『チェンソーマン』1巻―第一話の迫力!【このマンガがすごい2020・4位】
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『チェンソーマン』藤本タツキ / 集英社
⇧2019年3月4日発売。
最新刊の2巻は5月2日発売です。
『このマンガがすごい!2020』オトコ編・第4位にランクイン。
<少年ジャンプ+>
「少年ジャンプ+(プラス)」をご存知でしょうか。
集英社が配信している無料のWebマンガ誌です。
『ドラゴンボール』や『幽遊白書』などの過去の名作や
週刊少年ジャンプには紙面の数の都合上掲載されていない作品が読めます。
毎日更新されています。
昨日(2019年5月2日)に『チェンソーマン』の著者による読み切り作品・『妹の姉』が掲載されました。(5月15日まで公開)
美術学校に通う姉妹の話です。
妹に慕われる姉ならではの葛藤が描かれています。
Twitterで話題になっていたので以下にリンクを貼っておきます。
画像をクリックしたら読めます⇩
著者が描けるのは「激しいバトルもの」だけじゃないんだという証明のような作品ですね。むしろ読み切りの方が面白いのではないかと思うほどのクオリティです。
この作品が実際にコミックに収録される日は来るのでしょうか?
短編の上手い作家さんなので、短編集が後に作られるかもしれないと予想しています。
ちなみに前作『ファイアパンチ』(全8巻)も少年ジャンプ+に掲載されていました。
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<第一話の型>
世の中にある連載マンガで最も気合が込められているのが第一話です。
最初に読者に食いついてもらわないと、すぐに連載が終わってしまうからです。
第一話は連載準備期間の中でも最も時間をかけて作ることができる部分です。
連載が始まってしまったら時間との戦いなので、クオリティの練り上げだけに集中していることはできません。
だから完成度の高さでいえば、第一話が一番なのです。
第一話にも色々な型があります。
◆第一話それだけで短編として完結しても全く問題ないかのような、作品全体を象徴しているもの。
例:
・『ONE OIECE』(尾田栄一郎/集英社)・・海賊王におれはなる!
・『EDEN』(遠藤浩輝/講談社)
→第二話以降が蛇足なんじゃないかと思えるほど完成度が高く、第一話だけで作品全体が説明できています。
『ファイアパンチ』もそうですし、『チェンソーマン』もこの部類です。
著者はとにかく第一話に渾身の力を込めるタイプです。
◆単純にショッキングな場面で終わらせて早く第二話を読みたくさせるもの。
例:
・『キングダム』(原泰久/集英社)・・無二の親友が殺される!
・『名探偵コナン』(青山剛昌 / 小学館)・・・身体が縮んでしまった!
→展開のヒキでいえばこれが一番強いです。
◆登場人物の置かれた状況や世界観の設定説明で終わっているもの。
例:
・『ジョジョの奇妙な冒険 第8部』(荒木飛呂彦 / 集英社)
→複雑なものは1話だけで説明できないので仕方ないとも言えます。第一話だけですべてを説明しきるのが元々無茶な話なのです。
その後の展開に著者が自信があるからか、徐々に分かってもらえたらいいというスタンスです。
どれが良いとか正しいとかはありませんが、読者の記憶に感動がいつまでも残るのは作品象徴型です。
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<あらすじ>
主人公の少年・デンジは多額の借金に苦しむ毎日を送っていました。
自分の右目や腎臓を売ってもまだまだ返済し切れません。
この世界には人間に害をなす悪魔が存在します。
デンジはそれらを駆除するデビルハンターの仕事でお金を稼いで、借金の返済に充てていました。
デビルハンターとして悪魔と対決するには武器が必要です。
昔、デンジは瀕死のチェンソーの悪魔・ポチタと出会いました。
ポチタに自分の血を吸わせたデンジは、代わりに自分を助けるように契約(約束)しました。
その日からポチタが武器となって悪魔を退治する毎日が始まったのでした。
デンジには心配事がありました。
自分が悪魔と戦っているうちに死ぬかもしれないので、そうなった後に残されたポチタが人間たちに殺される可能性があるのです。
悪魔には死んだ人間の身体を乗っ取る力があるらしいから、自分が死んだら自分の身体を使って町を出て、普通の暮らしをして欲しいとポチタに語ります。
ある日、悪魔に操られたヤクザたちにデンジが本当に殺されてしまいます。
ポチタはデンジを救うために、自分の心臓を与えます。
第1話の終盤のチェンソーを使ったバトルシーンは必見です。
メチャクチャ気合の入った10ページでした。
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