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【勝敗論】『勝ち切る頭脳』――打ちたい手を打つ

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『勝ち切る頭脳』井山裕太 / 幻冬舎

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著者は囲碁七冠を制し、この前国民栄誉賞を授与された方です。

何年か前に情熱大陸に出演されていたのも観ました。

4月には一力遼氏(囲碁棋士)が同番組に出演し、井山裕太氏の壁の厚さを感じておられましたね。

今や日本囲碁界では最強なんじゃないかと素人目には思えてしまいます。

 

そんな彼の信条は「リスクがあっても、打ちたい手を打つ」ことだそうです。

勝っても負けても後悔しないように。

『ヒカルの碁』でもありましたが、後悔するような勝負のあとは、勝っても負けても脳内にその残像がちらついて、リズムや精神の安定が崩れ、自分の思うような碁が打てなくなるものです。

碁に限ったことではありませんが。

 

井山氏はトップ棋士であり、この先も生涯囲碁棋士として邁進されるでしょう。

そういう人にとって、「後悔の量のコントロール」は非常に重要なのだということを学びました。

トップ棋士であるほど、大事な対局の連続であり、勝っていくほど対局数も多くなる。その時に重要なのが「気持ちのコントロール」がいかに上手くできるかどうか。後悔を引きずったまま次の対局に行かないこと。

 

目の前の一局に勝つことはもちろん大事です。

ただ、長期的に考えたときの「1年トータルでの勝率」や

「タイトル戦での7番勝負においていかに4勝するか」というような総合力で勝っていることの方が大事なのではないか。

想像力と創造力が大事で、「堅実さ」や「無難さ」だけでは最前線で勝ち切ることはできないのではないか。

 

これは、あらゆる勝負ごとに通じることなのではないか。

そう思いました。

 

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