【マンガ】『幽遊白書』(18巻)―生きろ。お前はまだ死に方を求める程強くない
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『幽遊白書』冨樫義博 / 集英社
一番好きな巻です。
奥付をみたら、もう24年前に出版されていたんですね。
1ミリも色褪せないマンガです。
この巻の前半では、飛影と蔵馬の過去とそれに対比させるように現在を描き、彼らの半生を総括するストーリー構成になっています。
もうその構成とテンポ、要約力、画面の迫力、登場人物たちの魅力、ナレーション、全てが素晴らしい。たった37ページ(飛影編)なのに、1本の長編映画を観終わったかのような濃密で静謐な読後感が得られます。
忌み嫌われ続けて生きてきた飛影。
邪眼を移植した理由。
故郷と氷泪石を探し漂流する旅。
当初の目的は半ば達成され、目的を失う。
生きることよりも、どう死ぬかを考えるようになる。
力の拮抗している時雨と対決し相打ちになる。
孤高に生きてきたが、軀が共感を示す。
そして軀が最後に言うセリフ。
「生きろ飛影。お前はまだ死に方を求める程強くない」
完璧としかいえない。
著者はこれを20代で描いておられます。
怖っ!!天才やん。
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