【マンガ】『ランウェイで笑って』(6巻)―お金や才能という言葉に縛られすぎないで
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『ランウェイで笑って』猪ノ谷言葉 / 講談社
この巻では特に「お金(資金)」や「才能」の不足についてのエピソードが多いです。
逆境から最終的に大成功をおさめるという展開に持っていきたいという著者の意図は分かりますが、ネガティブエピソード多すぎやしませんかね?
主人公たちが頑張っているのはもう分かりましたので、つらい展開の連続は勘弁してもらえませんか。だんだん読むのがつらくなってきてしまいます。
少年マンガなのだから、こういう現実的な厳しい業界事情をことさら押し出してくるのではなく、もっと夢のあるエピソードをお願いしたいです。
資金が不足しているので我慢するというのでは、普通です。
ファッション業界の負の一面を、もっと技術的な工夫だったり、アイデア、発想で未来を切り開いていく展開を希望します。
(僕がマンガに期待しているものと、本当の少年読者層が期待しているものが違うのでしょうか。)
確かに資金や才能は大切です。成功するためには大きな要素になります。
けれど、若者の行動力や向上心、好奇心といったものは「成功する可能性があるから」生まれたり大きくなっていくのではなく、「それをするのが楽しいから」もっとやりたいと思うのではないでしょうか。
お金や才能というパラメータを使って成功にたどり着ける確率を計算してから行動を起こそうとする人は成功しない。
資金不足は最初につまずくポイントになりはします。
しかしそのせいで原初の衝動が忘れられていくのは悲しいことです。
主人公の彼らを救うのは、お金や才能なのでしょうか。
違うはずだと信じたい。
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