【マンガ】『今際の国のアリス』―永遠に続くデスゲーム？【2020年ドラマ化】
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『今際の国のアリス』麻生羽呂 / 小学館
![[麻生羽呂]の今際の国のアリス（１） (少年サンデーコミックス)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51VOW%2Bfmb9L.jpg)
⇧全18巻です。（2016年に出たコミックで完結）
スピンオフ作品『今際の路のアリス』も全8巻で完結しています。
（作画：黒田高祥 / 小学館 ）
ドラマ化が決定し、2020年にNetflixで配信されます。
主演は山崎賢人さんと土屋太鳳さんです。
＜デスゲーム漫画＞
この作品は、最近流行りの「デスゲーム系」漫画です。
デスゲーム系とは、平和な日常生活を送っていた主人公（とその仲間たち）が、いきなり命がけ（生き残りを賭けた）ゲームに強制参加させられる内容の作品のことです。
代表例には『バトルロワイアル』 や『神様の言うとおり』などがあります。
もちろん、この他にも数多く出版されています。
◆『バトルロワイアル』高見広春 / 幻冬舎文庫 / 上下巻
（漫画版は秋田書店から全15巻で出ています）
◆『神様の言うとおり』金城宗幸・藤村緋二 / 講談社 / 全5巻
（シーズン2である『神様の言うとおり弐』は全21巻）
2020年1月からアニメ化される『ダーウィンズゲーム』もデスゲーム系漫画です。
◆『ダーウィンズゲーム』FLIPFLOPs / 秋田書店
最新刊の19巻は、2019年12月6日に発売されます。
デスゲーム系漫画の醍醐味は、主人公たちが生死のかかったゲームに参加させられることで、日常生活の中で隠されていた人間性があぶり出される点です。
それに加えて、ゲーム内容やその理不尽さもまた作品の肝になります。
『ダーウィンズゲーム』は後発参加者が不利すぎるというクソゲー設定ですが、
この『今際の国のアリス』は、ゲーム内容は参加者に同時に知らされるので、ゲーム開始時においてプレイヤーの有利不利はありません。
また、選択されたトランプのマークの種類によってゲームのジャンルが、数字によって難易度が変化する設定も、主人公たちや読者に分かりやすい指標となっています。
つまり「♣クラブ」はバランス型、「♥ハート」は心理系、「♠スペード」は体力系、「♦ダイヤ」は知能系のゲームだと分かっており、
トランプの数字が小さいほど、難易度が低くなっていくということです。
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＜あらすじ＞
主人公は落ちこぼれの高校生3年生・有栖良平（アリス）。
彼は特にやりたい事もなく、将来に漠然とした不安を抱えて毎日を過ごしつつも、センター試験の模試は途中でフケるという有様です。
友人の張太も同じ劣等生で、「テキトーな専門学校にでも滑り込めればミラクルだ」と自虐を言って笑っています。
彼らはよく、小学校時代のクラスメート・苅部が営むバーに入り浸って、「今ここで地震やバイオハザードが起こってくれないかな」と現実逃避の話題で盛り上がっていました。
有栖たちは夜の街を歩き疲れ、とある駅のホームで休憩していました。
そこへ打ち上げ花火が上がりました。
しかし時刻は午前4時であり、花火が打ち上がるにしては不自然なことに彼らは気付きます。
そして、ひと際大きな花火が爆発した瞬間、彼らは白い光に包まれました。
目を覚ました有栖たちは、ホコリの積もった苅部のバーにいました。
夢の中にいるのではないかと張太は主張しますが、頬をつねると痛かったので、夢ではないと分かりました。
屋外に出てみたところ、そこに人気は全く無く、道路には草が生えていて、まるで現代から何年も経った人類のいない世界にやって来たようです。
街をさらに歩くと、神社でお祭りが開催されていました。
有栖たちは鳥居をくぐって敷地の中に入っていきます。
そこには紫吹小織という女がいました。
彼女は浮かれ気分でいる有栖たちに向かって、
「この世界をまだ夢か何かだと思っているのなら、死ぬわよ」と警告します。
その時、神社の真ん中にある櫓に設置されていたモニターに、「ゲーム開始」の知らせが表示されました。
トランプの種類は「♣クラブの3」。
「おみくじ」を一人一回必ず引けばクリア、という簡単なルールです。
おみくじには運勢と問題が書かれています。
問題は「数学の計算式」や「地球の人口」といった、数字を当てるものです。
ピッタリ当てることができれば何も起こりませんが、誤答だと正解との誤差の数だけ火矢が空から飛んできます。
つまり億単位の誤差だと、死亡確定です。
果たして有栖たちは、どうやってこの問題を乗り切るのでしょうか。
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＜まとめ＞
主人公たちが突如、今際の国という世界に迷い込んで、そこで命がけのゲームに強制参加させられる話です。
ゲームをクリアすると、その難易度に合わせた「びざ」が発行されます。
例えば「♣クラブの3」のゲームなら、「びざ」は3日間です。
「びざ」の期限が切れると空からレーザービームが照射され、殺されてしまいます。
つまり今際の国で生き残るためには、「びざ」が切れる前に次のゲームに参加し、クリアして新たに「びざ」を手に入れ続ける必要があるということです。
永遠に終わらないデスゲームです。
果たして有栖たちは、どうやってこの世界から抜け出すのでしょうか。
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