【マンガ】『病室で念仏を唱えないでください』―僧侶の救命救急医【2020年1月~ドラマ化】
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『病室で念仏を唱えないでください』こやす珠世 / 小学館
⇧1巻は2013年4月発売。
最新刊の6巻は、2019年12月26日に出ます。
2020年1月からドラマ放送が開始されます。(金曜夜10時~)
主演は伊藤英明さんです。
他に中谷美紀さん、ムロツヨシさん、松本穂香さんらが出演されます。
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【マンガ】『病室で念仏を唱えないでください』/ 僧侶の救命救急医【2020年1月~ドラマ化】
<僧侶と医療>
多くの人は、僧侶の姿を目にすれば「葬式」を連想してしまうものです。
一方で、僧侶と医学は結び付けないはずです。
しかし、そもそも医療というのは大昔は僧侶がやっていたことです。
つまり遣唐使が持ち帰った文献を読み、知識を得た坊さんが医療行為を行うようになったわけです。
ホスピスだって、元をたどれば中世ヨーロッパの修道院が起源です。
ドラクエだって、回復呪文を使うのは僧侶です。
昔から宗教と医療には密接なつながりがあるのです。
しかし今では、医者と僧侶の分業化が進み、僧侶の出番は葬式か法事くらいだと皆が思っています。
ところで、大きな病院には霊安室があります。
霊安室とは、遺体を一時的に安置しておく場所のことです。
長時間利用できない部屋なので、葬儀は別の場所で行われます。
よって、僧侶が登場するのは葬式会場であって、病院の霊安室ではありません。
この漫画の主人公は、僧侶でもある救命救急医です。
彼は治療の甲斐なく亡くなった者を病院の霊安室で弔いながら、呼び出しがあれば同じ病院で医療行為に従事するという特殊な仕事のやり方をしています。
他にはない設定の医療漫画です。
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<あらすじ>
主人公は、あおば台病院救命救急センターに勤める医師・松本照円。
彼は理事長の方針で、医者であると同時に僧侶も兼任しています。
つまり、得度(とくど)した救急医なのです。
彼は時間があれば霊安室に行き、亡くなった遺体に向けてお経を上げています。
救急医でもある松本には、頻繁に「急患だ」という呼び出しがかかります。
彼はオペ室へ急いで駆けつけますが、着替えているヒマがないので、患者の前には僧侶の格好で登場することになります。
その姿を見た患者は「なんでここに坊さんがいるんだ?」と怯え、「自分はもう手遅れなのか?」とか「自分はもう死んだのか?」と不安になります。
その度に松本は、「僕は医者です」と名乗ります。
松本の「僧医」という立場は、同僚からも理解されていません。
イチイチ患者を怯えさせるし、霊安室からやって来るのに時間がかかって、オペに出遅れるからです。
彼の上司も「僧侶じゃなくて、救急医としての存在価値を発揮してくれれば十分だから」と言って松本を医師業務だけに専念させたがっています。
しかし松本は、「僕は仏教の智慧に学び、生きるって事をもっと考えたいんです」と言って譲りません。
松本は小学生のとき、釣りに行って、友人が川で溺れて目の前で死にました。
当時の松本は泳げず、ただ沈んでいく友達の名前を必死で叫ぶだけで、何も出来ませんでした。
それ以来、彼は友人をきちんと成仏させるために坊さんになる決心をし、目の前の命を救いたいという思いから医師になりました。
病も死も思い通りにならないことはこの世の摂理であり、「物事をあるがままに受け入れて生きよ」という仏教の教えを、松本は頭では分かっています。
しかし彼は、死にそうな患者を目の前にしてそれを受け入れられず、今日もまた救命活動に勤しむのでした。
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<まとめ>
僧侶にして救命医である主人公が、仏教と医療をどうやったら上手く結び付けられるかを探っていく医療漫画です。
奇抜な設定ですが、医療シーンは本格的で、他の医療漫画よりも詳しいくらいです。
法衣で病院内を走り回る主人公の姿は笑えますが、基本的にはシリアスな内容です。
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」
というのは漫画『ブラック・ジャック』の本間丈太郎の名言です。
医師は誰もが、人の病気や死を自由にできるとは思っていません。
一方で、死にかけている患者を何としても救いたいという、自然の摂理に反する思いも抱えています。
主人公の松本は、「仏の教えは、よりよく生きるために役立つはず」だと信じています。
彼は同僚や患者にスキあらば説教をして仏教の良さを広めようとしますが、いつも空回りしています。
果たして彼は、僧侶でありながら医師でいる意味を見出せるのでしょうか。
変化球に見せて、実は超王道の医療漫画です。
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