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【マンガ】『メイコの遊び場』1巻―ホラー×昭和の遊び

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

 『メイコの遊び場』岡田索雲 / 双葉社

⇧2019年4月26日発売。

 

<昭和の小学生の遊び方>

2019年に生きる小学生はどういう遊び方をしているでしょうか。

・サッカーや野球などのスポーツ

・「ポケモンGO」などの対戦ゲーム

・「遊戯王」などのカード集め(トレードや対戦)

・自転車でどこかへ行く

といったところでしょうか。

放課後になれば、遊ばずに塾やピアノなどの習い事に行っている子たちも大勢いるでしょう。

 

では昭和の中頃の子どもたちは何をして遊んでいたのでしょうか。

彼らや彼らの親の世代には、塾や習い事を積極的にやらせようという感覚は今よりかは希薄だったでしょう。

もちろんゲームは存在しません。

サッカーボールや野球のグローブやバットを持っていない子も多いでしょう。

となれば、何も持っていない状態で身の回りにあるものを使って遊ぶしかありません。

 

 この漫画では、昭和40年代の子どもがどういう遊びをしていたのかが紹介されています。

(1巻に登場する遊び)➡釘かこい、縄とび、松の葉鉄砲、タンポポの茎の風車、虫、おはじき、お手玉など 

 

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<あらすじ>

舞台は1973年(昭和48年)の大阪。

 主人公は左目に常に眼帯をはめている少女・メイコ。

彼女は学校に通ったことがありません。

そのため、同世代の子どもたちと共通の文化や常識を持っていません。

たとえばボールの投げ方やジャンケンを知りませんし、漢字を読めませんし、漫画の読み方(コマの順番)も分かりません。

 

 ある日メイコは空き地でボーっとしていたら、同世代の小学生たちに声をかけられて一緒に遊ぶことになりました。

子どもたちのリーダー的存在のアスマは、色んな遊びを知っていました。

メイコはジャンケンのやり方も知らないので、遊び方の基本から教えてもらいます。

 

メイコが学校に行かずにいるのは、父親に殺し屋の仕事をさせられているからです。

彼女には特殊能力があるからです。

彼女の左目の眼帯を取れば、そこにはについた目があります。

 その目を見た者は、彼女の精神世界に引きずり込まれます。

そこはメイコの想像力が支配する、何でもアリの世界です。

物理法則は一切無視されています。

その世界で彼女に身体を破壊された者は、現実世界で正気を保っていられなくなります。(※実際に死ぬわけではないが、廃人同然になる。)

 

メイコの父親が依頼者からターゲット(借金を返さないチンピラなど)を指定されて、その人物にメイコが接触し、精神破壊を行うのです。

メイコの精神世界では、その日に教わった遊び方が強く影響されています。

ジャンケンを習ったその日は、実際に精神世界でもジャンケンをしました。

ターゲットの男がパーを出し、メイコはグーで負けてしまいました。

そこで男に大きな紙を持たせ、メイコは拳大の石を彼に向って投げつけました。

普通なら紙に衝撃が吸収されてしまうところですが、彼女の投げた石は男の身体を貫いて行きました。

男はジャンケンで勝ったのに、精神世界の中で無敵のメイコには勝つことができなかったのです。

 

 結局男は精神を破壊されてしまい、メイコは翌日もまた、子どもたちから新しい遊びを教わるのでした。

 

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<まとめ>

釘かこい、松の葉鉄砲、タンポポの茎の風車などは、現代でも知っている子どもはいないでしょう。大人ですら知らない人が多いかもしれません。

(僕も知りませんでした)

原理も解説されており、知ればナルホドと感動しました。

 既成の遊び道具がほとんどなかった昭和の子どもたちの遊び方は、現代から見れば逆に新鮮に思えます。

 

この漫画は、そんなほのぼのとした昭和の子どもたちの遊びと、残虐なホラーとを掛け合わせた異色の作品です。

昼間のほのぼの展開からの、夜の容赦なしのスプラッターの流れは落差がすさまじいです。 

 

ホラーというジャンルは、気分が良くなるために読むのではありません。

怖いけどなんだか気になって見てしまうものです。

救いがない、身も蓋もない結末でもよい。

むしろそういうものがいい。

そう思える強いメンタルの持ち主だけが挑戦できる奇妙なジャンルです。

 

この漫画は怖い展開ばかりではないので、ホラー初心者はこういう作品から読んでみたらいいかもしれません。

 

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