【マンガ】『Dr.STONE』10巻―帆船と気球を作る!
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『Dr.STONE』Boichi・稲垣理一郎 / 集英社
⇧2019年4月4日発売。
2019年の7月からついにアニメが放送開始。
<一番の魅力>
週刊少年ジャンプ連載のため、9巻のようにある程度バトル要素を入れないとダメなのかもしれません。(ジャンプマンガの特徴です。)
しかし、この10巻は最初の頃のワクワクを思い出させてくれる科学要素満載の内容でした。
こういう原始の世界での「サバイバルもの」は、科学で人と戦うよりも、人間同士で力を合わせて自然環境と戦って問題をクリアしていく方が面白く感じます。
自然が一番の強敵だからです。
人同士で争っている場合じゃないからです。
戦争しているだけなら視野が狭すぎます。
このマンガの一番の魅力は、科学の素晴らしさ・人間の素晴らしさを思い出させてくれる点です。
『ジョジョ』とは違った、別方向からの人間賛歌とも言えるでしょう。
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<あらすじ>
ある日、世界同時に原因不明の人類石化現象が起こります 。
それから地球では何千年も経過し、当然科学文明は崩壊し、失われました。
3700年後、石化から目覚めた高校生の主人公・千空(せんくう)。
石化が解除されたメカニズムは不明のままですが、解除方法は発見できました。
石化している人間に、ある特定の濃度のナイタール液をかけるのです。
同級生だった大樹(たいじゅ)と杠(ゆずりは)を目覚めさせ、
行きがかり上、格闘術の達人・司の石化も解除することになります。
司は、薄汚い大人がいる社会を復活させる必要などない、これは人類をリセットするチャンスだと言って、千空たちと対立します。
(千空は現代社会と人類全員を復活させたい。)
司は優秀な才能をもつ若者を復活させつつ、大人たちの石像を破壊していきます。
(破壊された石像は、復活させてもバラバラなので死んだも同然。)
千空と司は袂を分かち、各々が自分の仲間(賛同者)を増やしていきます。
(大樹と杠は、スパイとして司の元に残ります。)
千空は様々な科学的知識を駆使して、仲間とともに武器を作りました。
ついに司たちの軍勢と対決し、勝利を収めます。
そして司は味方の裏切りによって致命傷を負ってしまいました。
道具や設備に乏しい現在の医療環境では、司を救うことができません。
司の死が迫ってくる中、千空は一旦彼をコールドスリープさせることを選択します。
その間に石化現象の謎を解き、司を再度石化させ、さらに石化を再解除しようという計画を立てます。
石化解除時に起こる謎の身体修復現象を利用して、司の致命傷が治癒することに望みを託そうと考えたのです。
コールドスリープのための冷凍庫作りと、石化現象発祥の地である南米へ向けて旅立つための船作りが始まりました。
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<人間の力は素晴らしい>
ついに人類石化現象の謎を解明するために、太平洋を渡る船作りに着手することになりました。
帆船の帆の布部分は、麻で糸から作ることが可能です。
しかしそんな帆だけでは心もとないので、動力を加えたハイブリッド機帆船にすることになりました。
燃料は石油です。
採算が取れないことで掘るのをやめていただけで、実は日本でも石油が取れる油田(相良油田)があるそうです。
3700年に渡る地殻変動のために地図が役に立たないため、上空から油田を捜索することになりました。そのために気球を作ります。
冷凍庫、織機、気球、大帆船。
これらを現代にある道具を使わずに、ゼロから作る方法が思いつきますか?
人間がどれだけ素晴らしい発明をしてきたかは、それが無くなって初めて実感できるものです。
このマンガを読めば、あらゆる電化製品や身の回りの道具に対して、感謝と感動を覚えずにはいられません。
次巻からは本格的に船作りが始まるみたいです。
11巻は7月に発売予定。
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