【自己啓発】『ブチ抜く力』―異端のダイエット術
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『ブチ抜く力』与沢翼 / 扶桑社
⇧2019年3月2日発売。
Amazonの売れ筋ランキングで1位になって発売前に重版が決定したとか。
予約したのに発売日に届かなかったのはそれが理由だったのかもしれません。
<著者について>
著者の与沢翼さんといえば、「秒速で1億円稼ぐ」というフレーズでおなじみの方です。(「ネオヒルズ族」という言葉も今は懐かしいです。)
一時はテレビにも多く出演されていました。
周囲の人間はお金に群がっていただけですが、ご自身でもその「成金キャラ」を積極的に演出し、ブランディングが徹底されていて見事です。
その勢いはとどまるところを知らないように思えましたが、
2014年に経営していた会社が法人税滞納により解散することになり、無一文になってしまいます。
しかしそこから「秒速で」復活し、個人投資家として圧倒的な成功を収めます。
現在は結婚してドバイで暮らしておられます。
映画やマンガみたいな波乱万丈の人生ですね。
この本では、ここ数年で急速に成功した経緯が説明されています。
仮想通貨(リップル)で14億円の利益を出したこと。
世界各地の不動産45億円分をすべてキャッシュで購入したこと。
掛け金5億2000万円の生命保険に入ったこと。
そして2ヶ月でなんと22㎏ものダイエットに成功したこと。
こういったとてつもない成果を出すための著者の人生哲学が語られています。
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<ダイエットを決意した理由>
著者の太った体型はその金満ぶりを象徴するかのようで、成金キャラにも合っていたし僕は好きだったのですが、どうやら何度もダイエットには挑戦されたそうです。
意外でした。
体型のことはそれほど気にしていないのだろうと思っていました。
ダイエットよりもお金を稼ぐ方を優先していたので、それも仕方ないと考えていたそうですが、ここに来て肥満であることが損をしてしまう原因になろうとしていました。
入ろうとしている生命保険の加入費用が、肥満のままだと高くなるのだそうです。
生命保険会社からすれば、保険加入者の肥満というのはリスクでしかないわけで、当然の条件設定です。
自身の肥満によって不利な条件を受け入れねばならないことが彼には納得できません。
保険加入前にダイエットを成功させて有利な条件を受けることが、強烈なモチベーションになったそうです。
流石としか言いようがありません。
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<異端のダイエット術>
著者はこれまで投資家やビジネスをするにあたって、徹底的なリサーチをしたあとは、推論によって独自の方法論を編み出して成功にたどり着いてきました。
他人の言う事や俗説を鵜呑みにしない姿勢です。
自分でつかんだ本質を一番大事にしていくということです。
それは彼の人生哲学であり、ダイエットを実施するにあたっても適用されました。
「秒速で一億稼ぐ」というフレーズからも分かるとおり、
彼は何をするにも「最短・最速」を旨としていました。
1年で10㎏ではなく、1ヶ月で10㎏痩せるという目標でダイエットを実行します。
短期決戦だと集中力が持続できるメリットを挙げておられます。
(1年という長期目標だと、ダイエットは成果が分かりにくいからモチベーションを保ちづらいとも。)
著者はダイエット期間中は毎日Twitterで状況報告をしていましたが、
そのときに「短期間での急激なダイエットは健康によくない」「非常に危険だ」
という忠告を受けたそうです。
一般論としては確かにそう言われていますし、直感的にもそんな気がします。
しかし彼は「デブでいること自体がすでに不健康なのだから、デブが健康的に痩せる方法などない」という信念のもと、短期集中ダイエットに取り組みます。
炭水化物が糖質に変わるから取らないというのはダイエットの方法としてよく知られています。
タンパク質も糖質に少しは変わるので、彼はタンパク質すら取ることを控えます。
筋トレしている人からすれば有り得ない方法だと思いますが、彼は筋肉量を落とさないことよりも体重を落とすことを優先していたので、それでOKなのです。
体重が調子よく落ちていく期間もあれば、停滞してしまう時期もあります。
そんなときは断食をします。
運動があまりカロリーを消費しないと分かると、食べないで運動するという方法まで実行します。
クレイジーに見えますが、色々とダイエットの成功例を勉強したり、ドクターの意見も聞いたりして安全性は考えられているようです。
ただ人にはそれぞれ体質があるので、安易にマネしないでねという注意喚起もしてあります。
結果として彼は2ヶ月で22㎏ものダイエット(91→69㎏)に成功し、リバウンドもしていないそうです。
この意志の強さは見習いたいです。
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