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【マンガ】『Dr.キリコ~白い死神』―ブラック・ジャックの天敵の物語

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『Dr.キリコ~白い死神』sanorin・藤澤勇希 / 原作:手塚治虫 / 秋田書店 

⇧1巻は2016/10/20発売。

最終刊の5巻は、2019/1/18に出ました。

 

 

<Dr.キリコとは>

Dr.キリコ(ドクター・キリコ)というキャラクターをご存知でしょうか。

手塚治虫の『ブラック・ジャック』に登場する、安楽死を専門にしている医者です。

ブラック・ジャックは、その天才的な手術で何としても患者の命を救うことを信条にしています。

一方Dr.キリコは、無闇に延命することは人の幸福には結び付かないという信条を持っています。

つまり二人は対極の立場にあるのです。

 

Dr.キリコは「死神」「殺し屋」として業界内では恐れられていますが、進んで人を殺しているわけではありません。

彼にとって安楽死は、あくまでも「生きようとする意志がなく医術的にも手の施しようのない患者への最終救済手段」であり、治せる患者は治します。

安易な自殺志願者に手を貸したりはしませんし、大金を積まれても事故に見せかけた殺人を請け負ったりもしません。

 

またDr.キリコは、ブラック・ジャックほどではないものの、依頼者から高額の処置料を取ります。

彼は安楽死を神聖なものとして考えていますし、依頼者の覚悟を試しているのかもしれません。

 

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<あらすじ>

主人公のDr.キリコは、元々は軍医でした。

彼は戦場で手足を潰されても死ねない多くの患者を診察しました。

そこで患者に毒を注射したところ、彼らはキリコに心から感謝して死んでいきました。

その経験から、キリコは見込みのない患者に安楽死を与える医者になりました。

 

この作品は『ブラック・ジャック』と同じで、1話完結型の漫画です。

 第3話「託される願い」を以下で紹介します。

____________________ 

 

 夜遅く、キリコの自宅兼診療所に男が訪ねて来ました。

男は息子の郁馬(いくま)を背負っていました。

男は急に苦しみ出した息子を助けてくれるよう、キリコに懇願しました。

夜間救急病院に行くようキリコは言いますが、男はすでに多くの病院でたらい回しにされた後でした。

外見からお金を持っていなさそうなので、診療を断られたのです。

 

仕方なくキリコは郁馬を診察し、その結果、虫垂炎と腹膜炎だと判明しました。

緊急手術が必要でしたが、手術代の100万円を男が本当に払えるのか、キリコは再度確認しました。

男は「息子の命を値切るようなマネはしねえ!絶対に払ってみせる」と約束しました。

その後、手術は無事に終わり、郁馬はキリコの家で1ヶ月入院することになりました。

 

男は病気だった妻の治療費と葬式代で、貯金を使い果たしていました。

だから彼は日雇い労働で毎日1万円を稼ぎ、それをそのままキリコの家に持って来ます。(そのペースで払えば、4ヶ月で完済できます。)

 やがて郁馬の退院の日がやって来て、男と二人で家に帰っていきました。

すると翌日から男は返済にやって来なくなりました。

 

「退院すれば後の治療費は払わずに逃げる」というのはよくある事だと、キリコは諦めかけました。

ところが1週間後の夜、郁馬が一人でキリコの家にやって来て、父を助けてくれるよう懇願しました。

男は働きすぎによって食生活が乱れ、かなり進行した腎炎になっていたのです。

腎臓は完全に機能を失っており、他の臓器も機能不全の状態です。

さらに足の末端は壊死を起こしており、切断するしかありませんでした。

病院に連れて行ったところ、2500万円の手術代と治療費がかかると言われました。

 

果たして、手術は行われるのでしょうか。

キリコはどうやって男と郁馬を救うのでしょうか。

 

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<まとめ>

ブラック・ジャックの天敵・Dr.キリコが活躍する物語です。

彼が延命では救われない魂を、安楽死によって解放していきます。

 

 世の中にはブラック・ジャックのような天才外科医はほとんどいませんし、天才だからといって全ての患者を救えるわけでもありません。

天才でもどうしようもない状況は意外と多く、そういった事例がこの漫画では描かれています。

 

 「治して救うだけが医者の使命か」というのは、いつの時代も考えさせられるテーマです。

 

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