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【ビジネス・自己啓発】『これからの世界をつくる仲間たちへ』―目からウロコ!日本人の英語学習の誤解

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紙の本も読みなよ / A-key-Hit

『これからの世界をつくる仲間たちへ』落合陽一 / 小学館

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落合陽一氏の著作はけっこう多いです。

ですので何から読んだらいいのか分からない方もおられると思います。

いきなり『デジタルネイチャー』を読んだりしない限りは、何から読んでも大丈夫な気はしますが、まずは「ゼロヒャク」と呼ばれる最近出版された『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』という長いタイトルの本か、この『これからの世界をつくる仲間たちへ』がオススメです。

著作群の中では、平易な表現になるよう配慮されているからです。

 

この本は2016年3月に発売されていますが、2019年を迎えた現在でも、著者の提示する先見性のある未来のビジョンが色褪せて見えることはありません。

2,3年前には、現在ほどAIやらシンギュラリティやらが話題にのぼることはありませんでした。

AIに人間の仕事が取って代わられるという危機を盛んに煽る本が多く出版されたのも2018年でした。それだけAIが急速に進歩してきたということですね。

 

今、テクノロジーが人間の生き方を大きく変えようとしています。

アプリやSNS、テクノロジーに使われる人間ではなく、それらを下僕のように使う側になれと著者は説きます。

便利だ、楽だと感じているだけでは、技術を使いこなせる人たちに操られ搾取される人生になってしまうと。

コンピュータに仕事を奪われないためには、どういうビジョンを持って勉強していったらいいのか 。

 

その解説の一環として、日本人の英語学習に対する誤解のパートに、目からウロコが落ちました。

日本人は英語を話せるようになるのが苦手とはよく言われますが、それは下手な英語で話しても馬鹿にされそうだし、聞いてもらえなさそうと考えていることに一因があるのです。

 

日本人は、周りに日本人しかいないので、日本語を上手に話せる人が知的に優れていると判断し、しゃべり方が下手な人は知的レベルが低いと思って話を聞かないし、聞く意味はないと思ってしまいます。

しかし、英語の場合は違います。

英語をたどたどしくしか話せなくても、「こいつの話は聞く価値がある」と思ってもらえれば、ちゃんと話を聞いてくれるのだそうです。

というか、それが世界の標準的な感覚なのだとか。

 

日本国内においては、知的レベルうんぬんは多少当てはまる法則ではあっても、

世界においては、ものすごく頭のいい人でも母語でなければうまく説明できないことも多いので、しゃべり(英語)が流暢でなくても、きちんと話を聞く価値のある人は存在するということが自然に分かっているそうです。

だから、下手な英語を話すと馬鹿にされて話を聞いてもらえないというのはウソらしいです。

 

説明されたら「まあ、そうだよね」と納得できることかもしれませんが、

日本人は無意識のうちに、「話の内容」よりも「話し方」を重視してしまっていることに中々気が付かないのではないでしょうか。

僕は海外に行ったことがないので、なおさら自分の価値観の狭さが自覚できました。

敬語や言葉遣いにこだわりすぎる(気にしすぎる)ことで、自分の世界を狭めていたのだと考えると、もったいないことをしていた気になります。

 

子どものうちは「話し方」を覚えるのも大事ですが、

大人になったら「話の内容」で評価されるべきですよね。

 

話を戻しますと、「話し方」といった方法論の知識だけでは、コンピュータに仕事を取って替わられます。検索すれば誰でもできることですからね。

問題に対する俯瞰的な目的、哲学、動機、更新し続ける未来像といったものこそが、コンピュータには代替できないことであり、これからの人間の価値でもあります。

 

人として価値のある「話の内容」を持ち続けていたいですね。

 

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