【マンガ】『食戟のソーマ』(1巻)—絶品料理マンガ おあがりよ!
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『食戟のソーマ』附田 祐斗・佐伯俊 / 集英社
↑2018年11月現在 31巻まで発売しています。
料理マンガというのは、料理の絵が上手くないと成立しない難しいジャンルです。
絵を描くことが上手い人も、その題材は主に人物や動植物や風景だったりします。
料理の絵を多く描くという経験は、この世で料理マンガを描いている作家さんしかやっていないのではないかと思います。(つまり誰もが未経験に近い。)
だから描こうとするにはハードルが高いのです。
しかも既存の有名料理マンガは数多くあり、それらと差別化を図るのも至難。
このマンガは料理の絵が上手いのはもちろんのこと、キャラクターの絵も背景もすべてが上手くて綺麗です。さらに女の子が可愛いのが特徴です。
料理以外の一番の見所は、完成した品を食べたあとの女の子のリアクションです。
これが画期的な発明なんです。
これまでの料理マンガでは、完成品を食べて審査するのは大抵その道の大家であるジジイかオッサンでした。解説も食レポとしては上手いのかもしれませんが、所詮は理屈を並べてどちらが勝ったのかを決めるための根拠を作る手順でしかありません。
可愛い女の子のリアクションを見れば、理屈など捏ねなくても、読者は感覚的にそういったことが即座に理解できるのです。
しかもセクシーサービスシーンを楽しみながら。
恐るべき発明です。
このマンガの後に他の料理マンガを読んだら物足りなく感じるでしょう。
ジジイやオッサンが偉そうに講釈たれているのを見るよりも、
可愛い女の子が美味しそうに食べているシーンの方が面白いに決まっています。
なぜこんな当たり前のことに誰も気づかなかったのでしょうか。
画期的な発見は、「言われてみればその通りだ!」と誰もが思うものです。
あとは、ありふれた庶民的料理をアイデアでいかにおいしく出来るかに挑戦している点もこのマンガの特徴です。
読者が「あ、これは自分でも真似できるかも」と思える食材と調理法。
実際に作れるので、現実とリンクさせることができて楽しみが増えます。
『ONE PIECE』のサンジが作る料理は美味しそうですが、我々の世界に恐竜やエレファントホンマグロは存在しませんので代替品で我慢せざるを得ません。
『中華一番』(小川悦司 / 講談社)も美味しそうな料理しか出て来ませんが、食材や使用調理器具を調達するところから困難です。
まあ、そこがマンガの面白さではあるのですが・・・
↑『中華一番!』の次に『新・中華一番!』。現在は『中華一番!極』連載中です。
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