【広告】

紙の本も読みなよ

読み終わったマンガ、小説、その他の本の中でオススメのものを紹介しています。 ブログのYou Tube動画版(チャンネル名は同じ)もあります ➡ https://www.youtube.com/channel/UCPzX3QHV6x9LM1AMOdme7qw

【マンガ】『かぐや様は告らせたい』1巻―プライドが高すぎる二人の心理戦

【広告】

紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『かぐや様は告らせたい』赤坂アカ / 集英社

 

⇧1巻は2016年3月発売。

最新刊の15巻は2019年7月に発売されました。

 

 2019年9月6日から映画が公開されます。

主役の二人は平野紫耀さんと橋本環奈さんが演じられます。

 

f:id:A-key-Hit:20190724204631j:plain



 <恋愛は心理戦>

多くの恋愛マンガはカップルとして成立してからよりも、成立する前を描かれることが多いです。

その恋が成就するかどうかのハラハラドキドキ感や、両者の心理的かけ引きが、エンターテイメントとして面白いからです。

カップル成立してからはそういった要素が薄れるので、読者的には物足りなくなります。安定してしまえば読者を驚かせることができないので、必然的にマンガで描かれることが少なくなるというわけです。

心理的かけ引きは、恋愛マンガの醍醐味なのです。 

 

晴れて恋人同士になったとしても、二人は対等の関係ではいられません。

気を使う側と気を使われる側、

尽くす側と尽くされる側に分かれます。

この関係性は、告白するときに決定づけられます。

つまり「好きになった方が負け」、「告白した側が立場が弱い」ということです。

(※現実では必ずしもそういうわけではありませんが、主人公たちは二人とも告白した方が負けだと考えて行動しています。)

 

プライドが高い者にとって、たとえ相手のことが好きだったとしても、下手(したて)に出てお願いすることは出来ません。

そのままだと恋人同士になることは出来ませんから、相手から告白したくなるように仕向ける戦略を取ります。

面倒ですが、プライドを守るためにはそうするしかないのです。

 

この漫画は、プライドの高い男女がいかに相手の方から告白させるかを競い合う心理戦のラブコメです。

 

f:id:A-key-Hit:20190724210844j:plain

 

【広告】
 

 

<あらすじ>

 舞台は私立・秀知院学園。

かつて士族や貴族を教育する機関として創立された名門校です。

主人公はそこで生徒会長を務める白銀御行(しろがね みゆき(男))と副会長の四宮かぐやです。(二人とも高校二年)

白銀は成績優秀で、全国でもトップクラスです。

四宮は財閥の総帥の長女として生まれた令嬢です。

二人とも異常にプライドが高く、自分に見合う異性などそうそういないと思っています。

しかし、相手から「付き合って下さい」とお願いされたならば考えてあげてもよい、という超上から目線のスタンスでお互いをとらえていました。

 

周囲は会長と副会長は付き合っているのではないかとウワサしていますが、本人たちはそんなこと気にしていないという顔を装いながら、お互いのことを意識しあっていきます。

ところが相手が自分に告白するのは時間の問題だと考えているうちに、何もないまま半年が過ぎてしまいました。

そして二人の思考は「付き合ってあげてもいい」から「いかに相手に告白させるか」に変化しました。

 

 棚ぼた的に手に入った映画のペアチケットを巡って、いかに相手に自分を誘わせるかというかけ引きをしたり、

生徒会メンバーで旅行に出かけようという提案がなされた時は、いかに相手に告白されやすい環境(山に行くか海に行くか)にするかで議論が白熱したりします。

 

二人は告白することはもちろんしませんし、自分が相手に気があると悟られることも立場が弱くなるので徹底して避けようとします。

 プライドが高すぎて素直な気持ちを1ミリも出せないのです。

 弁当のおかずを分けてくれとお願いすることすら、プライドが邪魔してできません。

 

果たして二人が付き合う日は来るのでしょうか。

そのときはどちらが告白するのでしょうか。

 

f:id:A-key-Hit:20190720210036j:plain

 

【広告】
 

 

<まとめ>

1話完結のラブコメです。

ほとんどの話が生徒会室の中で心理戦を繰り広げているだけです。

大きな事件は起こりません。

それなのにメチャクチャ面白いです。

 

 「恋愛は告白した方が負け」

このテーマだけを題材に、ここまで面白いラブコメが作れてしまうものなのかと驚かされます。

主人公の二人の高度なかけ引きがゲーム性を帯びていて、「天才たちの恋愛頭脳戦」というサブタイトルが見事にハマっています。

さらに著者の語りの上手さ、言葉のチョイスが作品に適度な重量感を与えています。

ナレーションだけで読者を引き付けられるのは稀です。

 

 すごいです。

 

プライドが高すぎるということは、まったく素直になれないということです。

ツンデレの本質に迫っている作品です。

 

⇦クリックするとAmazonへ飛べます

⇩⇩⇩⇩⇩

⇧⇧⇧⇧⇧

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

【マンガ】の過去記事リスト(1)~(100)はこちら

【マンガ】の過去記事リスト(101)~(200)はこちら

【マンガ】の過去記事リスト(201)~(300)はこちら

【小説】の過去記事リスト(1)~(100)はこちら

【小説】の過去記事リスト(101)~(200)はこちら

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

紙の本も読みなよ / A-key-Hit