【マンガ】『恋するワンピース』1巻―ONE PIECEが好きなすべての人へ
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『恋するワンピース』伊原大貴 / 集英社
⇧2018年12月発売。
『ONE PIECE』1巻にそっくりの表紙。
タイトルも「LOVE ROMANCE~恋の幕開け~」と細部までこだわっています。
すごいし上手い!
(原作では「ROMANCE DAWN~冒険の夜明け~」)
<スピンオフ>
表紙を見たらすぐ分かると思いますが、このマンガは『ONE PIECE』のスピンオフです。
超人気マンガにはよくスピンオフ作品が作られます。
(例:『NARUTO』、『進撃の巨人』、『名探偵コナン』など)
スピンオフ作品とは、オリジナル(原作)から派生したマンガのことです。
良く言えば、原作者が忙しすぎて手が回らないので、他の作家さんによって作品の世界観をより広げてもらうため。
悪く言えば、便乗商法です。
マンガだけに限らず、ドラマや小説なんかでもよくあります。
大抵は、主人公がそのまま登場して若かりし頃(幼少期)のエピソードを描いたり、
原作では詳しく触れなかった事件を深く掘り下げたり、
原作で人気の脇役を主人公にしたストーリーが作られたりします。
しかし、この『恋するワンピース』は違います。
ギャグマンガだという点も特殊ですが、原作で登場するキャラクターを一切登場させない点が、スピンオフとしても珍しいパターンです。
原作のキャラクターに頼らないという描き方から、著者のマンガ家としての自信と力量の高さがうかがえます。
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<あらすじ>
主人公は高校1年生の山本海賊王(ルフィ)。
「海賊王」と書いて「ルフィ」と読ませる、いわゆるキラキラネームの持ち主でした。
学校では「ゴムゴムのピストルやれよ~」とか「ビッグ・マムもう倒した?」とか
名前のせいで毎日からかわれている生活を送っています。
当然のことながら、そんなやり取りにはうんざりしていました。
彼が唯一親しくしているのは、同じ1年生の小山菜美(ナミ)。
同じ麦わら海賊団のメンバーですが、「ナミ」は現実世界でもけっこうありふれた名前なので、彼のように名前でイジられたりはしていません。
しかし彼と一緒にいる場面を見られたら、「麦わらの一味だ」とからかわれます。
ナミはルフィが好きだったので、そういった冷やかしも内心嬉しかったのですが、ルフィは単純に嫌がっていました。
そんな彼らのもとに、同じ1年生の中津川嘘風(ウソップ)が現れます。
彼は『ONE PIECE』が大好きで、同じワンピースネームを持つ仲間が出来て喜びますが、あまりのディープなテンションに、ルフィとナミは付いていけません。
『ONE PIECE』ネームネタが随所に散りばめられた彼らの学校生活が始まりました。
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<確実に笑えるギャグマンガ>
『ONE PIECE』を知らなくても普通にギャグマンガとして面白いし、キラキラネームでイジられる様子や悩みなどの心理描写はリアルで、ストーリーマンガとして読んでも面白いです。
そこにディープな『ONE PIECE』ネタが大量に挟まれているのだから、
『ONE PIECE』を知っている人からすれば爆笑するしかありません。
『ONE PIECE』を少ししか知らないという人が読んでも面白いはずです。
コアなネタから有名なネタまで、様々なレベルのギャグが描かれているからです。
さらに著者が『ONE PIECE』をメチャクチャ読み込んでいて詳しく、原作愛にあふれていることに好感が持てます。
そしてあまり知らない読者も置いてきぼりにしない丁寧さも兼ね備えています。
ギャグのセンスが抜群で、おそらく『ONE PIECE』という元ネタがなくても面白いギャグマンガを描ける実力があることが伝わってきます。
連載が順調に続いていけば、今後ウソップ以外の麦わらの一味のメンバーが登場するのでしょうが、楽しみでしかありません。
今年一番笑えたギャグマンガです。
『ONE PIECE』ファンはぜひ読んでみて下さい。
100%笑えます。100%です。
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