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【マンガ】『カナリアたちの舟』―宇宙人にさらわれた少女たち

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『カナリアたちの舟』高松美咲 / 講談社

⇧2016年1月発売。(1冊で完結)

 本格SF漫画です。

 

 

<宇宙人にさらわれる話>

たまに、UFOにさらわれて宇宙人の姿を見たと言う人がいます。

「そのまま宇宙人の星に連れて行かれた」と言う人もいます。

その人に詳しく話を聞いても、内容はあやふやだったり、どこかで聞いたことのあるステレオタイプの話なことが多いものです。

 

この漫画も主人公が宇宙人にさらわれる場面から始まります。

しかし内容はあやふやでもステレオタイプでもありません。

非常に具体的で独創的な、どストレートのSFです。

 

なぜ宇宙人は地球人をさらったのか。

さらわれた先の宇宙人の星はどんな環境なのか。

そこで地球人はどうやって生活するのか。

宇宙人の文明や科学の発達度はどんなレベルなのか。

地球人にそれが使いこなせるか。

宇宙人の価値観は地球人が理解できるものか。

地球人の価値観は宇宙で通用するものなのか。

 

こういったことが非常に分かりやすく描かれています。

 

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<あらすじ>

 主人公は女子高生の宇高ユリ。

彼女は陸上部の練習には熱心に取り組んでいましたが、大学の進路について決めかねていました。

母も友人たちも早く決めてしまえと急かしますが、高校卒業後の未来にリアリティを感じることができません。

 

そんなある日の帰り道、ユリがいる街の上空に巨大な宇宙船が現れ、その場にいた人達全員がさらわれてしまいました。

ユリが誰かに呼ばれて目を覚ましたとき、側にいたのは一人の青年でした。

青年の名前は北沢宇宙(ちひろ)。薬剤師です。

どうやら北沢も今目が覚めたところで、状況は分からないようです。

周囲は真っ暗な空間で、他に人が見当たりません。

二人の持っているスマホは電源すら着きませんでした。

 

 ユリたちは歩き回り、やがて出口を発見します。

彼女たちの目の前に広がっていたのは、周囲を取り囲む大きな崖とその先にある深い森でした。

そして彼女たちが今いるのは、その中にある何らかの居住施設なのだと判明します。

建物の中には、全く読めない文字が書かれた不定形の石板がありました。

ここでようやく、彼女たちは宇宙人によって見知らぬ星に連れて来られたことを自覚しました。

 

周囲に宇宙人も連れて来られた他の地球人も見当たらないので、二人はどうしていいか途方に暮れます。

食糧(謎の木の実)と水は建物内にあったので、すぐに死ぬことはなさそうです。

ユリは建物内を探検したり、ランニングをして生活習慣を崩さないように努めます。

一方北沢は、特に地球に帰りたいとも思わず、完全に思考停止して煙草をふかしながら景色を眺めているだけの毎日を過ごします。

 

ある日、森の奥からユリたちを呼ぶ声が聞こえてきました。

 建物の中にジッとしていてもラチが明かないので、二人は森の中に向かいます。

森の奥には大きな球体があり、声はそこから発されていました。

球体の正体は、宇宙人の指示により森を管理するシステム(機械)でした。

 

 ユリたちは分からないことを球体に質問していきます。

さらわれた他の人たちはどこにいるのか。

彼らは生きているのか。

自分たちは地球に帰れるのか。

宇宙人たちはどこにいるのか、などです。

 

 球体は基本的には「分からない」と答えますが、ユリたちの身体がこの星に適応できるように改造されていることを断言しました。

つまり体質が変わっているので、地球に帰れても死んでしまうのです。

 

 その後、建物内に戻ったユリは、驚愕の真実を知ることになります。

 

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<まとめ>

 宇宙人にさらわれた少女と青年が、見知らぬ星でサバイバルする話です。

サバイバルといっても食事や寝る場所は問題ないので、宇宙人の目的や他の人達の行方の謎に迫る方がメインになります。

本格SFでもあり、ミステリー要素もあり、読者を引き付ける構成が見事です。

 

1冊で完結ですが、人生や人間に関する深い洞察が描かれており、非常に濃密な作品になっています。

名作です。

 

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