【小説・文学】『羊と鋼の森』―感性とは何か
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紙の本も読みなよ / A-key-Hit
『羊と鋼の森』宮下奈都 / 文藝春秋
タイトルがいいですね。
1ミリも内容が推測できないので、逆に「どういうことだろう?」と考えさせてしまう。うまい。
答えはピアノの構成要素。
ピアノの調律師の話です。
ピアノの調律を通して、感性を磨くとはどういうことなのかを主人公は学んでいきます。
日常のささいなことを発見し、その切り取った一瞬の現象を頭の中で再現できるか。そういうものの蓄積が感性豊かということ。
色や味、感触について多くの引き出しを持っていれば、それだけ再現・表現できるものは多くなる。
自分の頭の中にしか、その可能性の幅は存在しない。
感性は勝手に磨かれないのだ。
特別な才能はいらない。
注意深く、毎日を過ごせ。
本屋大賞受賞作。
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