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【マンガ】『1年A組のモンスター』1巻―GTOとは対極のマジメ教師が問題児更生

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『1年A組のモンスター』英貴 / 一迅社

⇧1巻は2018年6月発売。

最新刊の3巻が2019年7月に発売されています。

 教師ものの漫画です。

 

<教師もの>

 「教師もの」というジャンルの作品は、漫画だけでなくドラマや小説でも多く存在します。

小学校から高校までのいずれかが舞台で、主人公の先生が担当クラスの生徒と向き合って問題を解決していく話です。

生徒のキャラクターも大事ですが、最も重要なのが先生のキャラです。

もちろん凡庸な先生ではダメです。

「こんな先生が現実にいるわけない。でもいてくれたらいいな」と読者に思わせるような個性が求められます。

漫画なのでぶっ飛んだキャラクターであれば何でもいいわけではなく、発言や行動原理に説得力がないといけません。

 

教師もの漫画の代表例を以下に列挙します。

 

◆『GTO』藤沢とおる / 講談社(全25巻)

 元ヤンキーの鬼塚英吉が破天荒なノリでクラスをまとめ上げていきます。

 

 ◆『電波教師』東毅 / 小学館(全26巻)

ニートのオタクが教師になります。

 

 ◆『暗殺教室』松井優征 / 集英社(全21巻)

宇宙人が教師になります。ギャグ漫画といってもいいかも。

 

上記の3つはふざけた設定ですが、語られている内容は間違ったものではありません。

 

◆『鈴木先生』武富健治 / 双葉社(全11巻)

 おふざけ一切なしで、ささいな問題にも先生は全力で悩みます。

 

これから紹介する『1年A組のモンスター』も教師ものです。

 

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<あらすじ>

 舞台は女子高の1年A組です。

このクラスは生徒たちによる教師へのイジメが繰り返され、担任が何度も入れ替わって辞めていきました。

他の教師たちも1年A組の担任になるのだけは嫌がっています。

 

そこへ新任の教師・自見太郎(じみ たろう)がやって来ました。

 彼は見た目が地味で存在感が薄く、そこにいることに中々気付いてもらえません。

さらに声が大きいわけでもなく、話が面白いわけでもなく、やる気に満ちあふれているわけでもありません。

同僚の教師たちと仲良く話すわけでもなく、生徒たちとも友好的になろうという意志は希薄です。

仕事なので真面目に授業はしますが、何かトラブルがあっても勤務時間外は対応しませんし、定刻に出勤して定時に帰ることを絶対の行動指針にしています。 

 

 自見は初日から当然のように生徒から嫌がらせを受けました。

しかしこれまでの教師とは違って一切動揺を見せない彼の姿に、女子生徒の一人・花中桃は腹を立てます。

 彼女は学生ながら雑誌のモデルをしていて、テレビにも出演しています。

けれど最近は仕事がうまくいかず、その不安と苛立ちを教師イジメで解消しようとしていたのです。

 

 自見への嫌がらせがエスカレートしていき、彼にジュースをかけた花中は生徒指導室に呼び出しを受けました。

そのことで他のクラスメイトに笑われた花中の怒りは頂点に達します。

彼女は服を脱いだ状態で自見を生徒指導室に迎え入れ、自見を脅しました。

つまり彼女が今、「助けて襲われる」と叫べば、暴行事件を起こした問題教師として自見を強制的に辞めさせることが出来るというわけです。

 

ところが自見は驚愕の行動に出ます。

自分も服を脱ぎだして、「助けて襲われる」と自ら叫んだのです。

半分脅しだった花中は動揺します。

集まった教師たちは半裸の二人を見て、どちらの言い分が正しいのか(どちらが襲った側なのか)分からなくなりましたが、花中の言い分に傾いていきます。

ところが自見は自分の無実を証明し、花中に恥をかかせることになります。

 

 さあ、そこからどうやって花中を更生させるのでしょうか。

 

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<まとめ>

自見は契約で定められた教師の仕事はマジメに取り組みますが、学園ドラマのようなアツい教師像を求められることを強く拒否します。

彼の口癖はこうです。

 

「それ、教師の仕事ですか?」

 

「二度と教師の仕事の範疇を越えて問題や責任を持ち込むのはやめていただけますか。

僕はあなたの親にもマネージャーにもなれません。」

 

「定時なんでこれで失礼します」 

 

ドライに見えますが、困っている生徒がいれば決して見過ごさずに支援する姿に、生徒はいつしか信頼するようになります。

逆に言えば、他の教師たちは生徒の面倒を見ているフリをしているだけで、困っている生徒を見過ごしていることに読者は気付かされます。

 

「生徒が快適な学校生活を送れるようにする」というモットーで教師が仕事をしていれば、熱血でなくても多くの問題が解決できるのかもしれません。

 

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