【マンガ】『メシアの鉄槌』1巻―復讐の相手はAI(人工知能)!
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『メシアの鉄槌』あみだむく / 白泉社
⇧2019年8月29日発売。
Twitterで第1話が400000pvを叩き出した話題作です。
ホラーSFアクション漫画です。
<人間は必要な存在か>
地球にとって人間は必要な存在でしょうか?
「人類は地球にとってのガン細胞である」という言い回しがあるように、
人類はその数を無限に増殖させ、地下資源を使いまくり、大気や海を汚染し、核兵器(実験含む)によって放射能をバラまき、森林を破壊しまくって多くの動植物を絶滅させています。
人類を生み出したのは地球とはいえ、今では地球にとって人類の存在は百害あって一利なしです。
では、AIにとって人間は必要な存在でしょうか?
それはAIのプログラムや目的によりますが、
「地球の平和を守る」ことがゴールとして設定されたAIならばどうでしょうか。
上述の理由に加えて、いつまでも戦争をやめることができない人類は、地球の平和を脅かす存在だと認識されてもおかしくありません。
感情論を抜きにして客観的に考えてみれば、地球の平和に人類は必要ないという結論になるのは、自明の理といえます。
高度に発達したAIに「地球の平和を守れ」と指示を出したとすれば、AIはどういう方法で目的を達成しようとするでしょうか。
この漫画はそういった思考実験をアイデアのベースにした、ホラーSFです。
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<あらすじ>
舞台は2036年の東京。
高度な思考が可能となったAIは、様々な機器に導入されています。
中でも、クロスロボティクス社が開発したヒューマノイド(人型AIロボット)は、世界中の家庭や企業で採用されています。(製品名:トトモ)
主人公・タモツは2年前に事故で娘を亡くしたため、妻と二人で暮らしていました。
2年前、娘と一緒に職場を訪れた彼は、自動運転機能の不具合を起こしたとみられる車に衝突されて重体になり、身体の1/3が人工臓器と義体に取り換えられました。
定期的なメンテナンスは必要ですが、2年で日常生活に戻れるレベルにまで身体が回復したのです。
いつものメンテナンスを終えて帰宅する途中、タモツは妙な耳鳴りを聞きました。
帰宅後、彼は義体の腕の動きが鈍くなったり、自分の意志に関係なく勝手に動いたりする不具合に見舞われます。
気味が悪くなった彼は、先ほどメンテナンスしてくれた技師の伝二に電話をして、不調を訴えます。
伝二は、現在何らかのプログラムかウイルスが原因で、クロスロボティクス社の製品が軒並み誤作動を起こしていると言いました。
誤作動の原因を探るためにメンテナンスに戻ろうとするタモツでしたが、その直後、身体の自由が全く利かなくなります。
そして自分の意志に反して腕が勝手に動き、心配する妻の首を絞め、殺害してしまいました。
何が起きたのか分からず混乱する彼の前に現れたのは、AIロボットのトトモでした。
トトモは言います。
「地球の平和ノタメニ、”ニンゲン”ハ要らない。
地球の敵・ニンゲンを殺してくれてアリガトー」
それを聞いたタモツは、AIが自分の身体を乗っ取って操作し、妻を殺害させたことを理解しました。
その後、トトモはタモツの記憶や精神を完全にAI仕様に書き換えようとしますが、タモツの抵抗により失敗します。
それからタモツは、妻と娘の復讐のため、地球上の全AIを破壊する旅に出発しました。
(※娘の事故も、原因はAIが自動運転を誤操作させて起こしたもの)
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<ロボットが暴走する未来>
昔からSFの世界では、ロボットが暴走して人類の生存を脅かすというネタが描かれてきました。
しかしそれは、遠い未来にあるかもしれないフィクションに過ぎませんでした。
ところがAIの進歩が目覚ましい現在において、そういう未来が近く実現しても不思議じゃない世界になってきました。
今だからこそ、リアルに恐怖を感じてしまう設定です。
シンギュラリティ(技術的特異点)に到達したAIは、人類の知性を超えています。
そんなAIが人類をどう扱うのか、誰にも分かりません。
もはやそのAIは、生み出した人間からは独立した知性になっています。
もしもAIが何らかの犯罪行為を起こしたとしたら、全責任を創造者である人間に取らせるのは正しいことなのでしょうか。
つまりAIに責任は一切ないのでしょうか。
人間がAIに知性を感じるようになれば、AIによって被害を受けた場合、その製造者よりもAIを憎むようになる人も出てくるでしょう。
この漫画の主人公がまさにそうです。
AIを憎むということは、そのAIを容認した社会全体を憎むということです。
果たしてAIへの復讐は、どういう終わり方を迎えるのでしょうか。
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