【マンガ】『空挺ドラゴンズ』―龍捕獲ファンタジー【アニメ化】
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『空挺ドラゴンズ』桑原太矩 / 講談社
⇧1巻は2016年11月発売。
最新刊の7巻は、2019年11月7日発売です。
同じ日に小説版も発売されます。
漫画版では脇役のヴァナベルが主人公のオリジナルストーリーです。
⇧著:橘もも / イラスト:桑原太矩
2020年1月からアニメ放送が開始されます。
(フジテレビ「+Ultra」、Netflix で配信)
龍を捕らえて食べる空挺団の話です。
<龍捕獲ファンタジー>
この漫画のジャンルはファンタジーです。
ファンタジーを描く場合、重要なのは作品世界の存在感(リアリティ)です。
「ファンタジー」といわれれば、剣や魔法を連想してしまうものですが、もちろんそれだけがファンタジーなのではありません。
空想的・幻想的なものなら何でもアリなのがファンタジーです。
何でもアリだからこそ、作品世界を細かく設計する必要があります。
あまりに荒唐無稽だったり、部分的に設定が矛盾していたりすると、世界観にリアリティがなくなります。
作品にリアリティが出せるかどうかは、作者のシミュレーション能力にかかっています。
つまり自分の考えたものがもし現実にもあったら、人々はそれにどう向き合い、どう考え、どう行動するかを細部まで作者がイメージ出来ているかどうかです。
この『空挺ドラゴンズ』という漫画は、剣や魔法の代わりに龍が登場します。
そして主人公たちはその龍たちを追いかけて捕獲し、解体した肉を売ったり食べたりします。
つまり龍の肉を使った料理や、龍に関連する経済的な事柄や、人々が龍のことをどう考えているのかが描かれています。
非常に細かく設定が作られており、作品内の世界で暮らしたくなるような存在感があります。
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<あらすじ>
各国が希少な龍を求め、人が空を飛ぶようになって半世紀。
龍専門のハンターたちは飛行船に乗って龍を捕まえ、龍の肉や油や臓器を売ったり食べたりしながら暮らしています。
龍の中には懸賞金がかけられているものもいます。
捕龍船『クィン・ザザ号』の乗組員たち(数十人?)は、小さな街に降り立ち、捕獲した龍を解体していました。
付近の住人たちは龍の肉や臓器を買うために、解体現場に集まってきます。
乗組員たちは、これが唯一のお金の稼ぎ所なので、積極的に営業活動をします。
乗組員の一人である主人公・ミカは、龍を捕るのも解体するのも食べるのも好きな男です。
しかしお金にはあまり興味がないため、営業活動に参加せずに、こっそり龍の肉をつまみ食いしていました。
彼は料理も上手く、1巻では尾身(おのみ)のステーキサンド、悪魔風(背開きにして上下から焼いたもの)、カラギモの煮込み、塩漬け脂身(サーロ)の燻製などを作りますが、基本的に一人で食べようとします。
あらかた龍の解体が終わり、乗組員たちが街の宿に行こうとしたところ、街の住人達から宿泊拒否されてしまいます。
「捕龍船を泊めた街には龍が落ちる」という迷信があるからです。
実際は龍が現れた場所に捕龍船がやって来るだけで、船があるところに龍がやって来るわけではないのですが、偏見はなくなりません。
龍のハンターたちは、どこへ行っても心からは歓迎されない人達なのです。
そんなとき、ミカたちのいる場所の隣の街に、龍が現れたという知らせが届きました。
ミカたちは別に警察ではないので、龍を捕まえる義務もないし、退治を依頼されたら受けなければならないわけでもありません。
とはいえ、このままだとまた飛行船の中で寝ることになってしまうので、街の宿屋に泊まらせてもらうことを条件に、龍を捕獲しに行くことになりました。
現場の上空に到着したミカは、龍が怒っていることに気付きます。
どうやらその龍は、先ほどの街で解体した龍の母親のようです。
つまりいなくなった子供を探していたら、人間に食べられていたと知ったわけです。
なんだか可哀そうだと口にする新人乗組員のタキタに、ミカはこう言いました。
「龍はただ一方的に狩られるような相手じゃない。
殺す覚悟の無いヤツは、死ぬぞ」
怒りに燃えた龍とミカたち空挺団との戦いが始まりました。
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<まとめ>
捕まえれば一獲千金の龍を求めて、世界中の空を旅する冒険ファンタジーです。
龍と対決するシーンももちろんありますが、捕獲後の龍を使った料理の描写も力が入っています。
50%くらいはグルメ漫画といえます。
1話終了ごとに、登場した料理のレシピが掲載されています。
龍ではない動物の肉を使えば、実際に制作可能です。
龍の身体のサイズは小さいものから大きいものまでいますが、大体数十メートルくらいです。
クジラのサイズ感と似ています。
解体作業もクジラと似ています。
龍を捕獲して、解体して、食べるまでの工程を、主人公のミカは本当に楽しそうに取り組んでいます。
自分もこんな生活をしてみたいと思えるファンタジーは、実は意外とありません。
ぜひ、参考にしてみて下さい。
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