やしていきます。
彼は石化から免れた人間たちの末裔であるコハクと出会い、彼女の住む村で暮らし始めます。
科学を使って村人たちを次々と魅了していき、皆から仲間だと認めてもらえるほど信頼を獲得しました。
ついに司軍との決戦を迎え、千空たちは勝利を収めます。
しかしその戦争で司が重傷を負ってしまい、医療が不十分の世界では彼を救えないので、一旦コールドスリープさせることにしました。
その間に石化現象の謎を解き、司を再度石化させ、さらに石化を再解除しようという計画を立てます。
石化解除時に起こる謎の身体修復現象を利用して、司の致命傷が治癒することに望みを託そうと考えたのです。
石化現象発祥の地である南米へ向けて旅立つための、船作りが始まりました。
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<大航海への準備>
太平洋を渡る船作りの第一歩として、帆船の帆の布部分を麻で糸から作りました。
しかし帆だけでは心もとないので、動力を加えたハイブリッド機帆船にすることになりました。
燃料は石油です。
実は日本でも石油が取れる油田(相良油田)があるのです。
3700年の間に地殻変動が起きたせいで地図が役に立たないため、上空から油田を捜索することになりました。そのために気球を作りました。
気球で上空から探索していく過程で、野生化したヤギの群れや自生した小麦を発見しました。
その小麦を使えばパンが作れます。
縄文時代レベルの食事で生活しているコハクたちにとって、パンは衝撃的な美味しさでした。
コハクたちの村では漁生活が続けられており、農耕という概念はまだありませんでした。そのため不漁の年は飢えて死ぬ者も出ます。
また長期間の航海には保存のきく食糧が絶対に必要です。
村と航海の両方の食糧問題解決のために、小麦を育てることにしました。
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<農耕生活への移行>
農耕と狩猟生活はどちらが大変なのでしょうか。
狩猟の方が毎回自分の命を落とす危険性があるので、大変そうというイメージがあります。さらにどれだけ頑張っても動物が見つからないときは見つかりません。
しかし、狩猟は単独や少人数でも実行できるのに対し、農耕は大人数で手間をかけないとできません。
労働量は農耕の方が大変なのです。
つまり、食糧は増やしやすいが人手もかかるから着手しづらいということです。
さらに種をまいてから収穫するまでに時間がかかるので、備蓄がなければその間は結局狩猟で食糧を確保するしかありません。
そしてノウハウがなければ一発成功は難しいことも、農耕のハードルを上げています。
つまり大昔の人々は、狩猟のみの生活➡食糧が不安定➡飢え死にする者がいる➡人口が増えない➡人手が増えない➡農耕に着手できない➡狩猟に頼るしかない➡・・・
という悪循環からなかなか抜け出せなかったのです。
この漫画では、貝殻の粉末由来の炭酸カルシウムで土壌のpHを中和することも最初から忘れなかったので、一発で収穫までもっていけました。
食糧問題から科学の偉大さを知ることができる漫画です。
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