【マンガ】『美食探偵 明智五郎』―食事から犯人を割り出すミステリー【2020年4月~ドラマ化】
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『美食探偵 明智五郎』東村アキコ / 集英社
⇧1巻は2016/2/25発売。
最新刊の5巻は、2018/6/25に出ました。
2020年4月からドラマ放送が開始されます。
(日曜放送 / 日本テレビ)
主演は中村倫也さん、その相棒役は小芝風花さんです。
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【マンガ】『美食探偵 明智五郎』/ 食事から犯人を割り出すミステリー【2020年4月~ドラマ化】
<〇〇探偵>
世の中には、『〇〇探偵』とタイトルの付いたミステリーがたくさんあります。
「〇〇」の部分には職業が入ります。
古書店主、司書、会計士、銀行員、執事、家庭教師、物理学者、ソムリエ、靴屋など何でも当てはまります。
彼らがその専門知識を活かして、遭遇した事件の謎を解いていくというストーリーです。
『〇〇探偵』の特徴は、「〇〇」の方が本業であって、決して探偵を生業としているわけではない点です。
つまり古書店主や司書が、実際の探偵の真似事をするだけです。
彼らの専門外の事件については手も足も出ませんし、警察の捜査方法に詳しいわけでもありません。
そしてミステリーではあっても、ガチガチにトリックに凝っているものは少なめです。
一方、これから紹介する『美食探偵 明智五郎』は違います。
探偵が本業で、さらに美食家であるという意味のタイトルです。
探偵や警察の捜査過程もけっこうしっかり描かれています。
扱う事件の謎は、「食」にまつわるものです。
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<あらすじ>
主人公は私立探偵の明智五郎。
彼は「食」にこだわりを持っていて、毎日高級レストランで食事をしています。
とはいえ、有名な店や高級な店でないと食べないわけではありません。
毎食おいしいものを食べないと気が済まないだけです。
ただ、食事のマナーには厳しめです。
最近の明智は、彼の探偵事務所の近くでワゴン販売している弁当にハマっていました。
ワゴン販売しているのは小林苺(いちご)です。
売り物の弁当は、すべて彼女の手作りです。
明智は支払いをカードでしようとしますが、ワゴン販売にそんな決済システムはなく、どんどんツケが溜まっていきます。
さらに明智は車も免許も持っていないので、移動手段に小林のワゴンを使おうとします。
ある日、明智が食事していた高級ホテルで死亡事件が起こりました。
被害者は若いフリーターのカップルで、死因はシアン化合物による毒殺です。
彼らは朝8時に朝食のルームサービスを頼んでいたことが判明しています。
捜査のため、明智は別室で同じ朝食を頼んでみました。
メニューは、フレンチトーストとフルーツの盛り合わせと紅茶です。
小林は厨房に潜入して朝食を作る過程を観察し、明智の部屋まで運ばれるまでの道のりを調べました。
その結果、毒を盛るタイミングは、人気のない廊下しかないことが分かりました。
つまり犯人は、メイドに変装してルームサービスを持ってきた者だということです。
明智はフレンチトーストを食べてみて、こう言いました。
「このふんわり優しい味のフレンチトーストじゃ、シアン化合物を混入しても一口食べて吐き出してしまう」
シアン化合物は味が強烈で、口の中に痛みが走ると言われているからです。
当然、フルーツを食べても分かります。
また、胃の内容物の分析結果から、被害者はメロン、洋梨、ブドウ、リンゴを食べていたことが判明しました。
ところが明智の食べたフルーツ盛り合わせに、リンゴはありませんでした。
つまりリンゴは持ち込まれたわけです。
状況的には、リンゴと一緒にシアン化合物を被害者に食べさせた可能性があります。
一体犯人は、どうやって被害者たちにシアン化合物を飲ませたのでしょうか。
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<まとめ>
美食家の探偵が、「食事」という観点から殺人事件の謎を解いていきます。
著者の他の作品のようにギャグは多めですが、ミステリーの部分はガチで考えられています。
犯人はすぐに分かりますが、犯行方法は見抜けないでしょう。
明智や小林はもちろん、他の脇役キャラクター達もキャラが立っていて面白いです。
殺人事件や謎がなくても、彼らのやりとりだけですでに作品として成り立っています。
セリフ回しも上手く、説明臭い部分がまったくありません。
ベテラン作家ならではの、非常に安定感のある作品です。
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