【マンガ】『君は放課後インソムニア』1巻―眠れぬ夜の青春ストーリー
【広告】
紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『君は放課後インソムニア』オジロマコト / 小学館
⇧2019年9月12日発売。
<不眠症について>
「不眠症」という病気があります。
「眠りたいのに眠れない」という状態が、1ヶ月以上続いている場合にそう呼ばれます。
夜間に眠っていないので睡眠不足になり、昼間に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下、抑鬱、頭痛、めまいなどの不調が出現します。
不眠の原因はストレス・心や身体の病気・薬の副作用など様々です。
不眠が続くと不眠恐怖が生じます。
「早く眠らなきゃ」
「睡眠時間が短くなってしまう」
「また寝られないまま朝になってしまう」という自分へのプレッシャーです。
そうして緊張が高まり、なおさら不眠が悪化するという悪循環に陥ります。
不眠症の何が一番の問題かというと、夜に眠れないことではありません。
日中に精神や身体が不調になって、生活の質が低下することです。
体調が悪いと仕事や勉強にも集中できないし、周囲とのコミュニケーションも雑になりがちです。
そのため、仕事が出来ない奴とか、眠そうに授業を聞いているから不真面目な奴とか、愛想の悪い奴だという評価をされてしまいがちです。
不眠症になりたくてなっているわけではないのですが、パフォーマンスが下がって結果が出せていないのは事実なので、反論するのはなかなか難しい状況です。
症状の説明をして周囲の理解を得ようとするのは、言い訳みたいでカッコ悪いとか恥ずかしいと思ったり、周囲に気を使わせるのが嫌だと考える人もいます。
周りに馬鹿にされたり、下手な同情をされるのも避けたいところです。
思春期の学生ならなおさらです。
この漫画は、そんな不眠症に悩む二人の男女高校生が主人公です。
【広告】
<あらすじ>
主人公は不眠症に悩む男子高校生・中見丸太(なかみ がんた)。
彼は学校ではいつも眠くて頭が痛くてイライラしていて、周囲からは変な奴だと思われていました。
クラスの皆には、自分が不眠で苦しんでいることは秘密にしています。
そして保健室に行くのは「問題のある生徒」みたいなので避けています。
丸太の高校では今、全生徒が文化祭の準備をしていました。
彼はしんどかったので隠れて床に寝転がっていましたが、女子生徒にサボっていると思われて、本館3階からダンボールを取ってくるように依頼されます。
丸太の高校にはかつて天文部がありましたが、女子生徒が自殺したことで、今は廃部になっています。
天文部の部室には天文台がありますが、もう誰も使っていません。
そこには幽霊が出没するというウワサまであり、誰も近寄ろうともしません。
丸太は幽霊の存在を信じていなかったので、今は倉庫扱いの天文部の部室に行けばダンボールが多く確保できるのではないかと考えました。
天文部の部室の中では、丸太のクラスメートである曲伊咲(まがり いさき)が眠っていました。
実は彼女もまた、丸太と同じ不眠症で悩んでいたのです。
彼女は周囲とそれなりに上手くコミュニケーションは取れていますが、友人から気を使われるのが嫌で、不眠症については秘密にしています。
そして誰も近寄らない天文部の部室で仮眠をとることを、毎日の習慣にしていました。
丸太と伊咲は不眠症という共通点で意気投合し、天文部の部室を二人の仮眠スペースとして使うことにしました。
二人は部室を整理し、粗大ゴミに捨ててあった本革のソファもゲットし、部室を快適な環境に作り替えていきます。
順調に見えた秘密基地計画でしたが、保健室の先生である倉敷にバレてしまいました。
安息の場所は一時の夢かと思われましたが、なんと天文部として活動するなら部室を使っていいことになりました。
果たして、二人の不眠は解消されるのでしょうか。
【広告】
<まとめ>
不眠症に悩む男子高校生の丸太が、同じ悩みを持つ伊咲と出会い、それまで孤独に苦しんでいた寂しさから解放されます。
クラスでは態度が悪く変人扱いされている丸太が、親友以外で初めて不眠の苦しさをカミングアウトする相手が出来たわけです。
高校生の男子と女子が秘密を共有するという設定ならば、すぐに恋愛に発展していくのだろうと思われるかもしれませんが、そういう安易な恋愛モノとしては進行しません。
これまで独りで悩んでいた彼らが初めて同じ病気の仲間を獲得し、徐々に親しくなっていく様が非常に丁寧に描かれていきます。
つまり「ひとりぼっちじゃなくなった」ことの嬉しさが、メインテーマとして表現されているわけです。
爽やかな青春ストーリーです。
⇦クリックするとAmazonに飛べます
⇩⇩⇩⇩⇩
⇧⇧⇧⇧⇧
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
⇩⇩⇩You Tube動画ver⇩⇩