【マンガ】『ワールドトリガー』21巻―三雲修の才能とは【期間限定9巻まで無料】
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『ワールドトリガー』葦原大介 / 集英社
⇧2019/12/4発売
アニメ第二期の制作が決定しました。
また、2020年1月6日までの期間限定で、1~9巻までが無料で読めるキャンペーンが実施されています。
チーム戦・集団戦闘の面白さを追求したバトル漫画です。
<隊長が足手まとい?>
主人公・三雲修が隊長を務めるチームには、他に空閑遊真、雨取千佳、ヒュースの3人がいます。
空閑は最初から強く、チームの絶対的なエースとして活躍してきました。
最近仲間になったヒュースは、圧倒的なトリオン量と戦闘経験を持ち、二人目のエースとして頼れる存在になりました。
一方、千佳はトリオン量は凄いものの、人を撃てない性格から、これまで肝心のチャンスを活かしきることができませんでした。
彼女の戦闘経験や知識の少なさから、それは仕方のないことだと周囲は考えます。
ところが、ヒュースの一言がきかっけとなって千佳は自分を見つめ直すことになり、この21巻で「撃てない原因」が明らかになります。
その後、千佳は人を撃てるようになることを決心します。
つまり、いずれ千佳が3人目のエースになるということです。
これで「戦闘員としての足手まとい」は、隊長である三雲だけになります。
しかし空閑や千佳は彼を信頼し、リーダーであることを疑いません。
ヒュースも基本的には三雲の指示に従おうとしています。
三雲の隊長としての才能は、一体何なのでしょうか。
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<隊長の務めとは>
隊長の三雲は、驚くほど才能がありません。
・技術的に優れているわけではない(トリガーの扱い)
・才能にも恵まれていない(トリオン量)
・頭が特別に良いわけでもない(戦術)
・知識量が豊富なわけでもない(戦い方、敵、トリガーについて)
毎回の戦術は三雲が考えるのですが、おそらく空閑やヒュースでも出来ます。
トリオン量は千佳とヒュースがすでに最強クラスです。
三雲のトリガーの扱いや知識が、空閑やヒュースを上回ることはないでしょう。
三雲は強いわけでも賢いわけでも、隠れた才能があるわけでもないのです。
20巻以上続いているのに、ここまで何の才能も開花しない主人公は、少年漫画では唯一といってもいいほど珍しいでしょう。
今後もそういった分かりやすいパラメータの成長は見込めません。
勤勉さと責任感の強さだけが彼のウリです。
13巻のラスト。
ランク戦で大敗を喫した三雲は、A級3位の風間隊長にこう言われました。
「本当にチームを勝たせたいなら、「自分の成長」という不確かな要素だけでなく、もっと具体性のある手立てを用意する必要があった。
隊長としての務めを果たせ 。」
これ以降、三雲は自分の訓練もしつつ、戦いを大局的に考えるようになりました。
彼が最優先すべきなのは、自分の弱点を克服することでもなく、才能を伸ばすことでもなく、作戦を立案することでもなく、チームを勝たせることなのだと。
そのための方法があるなら、周囲から卑怯と思われようと、彼は恥ずかしがらずに実行しようとします。
周囲の人間たちも三雲のやる気に感化されて、彼に協力的になっていきます。
三雲は実際の戦闘以前の段階から、戦局を操作しようと動くわけです。
つまり自分達に強い味方や理解者を増やそうという戦略です。
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<三雲の才能>
三雲はとにかく自分の悪い評判を気にしません。
自分よりもまず、友達や仲間を守ることを考えます。
逆に実際以上の評価をされたとしたら、必ず誤解を解こうとします。
その損な性格が周囲の人間に好感を抱かせ、彼を助けたい気持ちにさせるのです。
つまり三雲が持っているのは、「自分を後回しにできる才能」です。
これこそがリーダーの資質であり、皆から信頼される理由です。
リーダーは、弱くても才能がなくても別にいいのです。
弱いけど賢いキャラや、バカだけど強いキャラはたくさんいますが、弱くて別に賢くもない主人公は他にいません。
戦いの才能がない三雲ですが、キャラクター人気投票では常に1位です。
普通なら弱い主人公は好かれないはずなのに、読者の多くは彼の人柄を見抜いているんですね。
頼りないが故に愛される主人公に、これからも目が離せません。
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